『an・an』の血液型特集:ダメだこりゃ | ほたるいかの書きつけ

『an・an』の血液型特集:ダメだこりゃ

 『an・an』8.13/20合併号を買ってきた。「最新版 血液型スーパーBOOK」と銘打ち、紙面の半分近くを血液型性格判断にあてている。
 端的に言えば、「だめだこりゃ」である。もうダメダメだ。編集者の見識を疑う。やってて恥ずかしくないのかね。売れりゃなんでもいいのか?

 TAKESANさんのところでこの話題が出ていたのだけど、そのコメント欄が必読なのでご覧あれ。
 「血液型で政治を語る」 (Interdiciplinary)
エントリの趣旨そのものは、私も取り上げた『東京新聞』の記事について であるが、コメント欄で『an・an』の話題が出ている。安原さんが記事の一部を紹介してくださっているほか、編集者としての裏話もあって面白い。

 で、私もコメントしたのだけれど、そこでも書いたようにあまりに脱力な内容なので、そのコメントをここに書いてエントリの代わりにする(すいません)。
こんばんは。
さっき、コンビニで『an・an』買ってきました(10冊ぐらい重ねてあってガックリです)。
 なんつうか、内容も量もすごいですね。1冊の半分近くが血液型の話じゃないですかね、これ。
 しょっぱなの話題が「新登場!前世血液型診断でわかる、あなたの中のもう一人の自分!」で、これだけでもう脱力してしまってマジメに検討する気力を失いました。バーナム効果だよって言ってあげたい…。
 20個の質問(昔流行ったいわゆる心理テスト的なもの)に答えて、「前世血液型」なるものを判定し、それと「現世」の血液型を組み合わせて診断するんですが…(「気になる彼」の血液型は現世のものだけでいいようです^^;;)。こういうのって、血液型性格判断を「科学」と言い張るABOFANさんのような人こそ徹底的に批判しなきゃいけないもんなんじゃないかと思うんですが、コメント求められてノコノコ出てきたりして、そのあたりどう思ってるんですかね。
 後ろの方には江原啓之の連載もあるし、広告は占いのオンパレードだし、なんだかなあ。
ちなみにABOFAN氏の名前が出てくるのは、コメント欄でも書かれているように、ABOFAN氏のコメントが紙面に載っているからです。

 ダメダメな陰謀論(ユダヤのなんとかとか純粋水爆とか)を言う人に対して、「『マトモ』な陰謀論の人はそんなトンデモ陰謀論者をほっといていいんですか?」ということがあるけれども、まさにそんな感じ。ABOFANさん、こんなのほっといていいの?あなたの中では「前世」もアリなわけ?

 なお、女性誌といえば占いだらけでダメダメというイメージがあるけれども、男性誌も別の方面で相当ダメダメなので、要するに週刊誌という媒体はダメダメなものが多い、ということですかね。女性誌が科学的にダメな記事が多いのに対して、男性誌(週刊新潮とか文春とかその手のやつ)は人間的にダメな記事が多いというか。まあマトモな雑誌もありますが、売れ筋ということではそうなっちゃうのかなあ。影響力が大きそうなだけに、編集者に対しては、もっと強く批判しなきゃいけないのかなあ、とも思ったりします。