クレームは誤解から生じ、誤解は情報不足から生じる | 藤村正宏のエクスマブログ

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日本には「あらかじめ言っておく」という文化がありますよね。
あらかじめ言っておくと、相手も安心するし、突然にモノゴトが起きても、あらかじめ予想しているから、驚きません。
これは、とっても素晴らしい文化だと思う。
たとえば、おもたせを持っていき、訪問先でお渡しするときに、あらかじめ言います。
「つまらないものですが」とか・・・。
これは謙遜して言っている場合がほとんどだと思います。
でも、ちがう見方をしてみるとこれは、あらかじめ言うことで、本当につまらないものでも、クレームにならないということ(笑)。
あらかじめ「つまらないモノ」ですと言っていて、本当につまらないモノだったらクレームになりません。
でしょ。
あらかじめ言うことで、後々クレームにならないってことです。
だからお見合いの時も、あらかじめ写真を渡しておくわけです。
振込み詐欺だって、あらかじめ言っておいたら犯罪にならない。(ん?)(笑)


ということは、あらかじめ言っておけば、クレームは極端に減るということですよね。
たとえば、「配達はしません」と言っておけば「配達してくれないなんていまどきおかしい」というクレームはなくなるんです。
クレームは誤解から生じ、誤解は情報不足から生まれる。
そういうことです。


ボクのお客さまに、大きな温泉旅館がありました。

そこの温泉は名湯といわれている温泉です。
露天風呂と内湯があり、メインの内湯はとても大きい。
岩風呂で大きな窓に向かっている横長のお風呂です。

窓の外はみごとな落葉樹の森。
たくさんの人が、お風呂にはいりながら、窓外の四季折々の木々を楽しめます。


◆コンサルタント藤村正宏のエクスマブログ◆-温泉
大きくてゆったりとした内風呂


湯船の窓に向かって左側に源泉が出ている湯口があり、大量の源泉が滝のように流れています。
源泉の近くは熱いお湯。
中間は普通の温度。
源泉から離れたところは、ややぬるめのお湯。
自分の好みで入れます。

ところがこの温泉旅館、お風呂のクレームがものすごく多かった。
どういうクレームかというと、

「お風呂がぬるすぎる」
「お風呂が熱すぎる」

そういうクレームです。


しょっちゅうあったクレームを0(ゼロ)にした方法があります。
完全にそのクレームがなくなった。
その方法。
これはカンタン!


「43°熱め」
「41°やや熱め」
「39°ややぬるめ」


という、見やすい木製の看板を出しただけ。
ほとんどのクレームは「誤解」で生じ、「誤解」は「情報不足」から起こるのです。
だから、クレームを減らすためには、あらかじめたくさんの情報を提供しておくことが、重要なのです。