後半の内容を変えて更新しました。
Spain asks for help as migrants scale fence into Europe
2014・04・16 BBC
スペインのメリリャに北アフリカからの不法入国者が押し寄せていて、スペインがEUに更なる支援を求めたニュースです。
不法入国者の問題は、何も急に起きたことではありません。ずーーーーーーっと続いています。
こちら は2005年に同様の記事を書かれている極東ブログさんです。
そしてこちら は2011年11月のスペイン総選挙で「私はスペインとスペインの国民のために統治をする」と勝利宣言した野党の政権交代を記事にされた韓流研究室さんのブログです。
この勝利宣言の内容ってちょっと気になる表現ですよね。
自民党安倍さんが選挙で繰り返し述べていた「日本を取り戻す」に似ています。
そのうえ、恐ろしいのは、いまだに不法移民の問題が好転していないどころか悪化していることです。移民問題の根の深さが窺えます。
移民は入れたら最後です。過去に武力で追い払ったりいろいろとしているのですが、人権なんとやらから非難されるので、先進国ではなかなか難しいところです。
メリリャについてニュースを3本紹介します。その映像を数枚ずつ取り出して私が3つ画像としてこちらに貼り付けました。
スペインはモロッコにセウタとメリリャという飛び地を持っています。
そこが北アフリカから狙われてスペインへ、そしてヨーロッパへ人が流れていきます。
カナリア諸島(スペイン領)で不法移民の取り締まりを厳しくするようになり、増えたという話もあります。この時は100人が6mのフェンスを越えて不法入国を果たし、6人のスペイン側警備員が負傷、不法入国者の1人がフェンスから落ちて骨折しています。
2014年3月19日のニュース
最初のニュースから半年です。フェンスを越える執念を感じます。
2014年4月16日のニュース(文頭にリンクしたニュースです)
そして最新のレポートです。まるで万里の長城みたいですね。
メリリャは8万人の人口ですが、合法的に検問所を通ってモロッコからスペイン(メリリャ)に入国する人は1日にその半分の4万人だそうです。そこに車両などに不法入国者が入り込んでいることがあるそうです。
ところ変わって、最近ではイタリアに2日で4000人の不法入国者がきました。
Italy sounds alarm as 4,000 immigrants land
Last updated: 09 Apr 2014 22:40 アルジャジーラ
今年すでに15,000人の不法入国者を地中海で救助していて、さらに対岸の北アフリカで60万人が不法入国の準備をしているだろうとイタリア当局が話しています。
イタリアは、EUがこの問題に110億円を出して終わりというわけではないとして、国際社会対してにリビアへの難民センター設置を呼び掛けています。これから地中海の天候が良くなって更なる不法入国者が増えることを懸念しています。
2人の国会議員は声明を出して、一般のイタリア人以上の待遇を難民申請者に与えるべきでないと訴えています。しかしそれほど緊迫していないとみる人も多く、とるべき措置を迅速にという声が多いようです。
不法入国者は強制退去、しかし正当な権利を持つ難民は「歓迎」というのがとるべき措置みたいです。
そういえば日本にも以前中国から密航者が続々とやってきて騒がれたことがありましたね。
平成2年警察白書 には、こういう内容が書かれていました。以下抜粋です。
「ボートピープル」の我が国への上陸は、昭和55年をピークとしてその後は毎年減少を続けていたが、平成元年に入って突如増加に転じ、特に5月以降、「ボートピープル」の我が国への漂着事案が相次いだ。」
「これらの「ボートピープル」は、当初本人たちの供述どおりベトナムから脱出してきたものと考えられていたが、平成元年8月になって、「5月末に上陸した難民の中に夫がいる」という中国人就学生の申出が端緒となり、この中にベトナム難民を装った中国人が多数含まれているらしいことが判明し、入国管理局の調査の結果、漂着した2,804人の「ボートピープル」のほぼ全員が中国人であることがわかった。」
平成9年4月24日参議院法務委員会 では、中国からの密航者がかなり問題視されています。
長くて読みにくいのですが、ちょっと気になったことがあったのでそこを抜粋します。(中ほどより少し前くらいのところです。)
○大森礼子君 不法就労者についても、そういう人道的見地とありますから、人権相談には乗っているというお答えなんですが、そうしますと、一方で不法就労者も不法残留者もあるわけですね。そういう人がいろいろ劣悪な労働条件で働かされている、いろんな労働上のトラブルがあると。これはやっぱり人道上の観点から相談に乗るということは必要だと思うんです。ただ、そうしますと不法残留がばれてしまうということにもなるわけですね、相談に行くということが。それで、一方で不法残留者だから強制退去の対象になるということと、一方でそういう今言った労働の問題点については人道的配慮も要ると、こういうぶつかり合う場面が出てくるわけなんです。
実際の実務として、例えば法務局とかの人権相談に不法残留者が行ったような場合、すぐそれを通報して強制退去の方へ行ってしまうのか、それとも労働問題といいますか労働関係についてのトラブルの解決と並行してそういう手続を進めようとするのか、そこら辺、実務の扱いというのはどういうふうになっておるんでしょうか。
○政府委員(法務省人権擁護局長 大藤敏君) 私の承知しております限りでは、法務局の人権相談に不法残留者が参った場合に、不法滞在だということが判明いたしましても入管当局には通報しないと、そういう扱いでございまして、この点は入管当局も御承認をいただいているというふうに思っております。
皆さんの知らないところでこういうこと話し合ってるんですよ。
今でもそうなのでしょうか?同じ法務大臣の元で、協力しないで仕事しているんですね?
公務員が法令遵守をしないでどうするの?
こんなことでは不法移民を取り締まることは日本では絶望的です。
大森礼子という人は公明党の元参議院議員で、夫婦別姓賛成の人みたいですね。それにこんな情報も
話し戻って不法入国者ですが、中国が取り締まりをしないと日本にどんどん密航者がやってくるので、それで合法的に中国人を受け入れたり、ODAを続けているのかなと思ってしまいました。
実際そういう噂もありました。
スペインでもあの飛び地をモロッコが返せと言っているなら、スペインがどんなに困っても非協力的なのが納得できます。
日本も中国から「いつでも取り締まりをやめてもいいんだよ」と言われたのかもしれませんね。
政府は公共事業を減らし続け、建設業界を縮小させることに大成功しました。そして震災だけでも大変なのに、オリンピックを死に物狂いで誘致して・・・・「建設労働者が足りない」ですって!
日本政府は外国人労働者の滞在延長を決めました。
2014/04/04 日経
その記事の中にこういう文言があります。「20年度までの時限措置として、15年度からの実施を目指す。」
なにか思い出しませんか?
そうです!「定住外国人の子どもの就学支援事業」平成21年から当初は3年と期限を切って始めた事業が、今年平成26年も平気で続いています。(「一部の人の金儲けのために「負担」を自ら呼び込み十字架を背負う日本」)
政府はこうやって始めは期限付きにして既成事実を作り上げ、その制度を存続させてしまいます。
この外国人たちはやがて、人道という名のもとで日本に居つくことになるでしょう。
「もう日本になじんでいる」、「長く国をあけていたので戻っても行き場がない」、「外国人を使い捨てにするのはけしからん」等々、マスコミを使って政府が論調を作り上げてしまい、私たちの意思とは関係なく物事は決まっていきます。
私の勘では、福島の廃炉が30~40年かかるので、そちらに将来使うつもりではないかと・・・
TPPも政府は今のところ人の移動の自由は議題にすらなっていないと否定的ですが、そのうちに必ずやります。
その準備のために日本人に外国人を受け入れる心構えを持つような政策をいろいろと行ってきているのです。
欧州だけでなくオーストラリアでも不法移民や移民は大問題です。TPP締結国内では日本以外の国で受け入れた移民外国人も日本へ入りやすくなってきます。日本だけの問題では収まらないのです。EUを見ればわかります。(EU域内は人の移動が自由です。)
もはや止めることができない民族大移動の時代になるのでしょうか?恐ろしいですね。