【ごんぼさんの闘病記録④ 「腎不全末期 強制給餌」】
病院で「腎不全」と診断された翌日から、ごんぼさんは何も食べられなくなりました。
それから強制的にシリンジでエサを与える『強制給餌』が始まります。
2016年5月18日
朝からウロウロ歩き回っている。歩く速度も昨日よりは落ちている感じ。
手に大好物のキャットフードを乗せて顔の前に差し出しても、顔を背け、口の周りをペロペロ舐めている。吐き気が酷いようです。
朝から何も食べず、水も飲まなくなりました。
ホームセンターに行き色んなキャットフードを買ってきて、試してみましたが、残念ながら食べる事ができませんでした。
病院で2回目の点滴。
何も食べられなくなったので、強制給餌をすることになりました。
粉末を微温湯で溶かして飲ます「チューブダイエット〈猫用キドナ〉」とペースト状のカロリーが高い「a/d缶」。
キドナは病院でいただき、ネットで購入する方が安いので箱買いしました。a/d缶は高カロリーで評判がよかったのでこれもネットで買いました。
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チューブダイエット〈猫用キドナ〉は1袋20gで99calもあるんです。
微温湯で溶かして与えるので水分補給にもなるし、何よりも飲ませやすかった。
今から思えば、このキドナが命を救ったアイテムの1つだと思います。
a/d缶もレンジで少し温めるとさらに柔らかくなり、シリンジで与えやすいです。
これも100gで106kcalと高カロリーです。
この2つでなんとか1日200kcalは摂取させたいと思ったのですが、なかなか難しい・・・。
ごんぼさんは嫌がるし、嫌がるごんぼさんを見て、私も胸が痛くて、でも体力をつけないと病と戦えないし・・・そんな心の葛藤がありました。
一度には沢山食べることが出来ないので、2時間おきに少しずつ、与えました。
強制給餌をする私も不慣れで、ごんぼさんも初めての事だから、嫌がり顔や体にペーストやキドナがつき、でも食欲が全くないごんぼさんは毛づくろいが出来ない。
エサで汚れてしまったごんぼさんの身体を温かいタオルで拭きながら、本当にコレでいいんだろうか・・・又1から戻って考えてしまう私でした。
最初は病院でもらったシリンジを使っていましたが、強制給餌の方法を調べているうちに、多くの人がこのシリンジを使っている事を知り、購入しました。
これはすごくいいです。特に赤いシリンジはぬるま湯で薄めたキドナを与える時にとても役にたちました。
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緑色のシリンジは先を1センチほど切って使っています。
ご飯を今は強制的だけど、体力が戻ればきっと、きっと自分で食べられるようになる。そう信じて強制給餌の初日が終わりました。
強制給餌に関して、体験談です。
自力でご飯を食べられない場合、強制的にシリンジでエサを与えます。その時に、初めて強制給餌をする時、きっと私と同じように罪悪感を感じ、無理やり餌を与えて嫌われるのではないか?と不安になると思います。
でも、今だから言える事ですが、『猫は全てわかっています』。
ごんぼさんも最初の頃はすごく抵抗はしたのですが、強制給餌が終わった後の行動を見ていると、なんか妙に満足したような、そんなそぶりを見せていました。
自分で食べられるようになる日まで、手伝ってあげているだけ。
飼い主さんが大事な猫ちゃんの為に、心を痛めながら餌を強制的に与えている事をわかっています。嫌われることもありません。
強制給餌は延命処置ではなく、生きるための力を与えるための1つの手段。
そのパワー蓄積の為に強制給餌をしているんだ、そう思い腎不全の翌日からごんぼさんと私とタッグを組んで、腎不全との戦いが始まります。
この後、ごんぼさんは何度か危ない状態になりますが、あるきっかけから驚くほど回復していきます。
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