E爺が再エネで起業「太陽と風と緑の大地と共に」

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太陽の恵みを分かち合う循環会社を目指す。
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城南海さんの新曲「産声」が配信されています。

 

これまでにないような不思議な歌詞です。

 

何回も聴きこんで歌の世界観をとらえようとするのですが、なかなかしっくりきません。

 

ふと、脳裏に浮かんだのが伸ばし伸ばしになっている「愉史郎物語」の後半の「めぐりあい編」のこと。

 

もしかしたら「輪廻転生」を歌っているのではないか?いつもの妄想が膨らみました。

 

「産声」と「めぐりあい編」のテーマが符合するのではないだろうか?

 

「めぐりあい編」の原案と照らし合わせてみると、やはり符合する箇所が多い。

 

もう少し展開を歌詞に寄せて書いてみようと、創作意欲が湧いてきました。

 

半年ぶりに、愉史郎物語の続編を書いてみようと思います。

 

完成したアカツキには集英社のジャンプ編集部に送ってみたいと思います。

 

もしかしてもしかすると、採用されるかもしれません。

 

「努力、友情、勝利」という少年ジャンプの売線路線とは外れますが、「絶望、孤独、愛情」

もファンの心に届くかも?

 

とんとん拍子に話が進めばもしかするかも(笑)

 

 

 

9月4日、待ちに待ったディズニー実写映画「ムーラン」が配信公開されました。

 

ネタバレになるので、詳しくは書けませんが、ダークサイドの誘惑に打ち勝った

キーワードは「孝」でした。

 

孔子の「論語」からの言葉ですが、中国では社会現象としての親孝行競争があ

まりにもエスカレートして皇帝から禁止されたこともある言葉です。

 

禁止しても民衆はエスカレートがとどまらず、継母が「お腹がすいた」と言ったら、

自分の子供を料理して食べさせた!!なんて話があるくらい。

 

社会現象って怖いですね。

何事も中庸が大切です。

 

余計な話は置いといて、われらが「城南海」がメインテーマの「リフレクション」を

歌っている。

 

これが、一番大事なことですね♬

 

歌声が聴こえてきたときはもちろんですが、訳詞も手掛けているので、エンドロール

に名前が三つ(漢字で二つ、英字で一つ)出てきたときは、キターーーーーー!!と

感動しました。(笑)

 

気になったのは、アギレラの歌の前に南海さんの歌を入れ込んだので、南海さんの

歌唱の字幕にアギレラの歌の訳詞が流れて鬱陶しかったこと。

 

これなら、アギレラの後に南海さんの歌が流れたほうがずっと良かった。

 

まあ、何はともあれ配信ですが、ようやく公開されました。

 

何とか、劇場公開を期待したいけれど、なかなか厳しいのが現状です。

 

 

 

 

 

 

 

 

兪史郎が残していった画を見ながら

 

炭治郎「それにしても、兪史郎さんにこんな凄い才能があったなんて、ヒノカミ神楽の画は全部で240枚もあるよ。

一つの型につき20枚のコマ送りみたいだ。」

 

カナヲ「私にはいつも赤い流れにしか見えなかったけれど、こんな動きをしてたのね。」

 

炭治郎「東京にいる息子の炭之介に頼んで動画にしてもらおうか?」

 

カナヲ「炭之介はもうすぐ還暦よ、孫の炭則に頼みましょう。なんかアニメーションの仕事をしてるらしいから。」

 

炭治郎「そうかぁ~、俺も年をとるはずだ。直ぐに炭則に連絡とってくれないか。」

 

翌日、孫の炭則が訪れた。

 

炭則「おじいちゃん、これ誰が描いたの?えっ?フリーハンドの画だって?信じられない。こうやって透かして見てもズレの無いセル画と同じだなんて。」

 

炭治郎「昔の知り合いに書いてもらったんだけど、おじいちゃんもこんな画が書ける人だとは思わなかったし、本人も驚いていたよ。」

 

炭則「これ、このままコマ送りしたらアニメーションになるよ。描いた人に逢ってみたいなぁ。」

 

炭治郎「それは無理だよ。それより、おじいちゃんが死んだ後もしっかり残るように作っておくれ。」

 

炭則「また、縁起でもないことを言わないでよおじいちゃん。」

 

炭治郎「これから、その画に説明書きをつけなきゃならないので忙しいから後はよろしく頼んだよ。」

 

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場面は変わって。

 

カナヲ「私もこんな若い頃があったのよね♬」

 

炭治郎「二人とも若いね、俺もすっかり忘れてたよ(笑)」

 

カナヲ「もう、失礼しちゃうわねほほほ」

 

炭治郎「それにしても、みんなが揃った画は凄すぎだよね。」

 

カナヲ「そうそう、ネズ子もアオイも若いよね。

まさか、あの二人が伊之助や善逸と一緒になるとはねぇ~♬」

 

炭治郎「ネズ子は本当は実弥さんが好きだったみたいだね。でもあれから行方知れずだし」

 

カナヲ「そうそう、しょうがないから、しつこい善逸で我慢したみたいね(笑)」

 

炭治郎「伊之助が小豆相場で財を成すとは思わなかったなぁ。」

 

カナヲ「やっぱり野生の勘がすぐれてたからね。」

 

炭治郎「イケイケで上げ相場はみんな勝っちゃったからすごかった。」

 

カナヲ「アオイの危機管理能力もすごかったよ。伊之助のつまみ食いも直ぐに見つけたし、とにかく危険を察知して逃げるのが神で負け知らずだから。」

 

炭治郎「あの二人は最強の夫婦だったね、プライベートジェットが墜落しなきゃ二人とも元気だったのに。」

 

カナヲ「もうあれから10年か、でも息子たちが財団をしっかり継いでるから二人ともあの世で安心してるでしょう。」

 

炭治郎「善逸も売れない作家なんかしてよくネズ子もこぼしてたなぁ。

そういえば善逸伝」は笑えるよね。噓は無いんだけどいちいち大げさすぎて、善逸が前に出過ぎだよ、いつも後ろで騒いでいることが多かったのに。」

 

カナヲ「そうね、でも善逸らしいといえば、らしかった。その二人も2年前に亡くなったし、つぎはそろそろ私たちね。」

 

炭治郎「そうだなぁ、お迎えが来る前に、「日の呼吸の奥義」の仕上げにかかるか、これが出来ればもう思い残すことはない。」

 

とつぶやいて、炭治郎は机に向かった。

 

次の朝、カナヲが机の前の炭治郎に声をかけたときには、「日の呼吸の奥義」は完成し、炭治郎は息絶え、天国に旅立った後であった。

 

兪史郎が描き上げた画は、千年の悲願であった「鬼のいない世界」を作り上げた喜びが満面に溢れる笑顔、笑顔(不死川実弥は横向いてはにかんでた)の鬼殺隊の生き残りメンバーだった。
 
そんな画を描いたのが最後に残った鬼の兪史郎であったことは、運命とは皮肉なものである。

炭治郎「これは凄い、、、!!
死んだみんなにも見てもらいたかったなぁ~。特に実弥さんに(笑)
あの世への最高の土産話ができました。
これはもう、家宝に決定です。
兪史郎さんどうもありがとうございます。」
 
兪史郎「炭治郎、礼を言うのはこちらだよ。
こんなに楽しいのは生まれて初めてかもしれない。
早速、珠世様の墓前にご報告したいので、今夜帰ることにする。」
 
炭治郎「今生のお別れとなると思いますが、兪史郎さんは生きてください。そして、お元気でいてください。」
 
兪史郎の元に、炭治郎の訃報が届いたのはそれから一カ月後のことであった。
後を追うように、カナヲも旅立った。
 
二人の死を悼みながら、無心に画を描く兪史郎の家には「珠世様」の肖像画が日に日に増えてゆくのであった。
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さすらい編 完
めぐりあい編につづく
兪史郎の描いたヒノカミ神楽の画を眺めながら
 
炭治郎「それにしても素晴らしい画ですね。さすがに自分の舞いを観ることはできないのですが、兪史郎さんの眼には私がこのように映っていたということですね。
本当に人物画を描くのは初めてなのですか?」
 
兪史郎「初めてなのだが、自然と筆が進むんだよ♬
それに、こんなに胸が熱くなったのはいつ以来だろうか?」
 
炭治郎「じゃあ、お願いついでにカナヲと二人の画も描いてもらえませんか?」
 
兪史郎「わかった、じゃあ二人並んで。」
 
というなり、いきなり筆を走らせてあっという間に描き上げた。
 
炭治郎はいま描き上げたばかりの画をみて驚いた。
 
炭治郎「兪史郎さん、こ、この画は一体?」
 
兪史郎「二人を見てて思わず描いてしまったんだ。」
 
兪史郎の描いた炭治郎とカナヲの姿は目の前にいる年老いた老夫婦のそれではなく、大正時代の若かりし頃の二人が笑っている姿だった。

鬼の血の中に隠れていた能力が発揮されたのだろうか、写真のように正確な画だった。
 
炭治郎「これは凄い。もうひとつお願いしたいのですがよろしいでしょうか?」
 
兪史郎「私にできることがあれば何なりとどうぞ。画を描くことがこんなに楽しいとは、かなり長く生きていたけれど知らなかった。」
 
兪史郎は本当に心から楽しそうだった。
 
炭治郎「兪史郎さんはその前に姿を消しているので知らないでしょうけれど、鬼殺隊が解散した当時の記録が何も残っていないのです。
生き残った人たちの画を描いてほしいのです。
今どきならば、集合写真というのがありますが、当時は何もなかったので、どうか一つお願いします。」
 
兪史郎「承知した。」
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次回につづく
カナヲ「兪史郎さんに来てもらったのにはもうひとつの理由があるのです。
実は、珠世様が兪史郎さんと逢ってほしいと夢枕に立ったのです。」
 
兪史郎「えっ!! 珠世様が⁉」
 
カナヲ「珠世様は兪史郎さんの事をとても心配されてました。自分が鬼にしてしまったばかりに、ひとり苦しい思いをさせてしまっていると。
昔を知るものは殆どいなくなり、産屋敷様と竈家の二人だけになってしまいましたが、遺言書の通り一人になっても生きてほしいと仰ってました。
いつか、必ず逢える日がくるから待っててほしいと。」
 
兪史郎「珠世様、、、逢いたい。」
 
カナヲ「悪い鬼になってないかとも心配してました。もし、人に害をなす存在になっていた場合は炭治郎さん日輪刀で切ってもらってほしいとも言ってました。」
 
炭治郎「その話を聞いた時は、流石に困りました。
実は、鋼鐵塚さんに作ってもらったこの日輪刀は刃がついてない模擬刀なんです。
赫刀にすれば切れますが、普通の状態じゃあ何も切れません。
でも、昔のままの兪史郎さんで本当によかった。」
 
カナヲ「お話が長くなってしまいました。
もう、夜も明けますので家へ入りましょう。」
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次回につづく
「本当に、お前は凄いよ。」80歳を超えた体で長い時間激しい舞いをしていたにも関わらず、息一つ乱していない炭治郎を見つめ呟いた。
 
炭治郎「60年以上もやってますからね。ようやくこの歳になって何とか縁壱殿に顔向けできる程度の練度になりました。」
 
カナヲ「私の目には、白い雪の中を舞う赤い龍の姿に映ってました。」
 
《補足事項》
この時炭治郎が舞ったのは「ヒノカミ神楽」と呼びいながらも、七支刀ではなく日輪刀で舞ってるので、正確に言うと「日の呼吸十三の型」
 
そもそも、ヒノカミ神楽自体は日の呼吸の十二種類の型の模倣で、代々竈家に伝わっていたのは形だけで、十三の型は伝えることができませんでした。
 
日輪刀を赫刀状態で日の呼吸十二の型を舞い続けることが十三の型の真の姿で、この世でなしえた者は「縁壱」と「炭治郎」だけなのです。
 
舞いは外から見れば早く激しい動きに映りますが、透きとおる世界に入り込んだ本人にとっては、太極拳のようにゆっくりとした正確な動きになってるので体への負担は非常に少ない。
 
透きとおる世界を理解できなかった煉獄槇寿郎から見たら、日輪刀を赫刀にすることすら至難の業なのに、その状態で何時間も型を繰り出し続けることは人を超える所業と感じ、自分には決して到達できない境地と諦めて自暴自棄になってしまったのでしょう。
 
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次回につづく
カナヲは殆ど見えない目で、じっと炭治郎の舞いを見つめていた。 
 
ゆっくりと静かに始まった舞いも、二回り目を過ぎてから一気に激しさをまし、炭治郎の持つ刀が燃え上がるように赤く染まった。
 
兪史郎「凄い、無惨との戦いのときから更に迫力が増している。」
 
流れるような舞いは、白い雪の中に紅蓮の炎で鮮やかな絵を描いてるようだった。
 
兪史郎は炭治郎の動きに突き動かされ、無心で筆を進めた。
 
東の空が白み始めた時、炭治郎は突然舞いを終わらせ兪史郎の前に歩み寄った。
 
炭治郎「ありがとうございます。兪史郎さん。
これで、全てが終わりました。もう、思い残すことはありません。」
 
兪史郎の前には神楽の一瞬一瞬を切り取ったような鮮やかな舞いが描かれた沢山の紙が散乱していた。
 
声を掛けられて我に返った兪史郎は、紙を慌てて拾い集めた。
 
兪史郎「素晴らしい、60年前から更に進化してるとは、、、」
 
カナヲ「それが判るのは、60年前の戦いを知る兪史郎さんだからです。最後に兪史郎さんにみてもらえてもらえてよかった。
私は現場にいなかったから、、、」
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次回につづく

日が暮れるまでの間、兪史郎はこれまでの長い人生を思い出そうとしていた。

 

鮮明に思い出すのは遥か昔に珠世様と過ごした時の事ばかりで、それ以外は色を無くした薄い記憶ばかり、東京大空襲に巻き込まれたときの天を焦がした焼夷弾の炎でさえも、記憶の中では黒い塊にしか思えなかった。

 

太陽が沈み寒々とした舞台に行くと、炭治郎の神楽が静かに始まったところであった。

 

雪の中の月明りの下、篝火に照らされてゆっくり舞う炭治郎から離れて佇むカナヲのそばには、画材道具が一式準備されていた。

 

炭治郎の神楽が1の型から始まり2の型に繋がろうとするとき、兪史郎の心に忘れてた感情の小さな火が灯った。

 

兪史郎「こ、これは、美しい」

 

白装束で舞う炭治郎以外に視界には動くものはない、時折空気を切り裂くように炭治郎が動く音がするだけである。

 

いつしか、兪史郎は筆を手にとり無心に炭治郎の動きを追いかけていた。

 

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次回につづく

 

 

 

 

 

 

カナヲ「今夜消えてしまうヒノカミ神楽を兪史郎さんの手で残してほしいのです。」

 

兪史郎「いったいどうやって?」

 

カナヲ「絵に描いて残すのです。

無惨を倒すために一緒に戦った兪史郎さんならできます。

いえ、兪史郎さんしかできないのです。」

 

兪史郎「絵を描く道具もないのに、急にそんなことを言われても、、、」

 

カナヲ「画材は用意してあります。あとは兪史郎さん次第です。」

 

兪史郎「しかし、風景がは書いたことがあるが、人物画となると、、、」

 

カナヲ「私は炭治郎の舞うヒノカミ神楽を心から愛していました。

それを見ることが出来なくなるのは勿論悲しいのですが、それよりも、それが誰にも知られず存在しなかったことになってしまうのがもっと悲しいのです。」

 

炭治郎「私からもお願いします。自分の舞いがどの程度の物かわからないが、カナヲの願いを叶えたいのです。」

 

兪史郎「わかりました。愛するモノを失う辛さはよくわかります。

どうなるかはわかりませんが、やってみます。」

 

カナヲ&炭治郎「ありがとうございます。」

 

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次回につづく