ABO FANはアウトであるとABO FANは言った | ほたるいかの書きつけ

ABO FANはアウトであるとABO FANは言った

ABO FANさんは、どう思ったのかわかりませんが、消耗戦が膠着状態に陥り、撤退戦をはじめたように見えます。具体的には、仄めかしで詳細を言わない、心理学を知らない人とは議論ができない、等々。
 で、その中で、いくつか大変に面白いことをおっしゃっているのだが、発言から3日もたったし、本人からこの件については訂正もなにもないようなので、ちょっとだけツッコまさせてもらいましょう。このコメント から。
どうか、ご自分でお調べください。FSMさんが大村さんの本を引用した時点で、私的にはアウトです。
なにしろ、業界内の「常識」では…。(以下自粛)
たぶん、FSMさんは、そんなことを知らない方が幸せに人生を過ごせると思いますよ。(苦笑)

「大村さん」というのは大村政男氏のことで、私は「古川竹二に見る台湾とアイヌ民族への「まなざし」 」の中で、血液型性格判断の初期史について、手頃なまとめとして氏の著書「血液型と性格」を挙げておいたのである。

私としては、どう考えても、大村氏の著作を挙げることをもって「アウト」などと言われるような文章は書いていないつもりであるが、そのことは措いておき、いかにこれがブーメランであるかをごく簡単に示しておこう。

ABO FAN氏のウェブページは、御存知(の方はソレナリにマニアック^^)のように、実に膨大である。彼の余計な文章を無視して読める能力があれば、資料的価値はあると言えよう。

…が。ちょっと読めばわかるし、検索なんかしちゃうと一発でわかるのだが、ABO FAN氏のウェブページ、そこかしこで大村氏を引用しまくりなのである。しかも、大村氏、時々血液型と性格の相関を肯定するような発言をイキナリテレビでしてしまうなど(ABO FAN氏が言うのとはまた別の意味でちょっと問題があるよう。他にも)、ABO FAN氏おおはしゃぎなのである。

たとえば。このページ には、こんなことが書いてある。
 実は、この本は血液型と性格の関係を否定している代表者の一人、大村政男さんの『血液型と性格』という本です。もちろん、詳しく統計データをあげて血液型と性格の関係を否定しています。その分析の正確さとデータ量、歴史的な経緯の著述、参考文献の豊富さはすばらしいと言えるでしょう。私はこの本の内容自体に疑問を持つわけではありません。
こんなに大村さんをベタボメするようなウェブページ、もう完全にアウトですよね!!

ちなみにABO FAN氏のページに見られる傾向として、1つのページがやたらと長いということが挙げられる。上で引用した部分も、順に読んでいくと見つけるのは困難だろう。「大村」などでページ内検索をすることをオススメする。

他にもいろいろあるんですけどね。「大村政男 site:www010.upp.so-net.ne.jp/abofan/ 」などのようにしてgoogle検索すると、色々見つかって面白いですよ。

もちろん私は大村さんが全面的にアウトだとは思っていません。コメント欄でABO FANさんが挙げた『「血液型と性格」の社会史」(松田薫、改訂第二版)の補章で、大村氏らへの痛烈な批判が述べられていますが、ざっと見た限り、批判としては的外れのように思えます(が、まだ全体を見ていないので、判断は保留しておきます。読後、新たにエントリを書くつもりです)。

いやあ、ホントABO FANさんは幸せですよね。そんなことを見なかったことにする能力に長けていて。