レッスンを受けていた頃、教えていただく先生によって違いがありました。
いちばん長く教えてくださっていた先生は、「楽器は調整さえしっかりしていれば、少ない息でも響くようにできています」と言う方でした。
この先生に出会うまでは、もっと鳴らせ、響かせよう!という教えだったのでとても驚いたのを覚えています。
いま、私は少ない肺活量で、楽器を響かせなくてはなりません。
練習を始める最初は、酸素ボンベの同調機のアラームが鳴らないよう、規則正しく、音が鳴るか鳴らないかのギリギリの息のスピードと量を、ゆっくりゆっくり探ります。
普通、吹く楽器全般に言えることですが、息継ぎは口で行います。
私は鼻から吸わなければ意味がありません。
鼻にチューブで吹く私の姿と、ひょぅひょぅと変な音を出すこの音を聞いている人は、きっと不思議に思うんではないでしょうか。
鳴る限界の細い息の柱(イメージですが)を作れると後は少しづつお腹の支えを意識すると楽器が鳴ってくるのが手に取るように感じられてきます。
ここまでの所要時間は、いまの状態で1時間くらいでしょうか。
10日に1度程度吹くペースなので、体調と環境が許せば、週に2度程度を実行してみたいです。
以前はカラオケボックスでひとり黙々と練習をしていました。
また、やってみたい気持ちと、ボンベをガラガラ引っ張る姿を想像して、少し躊躇する自分がいます。
さて、これから先どちらが勝るでしょうか。