「無印ニッポン」の中で、堤清二氏は、


80年代、男女雇用機会均等法が作られるにあたっての


労使間の議論を語っています。






これがとても、興味深い。







・(1980年代半ば、労働省の諮問委員に任命され)


 日経連の偉い人が、


 「男女雇用機会均等法などけしからん。


 日本には、男女七歳にして席を同じゅうせず、


 という美徳がある。


 そういう日本の伝統を勉強せずに、


 雇用機会均等法などもってのほかだ」と言ったんですよ。





 そうしたら、全日通や日教組や連合の幹部たちが、


 「それ見ろ。日本は、こういう時代遅れの人間が


 経済界を主導している国だ。


 男女雇用機会均等法は、絶対に通さなくてはならない」


 と言って、全面的に賛成しました。





 とにかく、激しい議論になった。わたしは、議論を聞いていて、


 「ちょっとわからなくなりました」、と、途中で手を上げて、





 「男女雇用機会均等法が通れば、


  労働者の数が倍になります。競争が倍になるわけですから、


  労働組合側は導入に反対すべきだし、


  労働者が競い合うことになるのですから、


  雇う側としては得になるわけで、


  経営者側は賛成すべきではないですか。」





  ・・・





 日経連さんは怒りましてね。


 「そんな下らない議論を聞きにきたんじゃない。


  俺は帰る」と言って、本当に帰っちゃった。








・それでも50年かかっている。


 本当は明治維新のときに変わっていたはずのものが、


 変わっていなかったんです。








女性自身の予想をはるかに超えた


 「男女平等参画社会」が実現し、


 その結果、「おひとりさまの老後」が待ち受けている







ダイバーシティという名の下、女性活用に躍起になる大手企業が増えた現在。




わずか20数年前に、


このような議論がなされていたことを考えると


少しずつではありますが、女性の働く自由が拡大していることを実感します。




ただ、当の女性は働く自由を手に入れたことによる


新たな悩みにも直面しています。




幸せと思われることすべてを手に入れることの難しさ 


を感じざるを得ません。








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