「紫のふるえ」 ~カラーパープルの性 | ☆Dancing the Dream ☆

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翻訳家の柳沢由実子さんは、
「The Color Purple」を「紫のふるえ」と訳し、
翻訳本の邦題とした。
名訳だと思う。

おそらく、この映画には、
紫という色が密かに暗示するように、
ジェンダー、セクシャリティーの問題が
隠されているに違いない。

未だ、私たちはgender roleというもので
覆われた世界に暮らしている。
おそらく、無意識に性別によって
何らかの役割を演じているのだ。

けれども、本来の性の色は、
人それぞれ、あいまいな「紫」なのだ。

そして、セリーとシャグは、
ただ、愛し合う人間同士。

野を渡る風に吹かれて、
震える紫の花のように・・。

この軽やかな花のように、
自由自在でありたい。





More than anything, God love admiration.
何よりも、神は褒められるのが好きなのよ

You saying God is vain?
神はうぬぼれ屋だということ?

No, not vain. Just wanting to share a good thing.
いいえ うぬぼれじゃない。 ただ素敵なことを分かち合いたいのよ。

I think it pisses God off if you walk by the color purple in a field and you don't notice it.
紫の野を歩いて、それに心を留めないなら
きっと神を怒らせると思うわ。
*piss off・・〔人を〕怒らせる、むかつかせる、イライラさせる、うんざりさせる

Are you saying it just want to be love like it say in the Bible? (←これは重要なシャグのストーリーを示唆するセリフ【↓動画】)
神はただ愛されたいんだと言っているのね?
聖書で神が語るように、あなたがそう語るのね?
* like it say in the Bible?・・背景にシャグと父の宗教上の問題があった。シャグの父は牧師であった。
 
Yeah、Celie. Everything want to be loved.
そうよ セリー。 全てのものは愛されたいのよ。

Us sing and dance and holler and just tyring to be loved.
私たちが歌い踊り叫ぶのも、ただ愛されようとしているだけなのよ。

Look at them trees.
Trees do everything to get attention
that we do except we do. except walk?
あの木々をごらんなさい。
木は目を引くために、私たちがすることを何でもしているわ。歩くこと以外は?

(laugh)
(笑い)

Oh, Miss Celie, I feels like singing!
ああ、ミス・セリー、私は歌いたい気分よ!




父を抱きしめ、シャグは言う。
“See, Daddy, sinners have soul too.”
「パパ解ってほしいの。罪人も魂を持っているの」


牧師の父は、シャグの生き方を認めなかった。
シャグの振る舞いはキリスト教の教えに殉じていないから。
教会で歌われるゴスペルは、神を讃える「神の歌」、
シャグが歌うブルースやジャズは「悪魔の歌」なのだから。
しかし、父と娘が再会し、ただ抱き合うように、
二つの歌は、ここに一つのハーモニーになった。

色の不思議。。
風に震える紫の花を抱きしめよう。