figlia-del-soleのブログ
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「世界の書棚から」第26回「フランスの絵本とバンド・デシネの新たな世界」に行きました(9.14)

講演会シリーズ「世界の書棚から」第26回「フランスの絵本とバンド・デシネの新たな世界」に行ってきました(2024.9.14)@板橋区立中央図書館

 

 

 

2024年9月の第26回世界の書棚から」は 25回の韓国に続きフランス バンド・デシネbande dessinée のお話を聞きました!

 

まずは全体的な状況から:

毎年フランスでは 約75,000点の出版物が出され 2022年は児童書が約1,8万冊(うち半数が絵本)  6~7千点が新作 年間売上高の約15%がバンド・デシネ部門(漫画は含まず)とのこと 

統計は こちら

 

恵まれた公共政策と設備が整い 15,500もの公共図書館と 3,700の独立系書店があり(パリだけで400)  本の固定価格を定める法律もあり 付加価値税も20%のところ 書籍は5%軽減税率となつているとのこと 

 

La médiation culturelleという文化メディアシオンのイベントについてもご紹介いただきました 作家等を招いての仏読書の秋のイベントだそうです🍂 

 

フランスでのPartire en livre という児童書・バンド・デシネのイベントは6月末~7月半ばまで開催され 30万人の子どもたちとその親たちが参加します 仏国立書籍センター(CNL)もあり 書籍のみ購入できる読書クーポンも発行されます

Angoulême(アングレーム)国際漫画祭というバンド・デシネのビッグイベントも開かれています

 

 フランスの児童書

 

日本では 児童書と漫画はマーケットも売る場所も違いますが フランスはどちらも成長セクターであり フランス人の14%はバンド・デシネを買い その88%は他の本も読みます コミック購入者の半分が児童小説も買い 58%が一般文学も買います グラフィックノベルを買う67%が一般文学も買う等とのことでした 

 

また 20年程前から ひとつの分野に特化していた出版社が多様化してきており 様々な種類を出版するようになっているとのこと 

 

 バンド・デシネ

 

児童書とコミックの展望

 

さまざまなストーリーテリングのテクニックについて伺いました

アルバムにおけるテキスト(文)とイメージ(絵)の関係 多様なコードを使って作品に没入させる 等の例を挙げてくださいました

 

絵が入り口となり下にテキストがあるものや 横置・並立の組み合わせ 文字とイラストを組み合わせたモンタージュ そして絵本の中の音(le son dans les albums) 吹き出しの役割について 吹き出しはコミック本の遺産であり 吹き出しの形も意味があるのですね

 

効果音(les bruitages)について 手書きの吹き出しは キャラクターの心理状態を反映させる 声の演出 吹き出しの形で誰が話しているかわかります コマ割りで緊張感が増します マンガの手法がそのまま反映されているのですね😲 

 

Anne Bronillard(ベルギーの作家)の 2016年に出された"La Grande forét"を参考に バンド・デシネと絵本の手法の共通点を説明していただきました 

 

また オノマトペ 時間との関係性(見開きページ)  めくることで緊張感を保つ等... そして時間について マンガに時間は不可欠な要素であり 1コマ進むだけで 一秒後にも数億年後にも移動できるのですね 本の形もそれを助けています 縦長の本で山登りで頂上を目指すことを表している等...

 

次にコマ割りのサイズ(la taille des cases)について ...ここらへんになると 自分も漫画を描いてきたので うずうずしてきちゃう(笑)  大小のコマ 1ページめで状況を描写して幼い読者に記憶させてから話を進めるというモンタージュ効果や 同じ場面の反復で読者にリズムを提供する等 

 

4コママンガ/Le Strip(Yonkoma)  動きを訳す ある凝縮した瞬間(水滴の落下など)を捉えるような垂直のコマ割り(Les cases verticales) そしてズーム効果(L'effet de zoom) 斜めの形のコマ メタコマ(La méta-case)  どの順番で読むか 通常は左から右に読みます 

 

ただ2010年頃からはほぼすべてオリジナルのまま(日本では右から左に読む)出版されるようになってきたとのこと フランス人にとっては後ろから読むことになりますね ← コマ割りを逆にして出版するのは今まで大変だったのです...

 

また日本ではマンガは学校では取り上げられることはないですが フランスではバンド・デシネは学校でもツールとして使われることが増えているそうです😲 知性と認知力の向上に役立つとのこと

 

昔の児童書・絵本はレイアウトなども統一していましたが 今は色々試されるようになりました 

 

構図(L'échelle des plans) について ミドルショット アップショット 拡大 アオリ等... 

 

用語については 児童書・絵本は 作家とイラストレーター(テキストを絵として描く人)が創りますが バンド・デシネは シナリオライターとイラストレーターが創ります 

そしてこのイラストレーターという用語については dessinateur (絵を描く人)という用語を使うようになっているそうです

 

また 一人の作家がバンド・デシネも絵本も手がけることもあります

表現の多様性に カテゴリーの壁を越えた行き来があるのですね 


フランス語を90分間聞き続けて(イタリア語と似ているのでところどころわかる💕)  11/9(土)の日仏マンガ交流@池袋のイベントや 東京にあるフランス語図書室(日仏学院)の案内をいただきました

 

 フランス語図書室(日仏学院)・日仏マンガ交流

 

 

世界の書棚から」は こちら

 

次回は オランダです

いたばしボローニャ絵本館20周年の前日にフランスのバンド・デ・シネのお話を聞いてきました

いたばしボローニャ絵本館20周年の前日に「世界の書棚から」に参加してフランスのバンド・デ・シネのお話を聞いてきました(2024.9.14)@いたばしボローニャ絵本館

 

 いたばしボローニャ絵本館開館20周年記念展示

 

明日2024年9月15日はなんと いたばしボローニャ絵本館開館20周年記念日です!!

 

開館20周年記念展示:2024年9月14日(土)~10月13日(日) 

 

その前日に「世界の書棚から」のイベントがあり 第26回はフランスで  「フランスの絵本とバンド・デ・シネの新たな世界」という講演を聴いてきました (詳しくは後日)

 

 フランスの児童書

 

 バンド・デ・シネ  bande dessinée 

 

そしてフランス語を90分間聞き続けて(イタリア語と似ているのでところどころわかる💕)  11/9(土)日仏マンガ交流@池袋のイベントや 東京にあるフランス語図書室(日仏学院)の案内をいただきましたので 取り急ぎお知らせします

 

 日仏マンガ交流(11/9)等のチラシ

 

 

毎日毎日よく出かけるなぁ~と自分でも思いますが(笑) このために朝は5時に起きて7時半くらいから仕事を始めています~(猛暑の時期のみ)😊

 

こちらは いたばしボローニャ絵本館で翻訳・読み聞かせボランティアを始めた頃の写真です

絵本館20周年で 私のイタリア語歴も19年 私はほとんど最古参のボランティアとなってしまい職員さんよりも古いのです😲 

 

 絵本館で外国語ボランティアを始めた頃😊

 

「世界の書棚から」は こちら

 

アマヤ・フェルナンデス・ポスエロ(チェンバロ)コンサート「スカルラッティとフラメンコ」

イタリア文化会館コンサートシリーズNo.15 アマヤ・フェルナンデス・ポスエロ(チェンバロ)コンサート「スカルラッティとフラメンコ」に行ってきました(2024.9.12)@イタリア文化会館

Sono andata al concerto di Amaya Fernández Pozuelo che suona clavicembalo di Domeinco Scarlatti e il Flamenco (2024.9.12)@Istituto Italiano di Cultura di Tokyo

 

4人、クラリネット、テキストの画像のようです

 

本日も九段下のイタリア文化会館アニェッリホールは満員 コンサートシリーズ15回目のこの日は チェンバロ(clavicembalo)の演奏でした

 

いつもイタリア文化会館アニェッリホールのホワイエの隅に置かれているグリーンの少し大きめのチェンバロを行く度に見ていたのですが これは 草津夏期国際音楽アカデミー友の会所有のもので フランコ・バルッキェーリが2018年に制作したフレミッシュ・チェンバロなのです これが今日はホールの舞台に置かれて...

 

 アニェッリホールに置かれたチェンバロ

 

演奏者の Amaya Fernández Pozuelo氏は マドリード生まれのスペインのクラシックピアニスト兼チェンバロ奏者 ミラノのチェンバロ教授です

 

この日のプログラムは主に ドメニコ・スカルラッティ(Domenico Scarlatti)のソナタ(Sonata) そしてその弟子たちによるチェンバロのための曲 フラメンコに着想を得たチェンバロの演奏曲目等でした

 

フラメンコ(Flamenco)は スペインのアンダルシア地方で生まれた各国の影響の混ざり合った民族舞踊・踊りですが これをイタリアの作曲家であるスカルラッティが作品に取り入れたのは スカルラッティが1729年にポルトガルの王女マリア・バルバラ・デ・ブラガンサに随行してセビーリャで過ごした際に 「カンテ・ホンド(cante jondo)/深い歌唱」というしわがれた声で歌われる悲痛の歌に出会ったことが大きく さらに 当時のスペインではフランスやイタリアの影響を受けていた中にあって 過度なフランス化に対する反発もあり フォークロアが再興していったこともあり 宮廷の踊りがファンダンゴやボレロ等の民衆の踊りに取って代わっていったこともあるそうです 

 

またスカルラッティはイタリアの音楽文化を広め 直弟子のソレール神父(Padre Antonio Soler)もそのスタイルを受け継いでいます

 

チェンバロの技巧と 流れるようなメロディー 速いリズムがケヒオ(嘆き)の音に替わる瞬間や 強烈なサパテアード(フラメンコの足を踏み鳴らす動作) 怒りでカーテンを引き裂くようなアルぺッジォ...  

 

 

さらにCDも抽選でいただきました 何度もカーテンコールに応えてくださり 2曲めのアンコールはまた スカルラッティのソナタで締めくくられました 素敵な夜でした💕 

 

 「スカルラッティ 新方式」のCDとプログラム

 

素晴らしいコンサートを開催してくださいましたイタリア文化会館様に 心よりお礼申し上げます

 

コンサートのお知らせは こちら

 

「切り絵展」に行ってきました(2024.9.11)成増アートギャラリー

「切り絵展」に行ってきました(2024.9.11)成増アートギャラリー

 

アート作品のようです

雪の岡太神社  tempio shintoista Okafuto nella neve


仕事の合間を縫って 「切り絵展」に行ってきました
長年の知人が剪画(切り絵)の師匠で 必ず個展や展覧会には行っています

とても細かい作業で根気がいりますが 美しくて作業工程を知りたくなります

実は私も昔 切り絵をやりませんか?と師匠にスカウトされたことがあります(笑)
私はマンガを描くので スクリーントーンをカッターナイフで切る作業が上手だからなのです

でも 今はマンガも描いてないし 語学ばかりやってたので 切り絵は体験レッスンを1回受けただけです 
楽しかったけど 奥が深いのです...

最初のうちは 切る練習だけですが だんだんと高度になり モチーフを探して下絵を描いて カッティングのために拡大したり彩色したりと... 何工程もあるのです😲

写真の説明はありません。
景徳鎮大壺 il vaso grande di Jingdezhen

 

この切り絵の師匠が賞を取った時は 土曜午前のイタリア語レッスンを終えてから遠方に見にいって 生徒でもないのに生徒たちに混ざって日本剪画協会会長の作品批評を聞いていました どこにでも顔を出すのが好きなんです

絵を描いたりマンガ描いてたからね~
 
このレースほおずきなどは 本物と見紛うばかり...

投稿された画像
ほおずき  alchechengi

 

第3回せせらぎ音楽祭でオカリナ・ツィター・琴・フルート・チェロ・声楽を聴いてきました(9.8)

第3回せせらぎ音楽祭でオカリナ・ツィター・琴・フルート・チェロ・声楽を聴いてきました(2024.9.8)@田園調布せせらぎ館

 

Sono andata al concerto amatore a Denen-chofu con marito, e ascoltato ocarina, cetra da tavolo (Zither), koto, canto, flauto, violoncello🎻

 

 

ひさびさに夫とアマチュアコンサートに行ってきました 夫の知人のドイツ人がツィターを演奏するというので招待されたのです📨

 

まずは琴 筝曲 Il koto,  uno strumento musicale cordofono 

日本の伝統楽器で幕開けです

 琴 il koto

 

オカリナ合奏 ensemble  delle ocarine

イタリア語の「oca(ガチョウ)」に由来する造語で「小さなガチョウ」という意味です 

16世紀にアステカの楽器がヨーロッパに伝わり 1860年頃にイタリアのジュセッペ・ドナティの手で改良され ほぼ現在の形となりました

 

 L'ocarina standard impiegata nella musica occidentale fu inventata in Italia, a Budrio(Bologna), durante la metà del XIX secolo da Giuseppe Donati.

 

札幌オリンピックの歌が当時を思い出して懐かしかったです 暑いので寒い季節の曲を選んだとのこと

 

  ocarina いろいろなオカリナがあります 大きいのは低音 小さいのは高音

 

ツィターアンサンブル ensemble di  cetra da tavolo  (Zither/ドイツ語)

主にドイツ南部 オーストリア スイスなどでよく使用される弦楽器

 

このツィターは 調弦だけでとても時間がかかるのです... 「第三の男」でも有名なツィターの音色 懐かしかったです

 

ケースから出してしばらく空気になじませるのだそうです 

ローレライや野ばらなど 有名な曲を奏でてくださいました

 

 ツィター cetra da tavolo (Zither) 

 

声楽アンサンブル ensemble del canto

落葉松(からまつ)の歌が素晴らしかった まさに体が楽器そのもの

 

フルートアンサンブル ensemble del flauto da concerto

家族の様々なシーンを演奏したアンサンブル 優しい音色でした


チェロ合奏 ensemble di violoncello
ベルリンフィルのメンバーに教えを請うた方が始められた30年以上の歴史あるグループの重厚な演奏で締めくくられました ラストの「誰も寝てはならぬ」は圧巻でした🎻

 

  チェロ violoncello

 

    *   *   *

 

実は夫は若い頃ツィターを弾いており3台持っており オーストリアの民族衣装まで揃えてしまいました😲 

 

でも 子どもが小さい頃にしまい込んでしまい 私は1回しか夫のツィターを聴いたことがないのです...😞  デートではよくツィターを聴きに行ったものですが... これを機会にツィター演奏を復活してくれるとよいなぁ... 私も聴きに行きたいし😊 

 

田園調布せせらぎ館は多摩川駅すぐそばにあり 緑豊かな中に建つ市民のふれあいの場で 親子連れが虫捕りをしたり絵本を読んだり 市民コンサートに集う場でもあり また来たくなる場所でした

 

 せせらぎ館は開放的な作り

 

 

 公園では子供たちが虫捕りに

 

 

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