あなたは、お風呂でのぼせたことがありますか?
毎週ダーリンと二人で通う温泉でたまに見かけるのですが、のぼせて介抱されている女性がいます。
従業員の方は、とりあえず脱衣所に寝かせて、水を飲ませたり頭を冷やしています。
もっと効果的な手当の仕方があるのになぁ、といつも思います。
先日は、見かねて声をかけてしまいましたが、見事に無視されました(笑)
のぼせを予防する簡単な方法を表示してあると、親切ですね。
そして、従業員の方々が、適切な対処をできるように指導を徹底していただけたら、と願っています。
のぼせ・湯あたり・湯疲れ
温泉やお風呂で、からだが温まると、血管が広がって血圧が下がります。
お湯につかっている間は、水圧で血流がよくなり脳にも大量の血液が流れるので、ボ~っとのぼせてしまいます。
湯船から立ち上がると、一気に血圧がさがり、一時的に脳の血流量が不足して、メマイやふらつきが起きます。
立ちくらみの重症な感じです。
【安全な対処の方法】
1.自分でその場にしゃがむか座る
2.動けるようなら、休めるところまで移動してから横になる
動けなければ、その場で横になる
3.からだをバスタオルなどでおおう ※手足は出す
4.冷たいタオルで冷やす
冷やす場所は、首、脇の下、足
頭やおでこだけを冷やしても意味がありません
足を洗面器の水につけるのが効果的(下がった血圧が上がる)
あるいは足を冷たい濡れタオルで拭く
胸やお腹を冷やすと急激に体温が変化するのでおすすめしません
※氷を使う必要はありません(水の方が安全です)
ウチワで肩から上をあおぐのもよいです
※乾いたタオルで手足や顔を拭くのはやめましょう
かならず濡れたタオルで拭きます
(気化熱で体温を下げられなくなります)
5.できれば膝から下を高くする
6.水分を補給する
これで、かなり気分がよくなり動けるようになります。
ただし、高齢の方は、血圧を調整する働きが鈍っていたり、心臓が弱かったりするので、焦らずに様子を見ます。
AEDと一緒に、自動血圧計があるといいかもしれませんね。
医師や看護師は、器械がなくても、脈を触って大体の血圧の状態がわかります。
のぼせて顔が赤いうちは大丈夫ですが、顔色や唇の色が悪ければ早めに救急車を呼びましょう。
【自分で気をつける予防法】
1.長湯をしない(10分以内)
2.高温のお湯に入らない(41℃以下)
3.頭に濡れタオルをのせて入る
4.お湯から腕を出しておく(写真のお猿さんを参考に!)
5.入浴前に水分をじゅうぶんとっておく
お湯から出て、ヤバイな・・・と思ったら、とにかくすぐにしゃがむこと。
ぬるめのシャワーを全身に浴びることはいいですが、冷たい水をかけたり、水風呂に入るのは危険なのでやめましょう。
膝から下に水をかけるのは有効です。
知っていると、他人に迷惑や心配をかけなくて済みます。
楽しい旅行を、台無しにしなくて済みます。
【たったひとつでOK!誰も教えてくれなかった究極の予防法】
お湯から出るとき、いきなり立ち上がらない!
必ず、浴槽のフチにいったん腰かけましょう。
足だけお湯につけたまま、30秒~1分くらいからだを冷まします。
くるっと向きを変えて、腰かけたまま足をお湯から出します。
深呼吸を1回してからゆっくり立ち上がりましょう。
座れるフチがなかったら、浴槽の中の1段目に腰かけます。
お腹から下がお湯につかっていても、上半身が出ていれば大丈夫。
広がっていた脳や心臓の血管を、立ち上がる前にクールダウンして元に戻しておくのです。
湯冷めするほど長くはかかりません。
足がお湯につかっているので、血圧がいきなり下がることはありません。
すでに、お湯につかっているうちにヤバイな、と感じてしまったときでも有効です。
そのときは、少し長めにからだを冷ましましょう。
快適な入浴で、ストレス発散!
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