ちょっと本日はファッションのお話。
日本ほど流行!という言葉が洋服の売れ筋を左右している国は
ないのでは?と思うほどに、「流行っています」、いや「流行りなので」
という言葉が店員さんのお奨め言葉でもあるように思います。
ところで、今年はシャーベットカラーよ!
という色が人気のカラーといってもそれって誰が決めているのか?
ということをご存知の方は少ないのかも知れません。
毎年、流行色と言うのは季節ごとにありまして、 今年の冬は赤が
流行とか、秋は黒というように一貫した季節ごとの流行色があります。
店頭には流行色の服がならび 人々はこぞって購入し身にまといます。
そんな感じだと思います。
その事をセレクトショップをしていた10年ほど前位に、とても
不思議に思いました。
一体誰が流行色を決めているのかなと?主に行っていたミラノや
パリよりも特に日本がその流行色という言葉によって動いているとか
そんな部分も含めて。
当初は、日本人の嗜好がある一定の色に向かって集中し、
それが大きなムーブメントとなって流行色になる とか勝手に思って
いたのですが、
そうだとしても足並みが揃うのも不思議だなと。
知っている人は知っているかもしれませんが、
日本流行色協会という組織があります。
この組織が流行色を決定します。
委員会では二年ほどまえから流行色の選定に入ります
つまり、今話題になっている流行色は二年前から仕掛けられている
ということともいえます。(言い方悪いかな)
国際流行色委員会の選定色や動向調査、トレンドを考慮し
具体的には一年前から色の選定に入ります。
そして一年の間に企業は商品開発等を行い
市場へと出回るようになります。
この組織、ファッション関連企業から繊維企業、
印刷業界や専門学校など多くの企業が会員となって委員会を形成
していくという流れです。
その際ファッションは 、特に一般に受け入れやすい色にして欲しい
という願望があると思います。
その際色々な議論が行われて、色が選定されていくという流れになる
ということです。そうやってテレビや雑誌も含めて、
今年の色は~”シャーベットカラー”!!という見出したっぷりの広告を
沢山創っていくということで、広く宣伝されていきます。
コーディネートをさせていただく際にも、皆様からも発せられる
流行っている・・という言葉ですが、それは組織的に決定されて
出来上がっているということともいえるのです。
そもそもファッション的にも、個性というのか、それを着ている人に
本当に似合うのか?という点も大きな要素であると思っているので、
担当させていただくお客様には、思惑からの選択ではなくて
その方の着たい、個人にあわせた色を選んでも全然OKじゃないかな~
と、思っている側ですので、そこからしかコーデイネートサポートは
していないのですが。
冗談でも、似合わないものは勧められないし。よくご相談頂くこの言葉。
「綺麗にしているよね、とはいわれてもお洒落とは、言われたことがない」
という方も割りに多いのですが、
そういう場合に、戦略に乗ってしまって色の選択を流行からのみ行って
しまっていたり、テイストが全くご本人さまと違っていたり・・・
大勢いる一人となっている場合が多々あります。
色だって、個性で選んでいくべきでは?と思っており・・
確かに今年の流行の色、色は可愛らしさとフェミニンさたっぷり
ですが、全ての人が似合うということとは、別な話かなと思います。
程ほどに知っていて、その方らしいコーディネートを創っていけたら
いいのでは?と思います。
流行っているとかという理由からではなくて、本当に似合っているか?
も大切な基準です。こういうとき色の選択には、以前学んだ色彩心理学
などもかなり応用できたりもし、面白い発見もありますが、今日は割愛。
いいのか、こんなに語って。
以前から、個人的にペールカラーは大好きなので愛用なのですが・・
きっと、
春に向けて、沢山のペールさんが増えるのだろうなぁあああ。
あまりにいっぱい着られると、、、
俄然何だか流行のりでは、着にくいわたしです・・。