突然の値下げ・・(話は長いですが・・) | 遠い夏に想いを

遠い夏に想いを

アメリカ留学、直後の72年の夏に3ヶ月間親子でパリに滞在。その後、思い出を求めて度々訪欧。

 月曜日の朝に我が家の洗濯機が遂に駄目になり、水漏れし始めた。もう20年以上使っているから修理もできない。更に製造したメーカーも今は無い。


古い
 次の日は火曜日。台風が来ると言うのに久し振りに晴天だ。朝から洗濯機を買いに出かけた。広い通りに差し掛かると、大勢の子供達の声がワイワイと聞こえて来る。この近辺の畑も段々と宅地化して数が少なくなってきた。


イモ掘り
バス
 最後に残った畑の中央に一列になって、幼稚園児がいも掘りをしている。体験学習の一環だろう。騒いでいる子や、泣き出す子がいたり賑やかだ。送迎バス2台でやって来たらしい。数年前からの行事だ。


 さて、洗濯機の話に戻そう。出かけようと玄関に行ったら、電話があり、いつもの学生時代の美人後輩さんからのものだった。妻に変わり音楽会などの長電話になってきた、途中、アメリカにいる娘さんからの電話で彼女が電話を中断して、更に長話になってしまった。


 電化製品は昔から新宿のヨドバシカメラ本店で購入している。洗濯機の売り場に行くと、ずらりと新しい洗濯機が並んでいる。ドラム式の洗濯機は場所の制限があるので、今まで通りの洗濯機を探す。みな10万円以上、20万円以上もあり、当初の予算の6万円台の製品など殆どない。


 最近の機種は機能が複雑になり、チャイルドロックなどが付いていて一度セットすると蓋が開かない。節電、節水型が増えて、水の容量が少なく大きなものが洗えないと言う。売り場の女性店員は冷静に親切に説明してくれる。みな値引きしてあるという。容量が少ないのにするか、大きいのにするすか迷っていたが、大は小を兼ねると大きい方を買うことに決めた。小さいのと大きいのでは値段が2万円も違う。


新しい
 売上関係の書類や届け先などを書いてから、暫くそばの席でお待ちくださいと言うので7~8分程待っていたら、会計担当の別の女性店員が現れ、ニコニコしながら「お客さん、凄いことになりました。今パソコンで打ち込んでいたら、突然この製品の価格が3万5千円も下がりましたよ。ラッキーでしたね」と告げてくれる。決めた時は諸経費込みで9万だったから、支払いの段階で5万5千円になった。もともと10万円以上したのを残り少なくなってきたので、8万8千円になったものだったから、もと値の半値で買ったことになる。


 あの時、後輩の彼女からの長電話が無ければ、そして子供たちのいも掘りイベントが無ければ、多分電車を1台早く乗って、売り場での決済も値下がりの前に終えていて、こんなラッキーなことにはならなかっただろう。


 それに「私か付いて来たからよ」って妻が言う。確かに誰もいないカフェや洋品店などに妻が入ると、途端に客がどんどん入って来るので、「店からリベート貰おうかな」などと笑っていたものだ。昔、小田急商店街のキャンペーンでアルザス招待旅行を当てたこともあり、ツキを呼ぶ女って訳っだ。だからこれも彼女のせいだと言う。宝くじは買ったことはないが、今度買わせてみようかな。


 後日談がある。製品が届いたら、丈が高くて、蓋を開けると、蛇口につっかえる。位置をずらさなければ駄目だ。蛇口を取り換えるには費用がかかるし。


 Viosan の「ミネソタの遠い日々」
1970年に私たち夫婦・子供連れでミネソタ大学(University of Minnesota)へ留学した記録のホームページにもどうぞ