マイケルのマフィア系の歌が気になる③ ~オスカー・グッドマン | ☆Dancing the Dream ☆

☆Dancing the Dream ☆

Let us celebrate
The Joy of life ♡
with ☆Michael Jackson☆

前記事の続きです。



オスカー・グッドマン(Oscar Goodman)について。。

マフィアの大物の弁護士だった男が、
絶大な人気を誇り、ラスベガスの市長を12年間も務めてきた・・n?*

マフィアといえども一国民として弁護を受ける権利はある。
人生の裏も表も解す豪放磊落な人柄を感じさせる
オスカー・グッドマンの快活な笑顔は、いかにも人好きがする。

しかし、殺人、麻薬売買、売春斡旋、賭博、マネーロンダリング・・
あらゆる犯罪に手を染めてきたマフィアを弁護してきた男の手が、
全くキレイで汚れていないと言うのか??n?*

wikiによると、グッドマンの黒い話は、色々あります。

――息子の事業を促進するために職権乱用し、
ネバダ州倫理委員会に提訴されたり、
TVで、街の美観を損なう落書きを行うことに対し厳しく対応すべきだという意味を込め、昔の習わしである「親指切断や斬首」の刑を例に挙げ、それを行うことは正しいと言ったり、
また、子供への躾について、「ムチ打ち」は必要だと信じていると述べた。
さらに、現実に、ネバダ州での売春は合法だが、グッドマンは、ラスベガス市の活性化と収入源として繁華街での売春を積極的にサポートしていた。
―-とのことです。

恐ろしい男です( ̄□ ̄;)!!
完全に暴力を肯定しているではないか!!

マイケルの晩年の作品の中には、
愛なき家庭に育ち、ストリートに彷徨い、
ギャングや芸能界憧れ、
マフィアの巣食う危険な落とし穴に迷い込む子供たちに心を砕く歌、
また、親切な友人のような顔をしてマイケルに擦り寄ってくる
ヤクザな連中のことを歌った歌など、
マフィアをテーマにしたものが多く作られていますね。



Hollywood Tonight 
和訳掲載の過去記事= http://ameblo.jp/et-eo/entry-11621651085.html



Do You Know Where Your Children Are(Original Version)  
和訳掲載の過去記事= http://ameblo.jp/et-eo/entry-11444787221.html



Blue Gangsta (Original Version)
和訳掲載の過去記事= http://ameblo.jp/et-eo/entry-11315693313.html


マイケルが心配するような情景を彷彿とさせる、
子供たちを餌食にする現実が書かれた
ラスベガス元市長のグッドマンについての記事・・
どうぞ読んでみてください。

     ↓

International Herald Tribune紙より
Bob Herbert
(アフリカ系アメリカ人 ジャーナリスト New York Timesのオプイドコラムニスト。
 貧困、イラク戦争、人種差別問題に向けた米国の政治無関心について多くを執筆。)


ラスベガスほど、女性への扱いが悪い場所は、全米を見渡してもないと思う。これを「実現」したのが市長のオスカー・グッドマン(Oscar Goodman)だ。インタビューに答えて、こう語っている。「全米、全世界からの売春客の要望に応えて、一大売春街を形成できれば、市の収入は格段に改善する。議論を始める時だと感じている」
 
 この市長は以前、ギャングの弁護士をしていた。恥ずかしげもなく、この街のことを「限度を超えなければ、何でもあり」の大人の遊びの街、と表現する。
 とはいえ、「限度」などすでに消えうせている。心理学者のメリッサ・ファーリー氏によれば、北米でもっとも性産業が盛んな街になっているという。ラスベガスは、驚くほどオープンに性が売り買いされている。従事する女性の数は数万人にのぼる。横断歩道で信号待ちをすれば、"Hot Babe"とか「お部屋まで届けます」とか書かれた電光掲示板を載せた車両が行き交う。

 火曜日にオンライン出版されるファーリー氏のレポートが注目されている。http://www.prostitutionresearch.com/
このレポートによれば、女性がいかに被害にあって、悲惨な状態に置かれているのかが分かる。そしてグッドマン市長がそれにたいして、いかに理解を欠いているかも。

 被害に会う女性たちに会う機会の多い、ある家庭裁判所の判事の話によれば、多くは20代前半の女性で、中には10代、しかも12歳とか、14歳などの例も少なくない。14歳で妊娠7ヶ月の少女の場合では、性病に冒され、麻薬にも蝕まれていた。さらには栄養失調の状態だったが、それでも、子どもの父親であるポン引きとの関係を続けたいと話していたという。

 ネバダ州の一部では売春は合法だが、ベガスでは違法である。しかし、ネバダ州の売春の9割がベガスが舞台だ。ファーリー氏の調査では、ベガスの街を歩く人にインタビューしたところ、多くが、この街では合法に売春が行なわれていると思ったと応えている。理由は宣伝の多さである。

 ラスベガスの電話帳では、実に150ページが売春業者に割り当てられている。「女子大生」「熟女」「母と娘」「小柄な日本人女性」「ミニスカートの中国女性」などである。これについてグッドマン市長は、「以前よりも良くなったんですよ。前は写真も載せていたからね」

 膨大な数の身売りされた女性が世界中から売り込まれてくる。

 グッドマン市長は、「非合法の売春をすすめるつもりはないが、合法化すれば経済的には大きな魅力だ」と語る。

 ラスベガスは90年代、家族でも訪れることの出来る街として、イメージ・チェンジに成功した。「ああ、あれは私が市長になったときに終わったことだよ」と、グッドマン市長。

===========================

ちょっと、補足。。

因みに、オスカー・グッドマンが弁護してきた、
ローゼンタール(Frank Rosenthal)やマイヤー・ランスキー(Meyer Lansky)は、皆ロシア系ユダヤ人・マフィアです。
オスカー・グッドマン自身は、ユダヤ名は変名しているようですが、
保守系シナゴーグBeth Sholom教会(ユダヤ教)のメンバーですので、
ユダヤ人なのですね。同郷の好ということなのかもしれません。

 *アメリカにおけるロシア系ユダヤ移民 http://fs1.law.keio.ac.jp/~kubo/seminar/kenkyu/sotsuron/sotsu12/yaginuma.PDF
こちら↑を読むと、ロシア系ユダヤ人の背景が解ります。

ロシア帝政が崩壊するにつれ、社会不安のフラストレーションがユダヤ人への迫害につながり、彼らは新天地アメリカへ移民していきます。
柔軟に改革派ユダヤ教に転じ、英語を習得して急速なアメリカ化を遂げて、中産階級化したドイツ系ユダヤ人に比べ、ロシア系ユダヤ人は、イディッシュ語を話す正統派のユダヤ教徒で、極貧で、彼らの多くは、悪名高いスウェットショップ状況の衣服産業に従事していました。2つの種類のユダヤ人はそれぞれ「アップタウン・ジュー」、「ダウンタウン・ジュー」と呼ばれるようになっていました。しかし、貧しき、ロシア系ユダヤ人にも転機が訪れます。彼らの社会的成功の原動力となったのは、不動産業との出会いでした。
生計を立てるためには麻薬売買などの犯罪すらもやってのけたし、数種にまたがって仕事をする器用さも持ち合わせていた彼らは、大工や電気工、不動産関係の仕事を掛け持つようになりました。20世紀初めの土地需要の増加によってロワーイーストサイドからブラウンズビルにかかる土地価格は一区画の値段が二年間で60倍に高騰したことも彼らの利益につながった。
彼らが、不動産業に適していた理由は、権力者によって容易に奪われてしまう土地そのものに本質的な価値があるのではなく、土地が生み出す利潤こそに価値があるという認識をロシア系ユダヤ移民は体得していること、エリート度の高い産業に存在したようなユダヤ人を排除する社会的障壁が、この業界には存在しなかったことによるものだと言います。

*****

マフィアや、悪徳弁護士になってしまった男たちも、
かつては、愛に飢え、傷ついた魂を抱えて彷徨う
子供たちだったのかもしれませんね・・・汗