話題の映画『バケモノの子』を観ました。

http://www.bakemono-no-ko.jp/index.html

子どもたちに観せたいと思い、

映画館に足を運んだのですが、

親である僕が何度も涙しながら

食い入るように観てしまいました。


シングルマザーが増え、

子どもの貧困が問題となる現代。


にも関わらず、財政難もあいまって

教育予算シェアは削減される一方のこの国。


そんな時代背景を色濃く映した作品でした。


主人公の蓮くんは両親が離婚し、

シングルマザーに育てらるも、その最愛の母すら

交通事故で亡くしてしまう。

9歳。


そこで渋谷の街をさまようなかで

偶然、たどりついたバケモノの世界。


そこで、天涯孤独の半端者の熊徹と出会い、

弟子になり、17歳まで育てられる。


そのころ、人間の世界と行き来して、

教育に厳しい高収入世帯に育てられた

才女・楓と出会い、彼女も心に闇を抱えていることを知る。


一方、バケモノの世界では、

熊徹のライバルである・人格者・猪王山家族の

長男・一郎彦にも心に闇があると知り、対決の

クライマックスへ。



この一連のストーリーの中には

たくさんのメッセージが埋まっています。

僕が感じ取ったのは5つです。


1.家庭が子どもを育てられなくなったら

社会で誰かが育てなければならない


2. 親から愛情を注がれなくとも、

誰かから愛情を注がれれば子どもはまっすぐ育つ


3. 親が愛情と思っていても、

それは思い込みで親の考えの押し付けかもしれない


4. 子どもも、家庭の不遇に自暴自棄になるのではなく、

自ら人生を切り拓いていく強さを持つべし


5. 子どもを育てるということは、

実は親自身が一番育っているのである



細田守監督は、これまでも

「おおかみこどもの雨と雪」

「サマーウォーズ」

「時をかける少女」など

一貫して、現代の家族の絆について

描き続けられています。


そのなかでも、今回の「バケモノの子」は

秀逸な作品でした。


大人も子どももすべての人にお勧めです。




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