今日は夢はパテシエ長男しゅうとの15歳のお誕生日エッセンスの大久保です。いつもは料理のことを綴っているブログですが、今日だけは息子に向けて書こうと思います。
いつか自分の足で未来を進んで行く時、つまずいて何を信じて歩けば良いの?そんな日もきっと来るはず。
そんな時この日のブログを世界のどこにいても見れるようにと思って書きます。脩斗15歳の誕生日おめでとう産まれた日から一生分の親孝行を君からもらっています。
1歳の誕生日には保健師さんから脳に障害があるかもと言われ3日3晩泣き続け障害者センターに君と通いました。半年後には一つのことに夢中になると他のことには目もくれないちょっと変わった赤ちゃんだと知りました。
弟たちも産まれいつも優しいお兄ちゃんだね。3才を過ぎると料理や絵・工作をするのが楽しくて図書館の本を借りては何か夢中になっていたね。
小学校の高学年になるとママのお誕生日にマルチーズケーキ(マルチーズ犬のチーズケーキ)を朝6:30~夜7:00までかかって作ってくれたね!ハラハラしたけど集中力はすごいなと感心しました。
変わった赤ちゃんと保健師さんを驚かせたのも伊達ではなかったのね!中学校で パテシエになるため体力付けたいからにサッカーを始めると言いだした時はびっくりしました。
一生懸命やっても試合には全く出れず、「パテシエの夢もがんばっても頑張っても成れないのかもしれない・・・」と初めて弱音を吐いた夜、私も気持ちが手に取るようにわかったから、胸が痛かったです。
「1日24時間が人間の一生80年だとしたら君はまだ夜明け前の4:30夢の中にいるんだよ」「まだ何も始まっていないのに布団の中で夢をあきらめるの?」「君はまだ夢をいっぱい見てる時間だよ!」って言ったの覚えてる?
この手紙を読み返してる君は今は人生の何時かな?もしもっと他やりたいことが見つかったり、つまずいたり、立ち止まったり、遠回りしていてもそれはきっと君に必要な時間だと思います。
15歳の君が今感じていること、辛いこと、苦しいこと、どれも無駄なことなんか無いって あとからわかるはずです。大人になった君も傷ついて眠れない夜もあるかも知れないけど、必ず朝はきます。
何年か先にこの日の君への手紙を読んだ時に 君の夢が叶っていると良いなあ!夢は叶うまで諦めなければ近づくはず。
でも違う道を進んでいたとしても 脩斗が笑顔で今を生きて前を向いて歩いてくれたら それが一番です。
パパが会社を辞めて自分で仕事を立ち上げた時も、ママが夢を追って料理教室を始めた時も、君が「ぼくの自慢のパパとママ」と言ってくれたから今があります。
私たちのもとに産まれてくれて心からありがとうこの先何があっても、離れていてもずっと君の一番の応援団です。一生分の恩返しをもう君からもらったので幸せです。脩斗も幸せを自分でつかんでくださいね!
そしていつか夢を叶えて立派なパテシエになる日が来たら小学校の時に描いた「夢の西遊記ケーキ」食べさせてください。
拝啓 この手紙を振り返って読んでるあなたが幸せな事を願っています。
母 掬恵より 2012/9/6
最後までお付き合いありがとうございます。