天安門事件20周年 | ほたるいかの書きつけ

天安門事件20周年

というわけで、6月4日は天安門事件の日。今年はついに20周年となる。
 天安門事件についての私の思いは一年前に書いた 。だが、私にとってはとても重要な事件だったので、やっぱり今年も(忙しくて「書いた」というアリバイを作るかのようにではあるが)書く。
 香港では1990年以来という15万人がデモに集まったらしい。しかし、中国政府は相変わらずの対応のようで、残念である。
 事件の評価が変わるのはいつのことだろうか。20年間まったく前進がないというわけでもないようなので、いずれ変革の時期を迎えるのだろうが、しかしとはいえ20年である。長い時間だ。20年という区切りの時を迎えても相変わらずの対応を見ていると、まさに経済的土台が成熟しなければ、上部構造たる政治的民主主義(ここでは言論の自由や複数政党制など)は実現しないのではないか、とさえ思えてくる。
 国際人権B規約(自由権規約)への署名は行っているのだから、批准することで民主化をすすめていって欲しいと思う(ちなみに日本は批准してはいるが幾つかの項目-中・高等教育の無償化など-については留保したまである。情けないことに)。
 民主化の道筋はともかく、近い将来、政治的自由が保障された中国が見られることを望む。