Ride a Cock-horse to Banbury Cross (Lady ver.) | マザーグースのうたに魅せられて

マザーグースのうたに魅せられて

英国伝承童謡(Nursery Rhymes)はマザーグース(Mother Goose)
という名で知られています。

このマザーグースで、すっかり魅了された私、ふぁざぁぐうすが、
つたない知識と英語力でマザーグースについて紹介していきます。

木馬に乗って、バンベリークロスへ
白馬のご婦人を見るために
指にはリング、足にはベル。
ベルの音をお供に進む、あの方を。

Ride a cock-horse to Banbury Cross,
To see an old lady upon a white horse.
Rings on her fingers, and bells on her toes,
She shall have music wherever she goes.

the Real Mothergoose

ヒザの上に赤ちゃんを座らせて、上下にゆすって
あやすときの歌です。

リズムもゆったりと馬車に乗っている感じ。

このold lady(文献によってはfine lady)のモデルは
エリザベス女王だという説と高級チョコレートメーカーの
名前の由来ともなったコベントリー領主の妻で、
重税から領民を守るため、馬に乗り裸で町を廻った
ゴディバ夫人だという説に分かれるようです。

ただ、靴に鈴をつける風習があったは15世紀ごろ。
エリザベス1世は16世紀の後半なので、時代が合わない。
ゴディバ夫人だとすると、コベントリーからバンベリーまで
およそ55マイル(約88.5キロメートル)と距離が離れすぎている。
確かに、バンベリーじゃなくコベントリークロスになっている
ライムもありますが、これはなんかゴディバ夫人にするため
のちに変化しただけの気がします。

1744年の本には木馬に乗ってバンベリークロスまでトミー君が
買い物に行く内容のライムが掲載されています。

恐らく、このライムがオリジナル。
それにいろいろな逸話や他のライムが混流して
白馬の女性バージョンがうまれたんじゃないかな
と個人的には思っています。

ゴディバ夫人説だと、ちとcock-hose(木馬)の意味が
アダルトな物になりはしないかと・・余計な心配もありますし^^


ちなみに、バンベリーには"fine lady"の像がありますが
もちろん服を来ています。なかなか精悍な顔立ち。

また、十字架(バンベリークロス)も実際に有りますが、
17世紀中盤のピューリタン革命で一度破壊され、
現在の十字架は1858年に再建されたようです。

うーん。行ってみたい。