LA ピーターセンミュージアム | モータージャーナリスト・中村コージンのネタ帳

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新しいマスタングのプレスコンファレンスが開催されたのは、LAダウンタウンにあるピーターセンミュージアム。ホットロッドマガジンを刊行するピーターセン出版が母体となった博物館で、アメリカンカルチャーのホットロッドばかり置いてあると思ったら大間違い。


今回も4階の一部スペースがマスタングに占拠されていたほか、興味深いクルマの数々が展示されています。今回は残念ながら4階しか見ることが出来ませんでした。かつて一度訪れたことがあるのですが、様相はその時とはまるで異なっています。それもそのはずで収蔵する300台の車のうち、展示しているのはその半分で、リピーターを増やす目的で、常に入れ替えているのだそうです。


さて、そんな中入り口で出迎えてくれたのはこれ↓



レオという名のトラクターヘッドで、1938年製。えらいキャブオーバースタイルですが、元々カーチスのエアロカーを引っ張る専用のモデルとして作られたとか。こう見えても4輪ではなく5輪です。


マスタングは多数ありましたが、引かれたのはこちら↓



ハイ。映画ゴーン・イン・60セカンズのカーチェイスシーンで実際に使われたモデルの1台だそうです。しかもこいつ、128フィートの大ジャンプでも無事に生還したモデル。さすがに補強はしっかりしていたようですが…


個人的にじっくりと見たかったのがこちら↓





フォードGT40 MkⅢです。はじめからロードカーとして生を受けたフォードGTで、たった7台しか作られていないレアなモデル。ご覧の通りサイドウィンドーもちゃんと開きます。後方のEタイプジャガーも非常にきれいでした。




 

こいつもあります。勿論ホンモノ。しかし、となるに見える赤いやつ(みなさんなんだかお分かりでしょうから敢えて言いません)は、レプリカであります。

しかし、アメ車ベースのインチなものではなさそうで、ほとんどホンモノと見分けはつきませんでした。




↑こいつも相当に珍しいと思います。ボンネットが無様に膨らんでいるのは、後期型でCan Amと呼ばれるモデル。初期型は7㍑のようでしたが最後は7.4㍑が搭載されていたそうです。


問答無用に美しいのがこちら↓



色といい、アメリカンレストレーションの具合といい、まさに新車の風情でした。


こんなのもあります↓



シミター・タウンカーフェートンと呼ばれるクルマでベースはクライスラーニューヨーカー。これをレイモンド・ロウイなどと主に活躍したデザイナー、ブルックスス・ティーブンスが作り上げたもので、何とオールアルミボディ。異なる形で3台が作られたうちの1台がこれだそうです。


最後はこちら↓



マッハ5。あるいはスピードレーサーって言うんでしょうかね。漫画マッハGoGoに登場したクルマです。実車は複数存在するようで、実際に走行可能なモデルもあるようです。アルゼンチンのジャーナリストが写真撮ってと言って寄ってきました。隣に立った姿を撮ってあげたら喜んでいましたが、アルゼンチンでも非常に有名でやはりマッハGoGoというそうです。アメリカみたいにマックではなかったです。