J-WAVEというFM局がある。東京で学生だったころ、よく聞いていた。時間帯によっては、ひたすら音楽を流す、それもおしゃれな選曲で、TVのない生活を送っていた私は、試験放送の頃からよく聴いていた。シェレールとかブレンダラッセルとか・・・・。
広島では数年前から。地元のP-ステーションと言うFM局が自主制作番組とミックスして放送している。いつの間にか当初のコンセプトと変わって、トーク番組や情報番組ばかりになり、あまり音楽は掛けないようになってしまった。それでもたまに聞く。
昨日の夜、車の中で、そのJ-WAVEのJAM THE WORLD と言う番組をきいた。
翌日、安倍総理の諮問機関、「教育再生会議」のメンバーの一人がインタビューに答えていた。その人はどこかの学校を3年半で劇的に変えたそうだ。自分に3年半時間をくれたら、日本の教育を変えれる！と言っていた。その3年半でやったこととは、まず、教育は、何のためにあるかということを繰り返し問い直したと言うこと。もちろん、「生徒の幸せのため」
だ。ゆとり教育と言うのは教師が週休2日にするための仕組み。スタートからして違うと。「生徒が幸せになるため」の教育を推し進める中、3分の一の先生は、辞めたそうだ。しかし、3分の2の先生は残り、同じ価値観の中、生徒を導いてやったら、遅刻するものは居なくなるなど、劇的に変わったという。
途中で、声の主が、渡邊さんといい、ワタミフードサービスの渡邊美樹さんだと知った。渡邊さんが、学校経営、病院経営、農業経営に乗り出しているのは雑誌でよく取り上げられていたし、学校に関しては、東京の私立学校を、劇的に変え、その生き生きした生徒たち、自分の夢、将来設計をしっかり持っている生徒たちの映像を見た方も居られるでしょう。
さらに、番組では、学校にも、「競争原理」が必要と、言っていた。一般の会社で働いた人ですら、この言葉に拒否反応がある。過剰な競争は、もちろん人間を疲弊させてしまいますが、渡邊さんは、「競争原理」をうまく使える人、使われることはないと思います。経営者としても尊敬しますが、何よりもそのエネルギーで日本を変えてくれるような予感がしました。
渡邊さんの以下のインタビュー記事には、礼儀だとか、約束を守るとかあります。高校生にもなってと思うかもしれないが、死ぬまで人間にとっては大事なことです。それを言うほうの人間にも自覚を促します。生徒を教育しながら先生も教育しているんだと思います。
http://www.gks.co.jp/interview/interview/03122701.html
そういえば、私が一番尊敬する小学校のときの先生も渡辺先生といった。厳しかったけど、本当に人間として尊敬できた。(スウェーデンの教員採用は何よりもその人が尊敬できる人間かどうかが基準なんだって。)太平洋戦争中、教員が戦地に行って足りず、たった2年で切り上げて教職に付いたそうだけど、2年でもすばらしい先生は生まれる！
そして、今日、教育再生会議の初会合のニュースを聞いた。メンバーは
野依良治（理化学研究所理事長） 座長・・・・ノーベル賞取ったからって、それが座長になった理由？
池田守男（資生堂相談役） 副座長
浅利慶太（劇団四季代表）
海老名香葉子（エッセイスト）
小野元之（日本学術振興会理事長）
陰山英男（立命館小副校長）
葛西敬之（ＪＲ東海会長）
門川大作（京都市教委教育長）
川勝平太（国際日本文化研究センター教授）
小谷実可子（スポーツコメンテーター）
小宮山宏（東大総長）
品川裕香（教育ジャーナリスト）
白石真澄（東洋大教授）
張富士夫（トヨタ自動車会長）
中嶋嶺雄（国際教養大学長）
義家弘介（横浜市教委教育委員）
渡辺美樹（ワタミ社長）
太字以外の人は知らない。
昨日の渡邊さんの意気込みがシュンとなる気がした。このメンバーでは、結局、当たり障りのない抽象的なスローガンが出るのが関のやまのような気がする。まだ、陰山先生、渡邊さん、ヤンキー義家先生3人で、やったほうが、日本の教育が変わる気がする。そして何よりも安倍晋三の名前がない。本気で教育を考えるなら、人に考えさせずに、自分自身加わって、議論したほうがいい。自著「美しい国」に答えが書いてあるから、それに沿った答申お願いねって言っているようなもんだモンね。
私が、総理の言動を演出をするアドバイザーだったら、自ら参加させるね。政権変わったばかりで、インパクト欲しいところだし、何よりも本気だって言うメッセージを国民に送ることが出来る。今までとは違うと言うイメージ戦略にもなるしね。
安倍ちゃん、アドバイザー空席だったら、やってあげてもいいよ！その代わりコンサルフィー高いぞ！