シンガポール チャンギ空港でSIMカードを買う 2014年12月 | ちょっとそこまで☆増刊号

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SinTelSIMカード

海外旅行でSIMカードを買うシリーズその4、2014年12月末のシンガポール編。今回の使用端末とSIMは以下の通り。レートは1シンガポールドル = 89.31円(2015/1/6)

docomo Optimus LTE L-01D(docomoショップでSIMロック解除済み)
SingTel Hi! 4G Prepaid SIM (S$28)

ただし今回は私は行っていない。奥さんが空港で買って開通はしてもらったが、自分で設定するインターネットのプランが分からずにそのまま帰国。日本で私が設定をしたという、ちょっと半端な状況になっている。そのかわり、SinTelのサイトに入ってデータプランを設定する方法を詳しく載せておくので、現地での参考にしていただければ幸いである。

●チャンギ空港でSIMを買う

どの国でもそうだが、到着した空港でSIMの購入と設定を済ませてしまうのが理想的。特に短期旅行だと、市内でショップを探して時間を使うのはもったいない。

チャンギ空港では、入国審査を済ませてスーツケースを引いて出てくると、特に探すまでもなく両替所でSIMを販売していたそうだ。写真がなくて申し訳ないが、このあたりは予習したとおりである。

SIM裏表カウンターでスマホを渡して開通作業をやってもらって、電話が通じるところまでは自分で何もする必要はなかった。パスポート提示もサインも必要なし。しかしその後の、データプランは自分で選んで設定するのがこのSIMの作法なのだ。

つまり、S$28のうち、通話とネットの割り振りを自分の使い道に応じて自由に選ぶことができる。台湾やバンコクで買ったSIMは、最初から一般的な割り振りが決められている、セットメニューのようなものだった。SingTelのこのカードは、ビュッフェスタイルとでも言おうか。

不慣れな場合はセットメニューの方が楽だろう。しかし、この後説明する自分でやる設定も、実はそんなにややこしいものではない。スマホの中の設定ではなく、ネット上でやる作業なので、初めてAPNの設定をするよりは敷居が低いかもしれない。

●ネットを見るにはデータプランを設定

設定方法はSIMに付属のマニュアルに詳しく書いてあるが、そんなのを読むのは面倒だという人は、とりあえずカードの裏をじっくり見てみよう。黄色で囲んだ所に、Data and social plansは✳︎363にコールするか、www.singtel.com/hiへ行けと書いてある。Dataというのは要するにネットのことで、socialはSNSのsだ。※電話するとおそらく音声自動応答でプランを選ぶのだろうが、英語の聞き取りに自信のある人でないと無理だ。迷わずsingtelのサイトへ行く。

(※註:音声だと思ってビビッていたが、*363はSMSのやりとりでプランを選んでいく方式だった。内容もこのあと紹介するサイトのものと基本的に同じ。安心してコールして下さい。よく考えたら、開通した端末でそのまま手続きが出来なければ不便だ。検索するときっちり紹介されている記事がいくらもあるので参照されたし。逆に私みたいにサイトで手続きする記事の方が珍しいと思うw)

今回この作業は、日本でiPadから行ったが、現地なら空港やホテルのWi-FiかビジネスセンターのPCなどから作業することになる。以後は実際に設定を行ったときのスクリーンショットで説明していく。

1アカウント申請

2ワンタイムパスショートメールSingTelのサイトを開くと、最初にアカウントを取るページが出てくる。SIMの電話番号を入れてPROCEEDをクリックすると、すぐにSMSでワンタイムパスワードが飛んでくる。電話は開通しているからSMSは使えるのだ。

下の写真ではスマホの画面にメッセージが2つ並んでいるが、ワンタイムパスワードの有効期間は短いので、間が空いてやり直しになったもの。アカウントの画面はパスワード入力に変わっているので、送られてきたパスワードを入れてクリックすると・・・

3パスワード入力

4名前入力

名前を入力する画面になる。ログインするためのIDなので本名を入れる必要はない。

5トップ画面

これで準備完了。アカウントのトップページが現れる。ネットの設定は、BUY A DATA PLANだ。TOP UPは料金の追加。日本語で言うチャージ。

6データプラン選択

データプランのメニューが出てきた。Social Plansは、たとえばネットはfacebookしか使わない7-Day $3とかいう限定割安プラン。一般的にはこの画面のPrepaid Data Plansから選ぶことになるだろう。

自分が1日にどれくらいの量を使っているのか分からない!という人のために、取扱説明書には標準的なデータ量の例が書いてある。
Estimated average file size:> 50KB per text-based email > 30KB per WAP page > 300KB per webpage > 2MB per song > 10MB per video

7 3days6GB

3day $15 Ultimate 6GB Plan を選んでみる。確認画面が出て、PROCEEDをクリック。

8お金足りない

お金足らないからダメだよ~、Top Up(チャージ)してもう一回やってね。というメッセージが出た。

ひとつ前の画面で、Buy a Data Planという赤いタイトルの下に、小さい赤文字で Main Account Balance:$5.16 と出ているのが現在の残額。奥さんは現地でネットの設定が分からなかったので、使わないともったいないからSIMを使って日本に国際電話を何回かかけてきた。$28あったのが3回ほどの通話で残り$5.16になっているのだ。

9 7days10MB確認

7-Day $1 Value 10MB Plan を選びなおして・・・

10 7days10MB確定

今度はOK。残額も$4.16に減っている。メール確認くらいならこれで十分だ。

11アカウント状態

で、これが現在のアカウント状態。Mainの通話が$4.16、今購入したデータ10MBプラン、そしてオマケの30.4MBもついている。Valueというのはこのことだ。

ここまでの作業を現地でやっておくと、通話もネットもいつものように使えるようになる。

ただし、シンガポールSingTelの4G周波数は1800/2600MHzなので、対応していないOptimus LTE L-01Dでは3Gしか使えない。そのあたりは注意が必要だ。

SingTelローミング表示●日本に帰ってきても生きているSIM

さて、データプランの設定はどこからでも出来るが、通話はキャリアの電波をつかまないと出来ない。日本に帰ってきてもアンテナが立たないと思っていたのだが、ご覧のようにSingTelのSIMは日本のキャリアの電波をつかんでいる。

上からOptimus LTE、iPhone 4S(SIMアダプター使用)、Xperia acro S。

OptimusではNTTDOCOMO|SingTelの表示とアンテナにローミングのRが出ている。試しに発信してみたが「発信制限がかけられています」と表示が出て電話をかけることはできなかった。

Xperiaでは待受画面アンテナにRが出てSoftBank|SingTelの表示が。発信はできたが「現在この電話はご利用できません」の音声メッセージが聞こえて切れた。そこでマニュアルに書いてあるようにローミング開始の操作をしてみる。

 Make calls when overseas:
 *131*[Country Code][Area Code][Tel. No.]#


カントリーコードは81、エリアコード? 分からんので続けて番号を入れて発信。すると画面に「お金足らないよ」という意味のメッセージが出た。これもマニュアルに書いてあるのだが、

 To make roaming calls/SMS,your hi! SIM Card must have a minimum balance of $8.00 in Main Account

今、このSIMカードは残額$4.16しかないので、たとえ電波をつかんで開通しても料金不足で使えないということだ。

友達にSMS送れすぐにこんなSMSが送られてきた。「シンガポールのお友達に無料のSMS送ってトップアップしてもらえ」ということで、お友達というのがかわいい。無料なら自分が日本で使っているauのiPhoneに送れるかと思って試したが、シンガポールでないとあかんと表示が出た。まあそうだろう。

このSIMの電話番号にかけて受信はできるのかためしてみたかったが、国際電話になって高くつくのでやめておいた。いろいろ楽しませてもらって、ここでお遊びは終了。

奥さんは現地でデータプランの設定はできなかったが、持って帰ってきたSIMでこれだけお勉強させてもらったので、十分元は取れた。今まで買ったSIMは、台湾、バンコク、香港だが、どれも最初から通話とデータのセットになったプランのカードだったので、今回は良い経験になった。他社のSIMカードでもきっと応用は効くだろう。

ちなみに今回使用したXperia acro Sは、あるお友達経由で我が家にやってきたもので、日本国内版ではなく技適マークがついていない。これに日本のキャリアのSIMを挿して使うと電波法違反になってしまう。技適マークって何やねんという方は検索していただくとして、海外仕様の端末にシンガポールのSIMを挿して日本で使うのは違法でも何でもない。これがダメなら海外からの旅行客は日本でローミングできないことになってしまう。

SIMロック解除のお達しは結構なことだが、このあたりもどうもモヤモヤした感がぬぐえない。いろいろ思惑が絡んでいるだろうが、スマホもSIMも国境を越えて自由に使えるようになってこそ、我々消費者にとっては本当にありがたい世の中になる。解除がぬか喜びにならないように願っておく。

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