『ヒューゴの不思議な発明』は、
Mスコセッシ監督の「映画への愛」が溢れていました。
ヒューゴが、かつて父と観た映画は、
特撮の父、ジョルジュ・メリエス監督の『月世界旅行』・・
映画を発明したリュミエール兄弟の『ラ・ジオタ駅への列車到着』・・
そして・・壊れたままの“オートマタ”を遺して、父が死に
孤児になったヒューゴは、駅の時計のネジを巻いて暮らす。
時計台の上から、唯一の友達、イザベルに言う台詞。。
「 ここから見た街はまるで機械のよう。
機械は不用な部品なんて一つもない。
だから街に住む人間だって誰一人必要じゃない者なんていないんだ。」
ネジひとつ、鍵ひとつ 小さな部品が欠けていては、
父と夢中で修理した“機械人形”も動かない。。
ヒューゴは、その部品をついに見つけます。
動きはじめたオートマタが描く絵は・・
そして、最後に書いたサインは・・ジョ・・
あ、それは・・ シ~~~ ね。
出演予定でしたが、
残念ながら、スケジュールが合わず。。
プロデュースとしてクレジットされてました おどろき!
ハリウッド初の業界紙「ハリウッド・レポーター」の
創始者ウィリアム・ウィルカーソン氏の半生を描いた
テレビシリーズのプロデュースにも乗り出しているとか
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さて、スコセッシ監督が、新作映画の中で、
魅惑的なオートマタを、メッセンジャーとして登場させましたが・・
マイケルジャクソンは・・・
“オートマタ”、あるいは、“人形(像)”を自ら演じ、
メッセージをメタファーしているのでは?と
私は、そう感じています!!
例えば・・このように・・
手の混んだ方法で。。。。
稀代のhoaxほら吹き興行師 &
生きた人形のような矮人エンテーティナーの
ショービズの天才コンビ
PT・バーナム + 親指トム将軍
コンピュータの父は、研究費稼ぎに
チェスをするオートマタを考案(頓挫)
C・バベッジ + オートマタ(チェス人形)
*エジソンは、ちょっと省略
自作自演 神の楽器となって
感じて踊る脱魂Spirit possessionオートマタ
=
king of entertainer マイケルジャクソン
*自作自演の源は七弦琴を用いて、楽器伴奏とともに
詩等を朗誦しながら各地を旅した
吟遊詩人Troubadourに端を発するそうです。
オートマタとは・・・
言葉の原義としては「自動機械」のことであり、
語源のギリシャ語の「automatos」は「自らの意志で動くもの」というような
意味合いを持つ言葉である。
オートマタの起源は「人形」の起源にまでさかのぼる。
娯楽のためだけではなく宗教的な儀式などに用いられた人形や仮面のなかには部分的に可動するものもあり、操作することにより伝承などの効果的な補助として使われていた形跡がある。
こうした試みは、人間が自ら仮面をつけたり人形を操作するという動力によって
動いていたが、機械的な仕掛けにより自動で動くという演出を付加することで、
人形(ひとがた)信仰においてあたかも人形に魂が入っているかのように見せることができる。
人形を作り、それが動く(動かす)というテーマはユダヤ教の*ゴーレムや
ギリシャ神話の*タロスでも明らかなように、
人間にとっては根源的なテーマであり、
創造主としての挑戦といった面も垣間見える。
人形の作成は、古くは先史時代から始まり、いずれの時代でも作られ、
人間の文化活動の本質的なものであるといえる。---ということです。
マイケルのダンスの場合は、生きた人間が、自らオートマタになり切って
見せるわけですから、これとは逆の効果・・
つまり、あたかも、人形に魂が入っているかのように見せるのではなく、
あたかも、彼の魂が抜けて何かに操られる人形のように見せている。。。
その何かとは? 例えばルナシー。。。
*タロス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%AD%E3%82%B9
*ゴーレム
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%A0
ギリシャ神話のタロスは、ロードスの巨像のイメージとも重ねられて、
青銅の巨人という解釈をされる。
「“Why man, he doth bestride the narrow world
Like a Colossus, and we petty men
Walk under his huge legs and peep about
To find ourselves dishonourable graves.”
いいか あいつは巨像(ロードスの巨像)のように狭き世界に立ちはだかり
おれたちけちな男たちは
その両足の間をうろつきまわりながら
自分自身のために恥ずべき墓穴を探しているに過ぎないのだ
「ジュリアス・シーザー」シェークスピアより(古代ローマ)」
上記は、シェークスピアの「ジュリアス・シーザー」、キャシアスの台詞です。
シーザーが独裁者になって、自分たち民主制の擁護者たちを弾圧するのではないかと恐れている。シーザーは民衆の支持を獲得することで、いつの間にか巨象のように大きな存在になってしまった。それに対して自分たちはねずみのようにちっぽけな存在に貶められかねない、キャシアスはそう憂慮する。
その憂慮は、これまでローマの政治にあずかってきた自分たち貴族階級の個別的な利害を反映している。
彼らは自分たちの立場を守るために、シーザーが強大になっては困るのだ。
シェークスピアは、ロードスの巨像にシーザーをなぞらえているのですね。
我らがマイケルは、どうでしょう?
HIStoryの彼は、戦士の姿で聳え立っています
ロードス島の巨像 HIStoryの巨像
(Colossus of Rhodes) 1995年、プロモーション用に作られた巨像。
BC3世紀頃にロードス島に バカバカしいほどの~大きさ、という形容詞
建造された太陽神ヘリオスを 付きで報道された。
かたどった彫像。 ロンドンのテムズ川に浮かべ、
世界の七不思議の一つ。 タワーブリッジ付近に展示された。
アレキサンダー大王の死後、 また、この巨像は、HIStoryアルバムの
後継者を争う戦争となる。 ジャケ写では、キリスト教によるテロ
ロードスは、プトレマイオス朝エジプト によって消失したプトレマイオス朝
に味方、協力し合い、征服を免れる アレキサンドリアにあった万邦の英哲俊
勝利のシンボルとして、巨像を建造。 士が集う世界最大の学堂、図書館の
上に聳え立ち世界の夜明けを見晴るかす。
約300年間、プトレマイオス朝エジプトのヘレニズム文明は、
古代オリエントとギリシアの文化、
異なるもの同士が融合し、平和な調和をみせたとされる。
マイケルは、ロードスの巨像を自らの姿で、パロディ化し
アフリカ大陸の夜明けを背に巨大な
闘う平和のシンボル人形(像)として聳え立ち、
暴力のよる争いよりも、創造的な調和の
メッセージしているのだと思う。
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長くなるので、一旦、仕切ります。
マイケルと人形・・ つづく
お読みいただきまして 誠にありがとうございました