『エピソードや物語を伝える』
とかく、販促物では、商品の良さを伝えるために、どうしても「スペック」(商品の性能・性質・素材、等)や
「こだわり」を伝えようとします。
でもね、残念ながら、スペックやこだわりを伝えても、あまり伝わりません。
消費者はあまり興味がないからです。
人々はあなたの言いたいことは聞きたくないのです。
自分にとってどうなのかを知りたいのです。
それに今の時代、あなた以外の商品だって「スペック」はいいし、あなた以外の会社もみんな「こだわり」はもっているのです。
「スペック」はもちろん、「こだわり」だって、伝えても伝わりにくくなっているのです。
それよりも「エピソード」を伝えたほうが、共感を生み、高く売れるようになります。エピソードや物語は、自分に落とし込みやすいからです。
またまた、通販食品バイヤー石川さん(イッシー)の事例です。
いつも行列ができるお煎餅屋さんがありました。
それまでは単に「行列ができる煎餅」としかカタログに書いていなかった。
どうして行列ができるのかもわからない。
ただの表面的な現象しか伝えていません。
それはスペックを言っているのと同じです。
何の説得力も持ちません。
イッシーはその会社にインタビューをしました。
そして行列ができるきっかけになったエピソードを聞いたのです。
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もともと、御煎餅工場から大型車両が出入りするので
近隣の方々に迷惑だろうと思い
お詫びの意味で、毎週土曜日にお煎餅を販売していました。
そのお煎餅の美味しさがクチコミで広がり
今では行列のできるようにまでなったのです。
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このエピソードをただ紹介しただけで
なんと、以前の3.8倍の売上になりました。
物語やエピソードは、独自性になります。
消費者も共感しやすい。
説得力もある。
さらにエピソードは価値が伝わりやすくなるのです。
前から言っていますが、お客さまの声が反応がいいのも、お客さまの声は最初からエピソードだからです。
あなたの商品やお店の
「エピソード」
「開発物語」
「お客さまの声」
伝えたら、より価値になるものがあります。
そういうコトがないか調べてみましょう。
モノを売るのではなく、エピソードや物語を売るのです。