運をつかむ技術: 18年間赤字のハウステンボスを1年で黒字化した秘密/小学館
を読みました。

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寝ようと思えば悩む暇もなくすぐに寝られるのは、
 私の長所だと思う


・反対されるほど燃えてしまうのが私の性格だ


・できないと思えば、絶対に何もできはしない


私が感じた最大の問題は、

 ハウステンボスの社員たちに沁みついた、
 自信のなさだった。自分たちは素晴らしい

 テーマパークを作っているのだという誇り

 ---それが感じられなかった


・変える、変わるという意志を体現するには、
 自ら現場にやってくるしかなかったのだ


私が取り組まなければならないのは、
 テーマパークとしてのハウステンボスへのテコ入れであり、
 コストの見直しであったが、もっとも大切なのは、
 社員たちにもう一度自信を持ってもらうことだった


・小さなことでも改善を始め、いい結果が出始めれば、
 自信がついてくる。それがやがて次の自信を生み、
 成功を引きよせるパワーになる


企業経営にあって政治に欠けているのは、
 「いつまでに何をするか、いつまでにどう変わるか」という、
 理念プラス時間の概念だと思う


・本当に考えなければいけないことは、
 水や食糧がないことではなく、
 この船の目的地がないことなのではないだろうか?


・成功する・しないということよりも、
 こういう時代だからこそ、ポジティブな性質でいることそのものが
 価値を伴っているとも考えられるのだ


・個別の案件、1年単位の変化には気づけても、
 以外にも多くの人が、大きな流れや歴史的感覚には無頓着でいる


失敗したら、やり直せばいい。
 それでもダメならやめれぱいい。
 とてもシンプルで、文字にすれば数行のことだが、本当にそうなのだ。
 別にどうということはない。

 他人に迷惑をかけたのなら、誠意を込めて謝ればいい。
 それでも許してもらえないのなら土下座でもなんでもすればいい。
 償いはする。それだけのことだ。


・私は計算して答えが出るようなことは取り組みたくない。
 見たことのない未来で、いままでなかった世界を目指して歩いているのだから。


・誰もチャレンジしたことのないことに挑むほうが、
 大変だが断然面白い


・不思議なことに値上げするたびにお客様の数は増えていったのだった。


要するに、中身がなければ例え無料でもダメなのだ


・テーマパークの旬は、何もしなければせいぜい5年である。
 その間に次の投資ができる収支構造を作れなければ、
 あとは価値が下がる一方になってしまう


・「観光ビジネス都市」


・良いキャッチフレーズに、そこからイメージされるレベルを
 大きく超える感動が重なって、初めて納得していただけるのだ


・「ディズニーランドを超えよう」


事業である以上、利益を確保できなければ意味がなく、
 利益なくしては結局雇用を守ることはできない


・私が本当に立て直したかったのは、
 ハウステンボスそのものよりも、
 ハウステンボスをめぐる人々の心持ちだと思っている


いまつき始めた自信が揺るぎなくなれば、
 やがてプライドに変わる。
 そこまで行けたなら、

 私がハウンテスボスに泊まり込む必要はなくなるはずだ


・失敗するのは悪いことではない。
 むしろ、後から振り返れば、以前に失敗したからこそ、
 そこで得られた経験を活かして大きな成功を収められたという
 構造になっていることが大半なのだ


・事業をしている以上失敗することはごく普通で、当たり前で、
 日常茶飯事なのだ


「得意淡然、失意泰然」
 中国の陽明学の教えで、安岡正篤先生が好んでいた六然のうちの2つ

 物事がうまくいっているときにはあっさりと、
 反対にうまくいかないときにはゆったりと構えよ


・いろんなジャンルに手を広げ、
 あれもこれもチャンピオンを目指すやり方はうまくいかない
 ・・・
 ひとつのジャンル、業種で、日本一や世界一を目指し、極めたほうがいい


・好きだ、やってみたいということと、
 向いている、素養がある、というのは、
 悲しいことだが必ずしも一致しない。
 それに気づくことは、ひとつの重要な通過点である。


 また、たとえば会社の経営者や上司は、自分の周りにいる若い部下が
 不向きなことに注力して失敗している姿を見たら、
 いままでとは違う道を見せ、方向転換を考えさせることも必要だと思う


・やってはいけないチャレンジ
 ①命にかかわるかどうか
 ②法に触れないか、人倫に反していないか


できるだけ目標はシンプルなほうが成功に近づける

 ハウステンボスの社員を前に私が話したこと
 「明るく元気に」

 「掃除をしよう」

 「黒字にすればボーナス支給」


経営者、あるいはリーダーの役割は、
 こうした夢のあるビジョンを設定すること

 そのものなのではないだろうか


・運という字は、文字通り「運ぶ」と書く


・私たちはめいめい好き勝手に、偶然に生きているように見えて、
 実は広い宇宙の、太陽系のなかの地球の日本という場所に、
 遺伝子を伝えるために生かされている


・時代を動かす大きな軸がアメリカやヨーロッパから
 アジアにシフトし始めている


・元気というのは「気の元」と書く。すべての気の根源なのだ


・苦しいこと、どうしようもないことはある。
 でも、そこで人生が終わるわけでないのなら、
 「自分は運が悪い」とは思わないほうがいいのだ。
 思ったら最後、本当に終わってしまう、
 つかめる幸運も逃げていってしまう


・ブームには乗らない。ブームが来ているときは、もう半分終わりである。
 クレバーに行くのなら、ブームになる少し手前に乗ることが大切だ


・一生懸命勉強しながら、いろいろ自分で体験してみる。
 このバランスこそが、世界を切り開く新しい価値を生み出すのではないかと思う


・人が買われるかどうかはその人次第だが、
 企業の場合は、人事的な方法で比較的簡単に手を打つことができる。
 それは、ときどき少数の「変な人間」を採用することだ


私たちは、自分でもびっくりするほど、

 自分に縛られている。
 それは予断とか先入観、

 あるいは過去の成功体験や過剰な自信と言える。
 そして全方位に気を配ることをせず、

 すでに自分の頭の中にある 
 要素だけで情報を整理してしまう


・今の日本を見ていると、少し右にバランスを崩しかけているように思う。
 ・・・
 国を愛すること自体は悪いことではない。
 ただ、ロジックを超越した世界に入ってしまうと、
 あっという間に戦争にまで発展しかねない危うさを、
 日本が持ち始めていることが私は気がかりだ


・夢を持つこと、チャレンジすることの最大の目的は、それを達成することだ。
 でも、夢を持っている、チャレンジする、そのために頭を悩まし、
 体を動かすことそのものも、成功するのと同じくらいの
 価値を持っているのではないだろうか。

 成功など、いつかすればいい。
 そもそもいきなり成功することなど滅多になく、
 失敗して鍛えられた結果、だんだん確率が上がっていくのだ

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すがすがしいリーダー論です。


澤田さんの持論を読み進めるほど、

澤田さんの魅力にやられてしまいます。


そこには、裸一貫で

「留学先のドイツから戻ってきて起業した理由は、

 就職はしたくない代わりに、

 とりあえず食べなくてはいけないという、極めて現実的なものだった」

という若手時代から、本当にたくさんのご苦労をされるなかで、

人の痛みやつらさを人の何十倍も経験されてこられたからだと思います。


また、そういった苦労を悲観せず、

ひとつずつ乗り越えてこられたからこその自信が

人を惹きつけるのだとも思います。


澤田さんは「失敗せよ」と若者に発破をかけます。


逆にいうと、

失敗できるときにたくさん失敗しておいたほうが

ウサギとカメではないですが、

結果として、大成していく。


何より、これだけ変化が激しい時代においては

どれだけ優秀でも失敗は避けられない。


メンバーのうちから小さな失敗を重ねておき、ストレス耐性をみにつけておくことで

いざリーダーの立場となって、大きな責任をしょっても

折れないで前に進めるようになるということなのだと思います。





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