なぜ女は男のように自信をもてないのか/CCCメディアハウス
を読みました。
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・「悲観主義者はすべての好機のなかに困難を見つけるが、

 楽観主義者はすべての困難のなかに好機を見出す」
 ウィンストン・チャーチル

・「自信とは、思考を行動に変容するものである」
 オハイオ州立大学リチャード・ペティ心理学教授

・私たちを動かすドーパミンが、

 精神を落ち着かせるセロトニンと、

 他者に対する温かい、

 ポジティブな態度を生むオキシトシンと交じり合うと、

 より簡単に自信を手にすることができるのだ。

・完璧主義病

・レーホン・ホークセマ
 「考えすぎる女たち」

・一歩踏み出さなければならならない

・快適ゾーンから出よう

・反芻はしない

・はっきり大声で話そう

・オハイオ州立大学のジェニファー・クロッカー心理学者
「どうしたら自分の価値を証明できるか

 ということを考えるのをやめて、

 同僚や会社のために動くようになったら、

 皆驚くほど自信の増加を見せるようになる」

・見当違いのナルシシズム

・ネガティヴ

◯自信が身につく簡単な習慣
 瞑想する
 感謝する
 小さく考える
 よく寝て、よく動いて、分かち合う
 パワーが出る姿勢を練習する
 本当にそうなるまで真似をする
 ボトルに手を伸ばす(オキシトシン・スプレー)

・女性たちには、

 くり返し彼女がいかにすばらしいかを伝えるよりも、

 行動を起こさせるように仕向けたほうがいい

・違いを恐れない

・考えすぎない。行動を起こす。本物になる

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女性ジャーナリスト2人による

緻密な取材のもと書き上げられた本。



女性は自信がないという決めつけに

もしかすると、タイトルに

不快感を覚える人もいるかもしれません。




またアメリカの男性リーダーは自信に満ち溢れた人が

多いのかしれませんが、

世界の中で存在感を失い続けている

日本の男性リーダーは、むしろ自信をもてなくなっとてきている人が多い

というお国柄の違いも差し引いて読む必要があります。


何より個人的には、女性のほうが男性より太っ腹で、

むしろ男性のほうが自信のない小心者も多いとも

思います(^^)



もとい。

女性は社会進出するにあたって

男性よりも自信がない、ということを前提に

その背景、原因、対策を

遺伝子レベルの話までさかのぼりながら

まとめられています。



このての翻訳本は、表現が回りくどく、

かつアメリカ人の感覚が溢れて

とても読みにくいのですが(^^)、

読後感としては、一定の納得感を得られました。



ただ、女性の活躍推進を多数の日本企業で

支援しているFeelWorks代表の立場としては、

決定的に考察が不足しているという観点も感じました。



それは、企業現場を中心とした働く社会は、

男性と女性の役割分業が進む中で、

長年かけて男性が働きやすいものに

してきたということ。



もちろん、著者陣が指摘するように、

男性のほうが楽観的で、自己評価が高い

傾向はあるのかもしれませんが、

それ以上に、女性より男性が新しい仕事や昇進を望むのは、

先人の男性たちが作ってきた階段を

自分も上りやすいと、無意識のうちに

考えているからではないでしょうか。



もう少しいうと、女性であれ男性であれ、

これまで経験してきたことのあることは

やりやすいでしょうが、

経験してきていないことには

臆してしまうもの。



競争社会のなかで戦い上を目指していく

という刷り込まれてきた経験値。

これが男性に多いが、

女性にはこれが少ない。



現代は男女の役割分業が

変容しつつある時代。



女性が社会進出すると並行して、

男性は家庭進出し始めています。

女性は経験のない社会進出には自信がもてないが、

家庭生活進出には男性より確実に自信があると思います。



逆に男性は社会進出には自信をもちやすいが、

家庭生活進出には自信がもてないのではないでしょうか。



女性が自信がもてない現状を打破するために

著者陣は、たとえば「快適ゾーンから出よう」と

言いますが、これは別に女性に限ったことではありません。



男性でも慣れ親しんだ快適ゾーンから出るのは

勇気がいるものです。



男性が快適ゾーンであった職場を出て、

これまでは女性の快適ゾーンであった

家事・育児など家庭に男性が出ていくには

それはそれで自信がもてないものです。



女性が快適ゾーンであった家庭を出て、

男性の快適ゾーンであった職場に出ていくには

自信がないのも当然な気がします。



20-30代まではワーカホリックで

仕事一辺倒だっのに、

40代からワークライフマネジメントに目覚め、

育児などにも挑戦しはじめた当事者

男性の一人としても、そう実感します。


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