ゲームセンターCX有野の挑戦状受けてみた・完結編 | バーチャルコンソールクエスト

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ゆるゆるゲームブログ

もう1回書かせてもらってよかですか(笑)

昨日、無事有野の挑戦をすべてクリアしましたので
レビュー最終版としてゲーム内ゲームすべての感想と総評を
どうしてもやりたくなりましたので。
ということで今回は多少ネタバレ有野課長ですがよろしくお願いします。
そしてかなりの長文予定です。
お暇な時に少しずつどうぞ(笑)

ではではゲーム内ゲーム解説。
今回は元ネタや当時のリアルゲーム史等ウンチク満載でお送りいたします。

1本目・コズミックゲート
画面固定型シューティングで元ネタは主にナムコのギャラガで
ギャプラスやギャラガ’88あたりの影響も多少見る事が出来ます。
画面固定ながら全64ステージのボリュームでワープによる
ショートカットも可能。
しかしハイスコア目指すならワープ無しの完全制覇でしょう。
ゲーム内ゲームとバカに出来ない出来栄えでバカにしてた僕らの
度肝を抜いてくれましたな。
1984年11月8日発売という設定ですが現実のこの日には
傑作縦スクロールシューティングでファミコンでも大ヒットした
ゼビウスが発売されております。
ちなみに元ネタであるギャラガは1985年2月15日発売と
なんとゼビウスの後だったりします。

2本目・ハグルマン
こちらはゲーム性を少し補足しておきましょう。
僕が疑問としていた巻物の効果ですが
赤色は画面内の敵抹殺。
青色はプレイヤーと同じ高さにいる敵抹殺。
黄色はフィールド全体の敵を気絶状態。

でほぼ間違いないのではと思います。
あくまでも僕が散々遊んだ経験からなので確定情報は攻略本待ちで。
フィールド構成や設定はジャレコの忍者じゃじゃ丸くん、
ゲーム性はマリオブラザーズあたりへのオマージュが感じられる作品です。
そして設定上の発売日は1985年9月13日。
リアルゲーム史では任天堂が世界に誇るキングオブゲーム、
スーパーマリオブラザーズの発売日と一致します。
これは明らかに狙ってるでしょう。
こういった細かい所がロートルには堪りませんね。
前の記事にハグルマンの微妙さについて書きましたが2の進化っぷりを見て
これはある意味計算づくの微妙さだったのかと驚かされる事になります。
そこを加味するとハグルマンのゲームバランスあっぱれです。

3本目・ラリーキング
昔はレースゲームといえばトップビューのものが主流だったのですよ。
疑似3Dが認知されたのははナムコのポールポジションあたりからかな、
そしてポリゴンはこれまたナムコのウイニングランからか。
ただ世の中に一気に普及したのはセガのバーチャレーシングや
デイトナUSA、そしてグランツーリスモあたりだと思います。
話を戻しましてラリーキングの元ネタはファミコングランプリF1レースでしょう。
ライバルの当たり判定がなければファミリーサーキットも有力。
コース上の障害物なんかはセガのモナコGPからとも取れます。
設定上の発売日は1985年11月21日。
現実ではポニーキャニオンのおにゃんこタウンにナムコのパックランド、
任天堂のマッハライダー、そしてファミコン史上初のパチンコソフト
東芝EMIのパチコンが発売されております。
パチコンは友達が持ってたけどつまんなかったなあ。
トップビューのレースを苦手にしているのですがドリフト関連の要素が
けっこう面白くてよかったです。
レースゲーに関しては今も昔も憶えゲーなところは変りませんな。

4本目・スタープリンス
これはよかった。
これはほんとに面白かったです。
至る所にスターソルジャーシリーズへのリスペクトが感じられます。
設定上の発売日は1986年6月3日で
スターソルジャーの発売日6月13日と微妙にずらしてあるのが
ちょっと笑えました。
ちなみに6月3日にはキングオブゲームハードモードのスーマリ2、
愛鳥週間とタイアップという強引すぎるにもほどがある内容のクソゲー
東芝EMIのバードウィーク、そして移植度の微妙さにファンはもれなく涙した
データイーストのB-ウイングが発売されてます。
B-ウイングへのオマージュは微塵も感じられませんな。
ゲーム内ゲーム中一押しの作品。
2周目の熾烈さも最高でした。

5本目・ラリーキングSP
ゲーム内容はラリーキングと同一で雑誌とカップ麺とのコラボで
看板やリザルト画面に商品やキャラが登場します。
懸賞で当たった人のみが手にする事の出来る非売品という設定。
昔も同様の企画が行われておりラリーキングSPの元ネタは
大塚食品のアルキメンデスというカップ麺の懸賞として登場した
グラディウス・アルキメンデス編ではなかろうかと推測されます。
非売品といえば任天堂もいろいろ作っていて
スーマリ・オールナイトニッポンバージョンやディスクシステムの作品で
スコアを競って上位入賞者にのみ送られるソフトもありましたな。
ということで挑戦としては入らないんじゃないかという意見もみられますが
30以上のおっさん達にはこれはこれで懐かしいイベントですので
ここはひとつおおめに見てやって下さい(笑)

6本目・ハグルマン2
ハグルマンは前振りでしかなかった。
というべきパワーアップぶり。
まずグラフィックの進化。
微妙な進化っぷりが当時を彷彿とさせて僕は大爆笑。
そしてゲーム性の方は1では回収即発動だった巻物が
任意で使えるようになったり鎧回復アイテムがでたりと
ユーザーの不満点を解消しつつ、ステージの複雑化と敵の質・量の強化
そしてラスボスの存在とハグルマン完全版と言うべき出来。
気絶させ踏んでやっつけるだけのゲーム性でここまで面白くなるとは。
ゲーム内ゲーム一押しはスタープリンスですが
個人的に一番好きなのはこのハグルマン2です。
設定上の発売日は1986年12月10日で現実のこの日には
OVAとのタイアップでエンディングがあるシューティング・HAL研のガルフォース、
20世紀の迷作・タイトーのたけしの挑戦状、
そして野球ゲームの雛形を作ったナムコのファミスタが発売されております。
ハグルマンのゲーム性は前述の通りですが進化の仕方はなんとなく
ロックマン→ロックマン2といった印象を受けました。
あ、でも難易度の上がり方はスーマリ→スーマリ2っぽいなあ。
とにかく2周目のステージ7はラスボスより大変でした。

7本目・ガディアクエスト
ゲーム内ゲームなのに度重なる延期ののちに発売という
某二大RPGを彷彿とさせるつかみで笑い転げつつも
バンナムなんだからリスペクトべきは貝獣物語だろうよ!!
と思ったのは僕だけでしょうか(笑)
比較的サクサクレベルが上がるバランスに加え
攻撃が武器の性能によるルーレット方式、
そして特定の敵を仲間に出来るガディアシステムと
シンプルながら面白く出来てるんじゃないでしょうか。
ゲーム内ゲームなんであんまし凝ってても辛いですしね。
ガディアクエストがやっとこ発売された1987年9月11日は
微妙なアドベンチャーだったと思う東映動画のSWATと
学校でコンゴトモヨロシクが大流行した3DダンジョンRPG女神転生が
発売されております。
ストーリーは思いのほか深く、短いながらもしっかりと感動が残りました。
なんつうか、RPGツクールコンテストに応募すればグランプリ間違い無し!!
な感じの良く出来たドラクエ亜流作品でした(爆)

8本目・ハグルマン3
最後を飾ったのはハグルマンでした。
前作からグラフィックを刷新。
デフォルメキャラからリアルキャラに変っております。
この流れもロックマン→ロックマンXの影響ではないかと。
有野課長よっぽどロックマンの挑戦が印象に残ってるんだろうなあ(笑)
ゲーム内雑誌で前作のイメージを壊したかったとかなんとか
開発者が言っていて、実際にカプコンもそのようなこと言ってそうで
夜中に大爆笑してしまいました。
こちらはゲーム性の説明も。
前2作とはまるで違う、残機&ライフ制の超硬派なアクションゲームとなりました。
敵を倒すとお金を落とすのでそれを集めショップでパワーアップアイテムを
買ってハグルマンの能力をカスタマイズできます。
ステージは若干迷路状に構成されていてロックマンシリーズやメトロイド等
ファミコン後期の名作アクションを彷彿とさせます。
ステージ奥には巨大なボスが鎮座、全3面ながらけっこうなボリューム。
巨大ボスはバラデュークを思い出しましたよ。
あとはコナミの月風魔伝かな。
あのほんとに巨大なだけのボスは未だに印象深いなあ。
ゲーム内ゲーム最後の1本の発売日は1989年7月21日で
現実ではファミスタにはなれなかったワゴンの常連
究極ハリキリスタジアム通称ハリスタの平成元年版、
技のカスタマイズとクエストモードが新鮮だったナムコのケルナグール、
あさりよしとお氏をキャラデザに迎えたゼルダのようなゲーム・ファリア、
売ってるのを見た事がない未体験ゲーム・ビッグ東海の全米プロバスケット、
以上の4本が発売されています。
なんとケルナグールとファリアは未だに所有していてちょっとびっくり。
ゲーム性が変わり、違うゲームとしてみるとそれなりに面白いんですが
ハグルマンファンとしては正直微妙。
イメージ一新が成功には繋がらない。
というところまで計算してリリースしてたら大したもんだと思います。


以上8本の作品がゲームセンターCX有野の挑戦状に登場する作品です。
これらの流れの中で最初はスタートするにはスタートボタン、
セレクトはセレクトボタンだったのが十字キーやAボタンで出来るように
なったりと操作性の進化もこっそり再現しているところがほんとに心憎く
細かい所までこだわった作りに感心しきりなのでした。

総評としましては
30代以上の青春をゲームに捧げたオバカさんなら必携の作品
ですね。
有野少年の「彼女おるん?」とかしょうもない一言がアノ時代の
友達の部屋にタイムスリップさせてくれます。
人によっては深夜の通販番組でよく売ってる名曲CDBOX以上に
甘酸っぱい気分になれるかもしれません。
ぼくもまあその一人です。
というか10代の貴重な時間のほとんどを代わり映えしない自分の部屋で
過ごしたという現実をつきつけられ軽く絶望しましたorz


ゲーム内ゲームはどれも非常に良く出来ているのでやり込み要素満点の
ミニゲーム集として買うのもいいかもしれませんね。
また歴史風俗に興味のある若者には多少ディフォルメされてますが
80年代のゲーヲタを知る1本としても優れもの、かもしれません(笑)

とにかく僕は大満足でした。
エンディングも色々楽しめる一品です。
興味のある方は一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
以上、ゲームセンターCX有野の挑戦状最終レビューでした。
長文・乱文にお付き合いいただきありがとうございました。
ではでは次回は通常のバーチャルコンソールクエストでお会いしましょう(・ω・)/