トム・ウェイツの新譜が出た。のを知った。今日が発売日らしい。
最近は、CDショップに通うことも少なく、音楽雑誌も読まないから、あまり情報が入らない。たまに、ネットを見てると、好きなアーティストの新譜が出てる。しかも、私がお気に入りの人たちは、忘れた頃にひょっこり出す。
今回は、大作のようで3枚組。
『Brawlers』、『Bawlers』、『Bastards』の3枚(3部構成というところ)
全部で54曲も。
バーボンで焼けた嗄れ声。
古びた酒場に置いてある調律のあっていないアップライトピアノの響き。
カントリー、バラード、ワルツ、様々な歌を唄いこなすトムの才能。
夜中に、お酒をちびりちびり飲みながら聞く、という趣味は持ち合わせていないが、なぜか染み入るこのおっさんの歌声。
トムウェイツを理解するにはまだまだ人生を経験していない私だが、
そんな、未熟な人生もひっくるめて、トムの歌声に浸りたい。
いつもは買って書くこのレビュー。
『Orphans:Brawlers, Bawlers & Bastards』 は、未だ買っていない。今日出る。
買うのは、クリスマスまでとっておこう。クリスマスにトムのワルツが聞ける!最高のプレゼントだ。(トムウェイツは3拍子がいい)
トムついでに思い出すと、昔、トムとジェリーの話の中で、雪のクリスマスイブにケンカした2匹。最後はまんまとトムが、ジェリーを家の外に追い出したけど。ついつい、雪の中で埋もれているジェリーを想像し、最後は助けに行き、珍しく2匹とも仲良くエンディングというエピソードがある。
ついでに、ついでに、クリスマスの仲直りで思い出したのが、以前、新潮文庫で『クリスマスを贈ります』 という、小説を読んだ。第2次世界大戦の末期、連合軍がフランス上陸後、ドイツ軍の掃討作戦をしていたベルギーのアルデンヌの森で、クリスマスの夜、ちょっとした奇跡が起こり、前線では敵味方の間に友情が芽生え、仲良くなるが・・・・という物語。(この小説はフィクションだけど、同じ時期、フランスのブリエラでは、米軍の日系歩兵大隊が、祖国と自分たちの名誉をかけて、地球の果て、極東では、硫黄島の激戦が始まる直前。1944年の12月25日に生きていた人々を思ってしまう。)
トムウェイツのことを思えば、いろんなことを思わずにはいられない。なんてやつなんだ、トムさん!
クリスマスが、いや、トムが待ち遠しい。