くちづけ | 花鳥風月文々草紙

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独身女と愛しの文鳥との平和でのほほんとした日々と、料理や好きな手芸や音楽と言った趣味のブログです。


なかなか良かったですニコニコ花鳥風月文々草紙

本庄が舞台だそうで、本庄駅が出て来てびっくりえっ



 知的障害者が暮らすグループホーム「ひまわり荘」

 そこへ元人気漫画化いっぽんとその娘マコがやって来る。

 母を早くに亡くし、いっぽんに大切に育てられたマコは

 7歳程度の知能しかなくて、いっぽんに頼りきり。

 うーやんという入所者と相思相愛になり、マコは幸せいっぱ

 いだった。

 もうこれで心配がなくなった、と父であるいっぽんが

 安心した時、彼が末期のガンである事が発覚する。

 余命宣告をうけたいっぽんは苦悩する。

 自分がいなくなった後、マコはどうなってしまうのだろう。

 そんな時、ひまわり荘では厳しい状況が起こってしまい、

 存続ができなくなってしまって・・

 入所者達はそれぞれ家族の元へ帰って行き、

 マコは施設へ。

 そこを逃げ出したマコは今は空き家になっている

 ひまわり荘へやってくる。

 追いかけてきたいっぽんはマコを抱きしめ、

 悲しいある決意をする・・
花鳥風月文々草紙
 

 知的障害者を始めとした障害者と呼ばれる人達。

 身近にそう言う人はいませんが、

 もし近しい間柄の人がいたらきっと悩むだろうな・・


 元々は舞台で上演された作品で、

 映画でもそんな作りになっています。

 それにしても、俳優さんってすごいなと思いました。


 うーやんと呼ばれる入所者役の方なんて特にすごいです。


 始まりはクリスマスの日。

 ひまわり荘へ元入所者達が集まった所から始まります。

 マコの遺体が見つかったと言う新聞記事が

 風に飛んできます。

 うーやんは今日マコと結婚式を挙げるのだと言い張り、

 事実を知ってる者達は皆どう説得するかと悩みます。


 いっぽんは悩み苦しんで、辛い決断をするんですが、

 誰も責められないだろうなぁと思います。





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幼い少女のまま時が止まってしまったマコ。

無垢であるだけに、余計にいっぽんは苦しみます。


ひまわり荘の所長の娘の同級生が

レポートを書きたいとやってくるんですが、

うーやん始めとした入所者達を


「気持ち悪い!!」 と激しく罵倒します。


その反応も責められないなぁとも思います。

たぶん、それが世間の反応でもあるから・・


ひまわり荘は自立支援のグループホームだけど、

実際は自立などできず、結局は家族に頼るしかない。

家族がいなくなったら、その後はどうなるのか・・


ホームレスになって、ぼろ雑巾のような姿で

暮らす知的障害者の話が出てきますが、

誰もいなければそうなっていくしかないのかも。

障害者を取り巻く状況はどこまでも厳しい。


どうしようもないからこその終わり方だけど、

割り切れないと言うか、ざらざらした感じが残ったのは

悲しいなぁと思いましたねぇ・・


きっとこれで良かったのだろうけど。


毛皮反対の絵本です、読んで下さい
http://moru.art-studio.cc/art/book.htm





 

 

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