以下四年前、当時の芳名帖に書いた事である。
この日、占守島で亡くなった方々の念か、千島で漁船がロシアの軍艦に撃たれ死者が出るという事件が起きた。
★ 島の物語 / 塗師:えすきおやじ
以下は1993年11月1日の産経新聞に載った文章です。司馬遼太郎「風塵抄2」にも収められています。
「日本の北に、カムチャツカ半島が南に向かって垂れている。その南端から北海道まで、首飾りのように24ほどの島々がならんでいるのが千島列島である。 (中略)
この島々が日本領であることは明治8年千島樺太交換条約によって明らかであった。すくなくとも1945年8月18日まではである。(中略)ところが、信じがたいことに (1945年8月15日の) 降伏後に (中略) ソ連軍が占守島に侵入してきたのである。世界戦史上、例がない。 (後略)」
その千島でまた事件が…
No.467 2006/08/18(Fri) 15:24:08
☆ Re: 島の物語 / ジョン
いのちまで奪うことはないよ!ね!
No.468 2006/08/18(Fri) 17:03:41
☆ Re: 島の物語 / 塗師:えすきおやじ
「以上のことは、現在のロシアを論ずる上で何の足しにもならない。ただ、千島列島の"ロシア領化"がどのようにしておこなわれたかを、平和と繁栄の明日をめざすロシア市民たちに知ってもらいたいのである。知れば、どんな異常な事柄でも、両国にとって好ましい昇華を遂げるものなのである。」
司馬さんは、という文章で締めくくっています。
かれの遺産はしかし、まだ活かされているとは言い難いようです。
No.469 2006/08/18(Fri) 17:36:04
相変わらずこの『終戦後の戦い』を報道してくれるメディアはないようです。私もこの『風塵抄』を読むまで知りませんでした。
ぜひ、クリント・イーストウッド氏に映画化してもらえんでしょうか。
「好ましい昇華」が“硫黄島二部作”であるかどうか (私はそう思っているが) は別として、激しい戦いを経た日米両国が、硫黄島二部作によってお互いを「知る」機会を得たということは評価すべきだと思います。
ソヴィエト連邦が倒れ、ロシアという“共和国”になってもう20年も経つのに『昇華』の気配もないことはいまだ “Гласность” なんてでけまへーん、といっているのと同じである。
小生は、右翼でも左翼でもない (と自分では思っている)。 子供じみた感覚で嫌いであったソ連という国を知りたくてロシア語を学ぶことを決めた (それには五木寛之氏の影響も大きかったが)。
数年間ロシア語を学び (身にはついてないが) 実際彼の地にも行き、現地の人ともふれあった身として Добрый=善隣 な関係を築ければいいと思っている。
ロシアという国が 「うちはもうソ連じゃない」 「ヤポンの皆様、ナカヨクシマショウ」 というには、片付けなければいけない、『昇華』 しなければならないことが多すぎるのではないか。
・・・でもこれって 『対露』 に限ったことではないですよねぇ。
今年はこの 「占守島事件」 のことが結構あちこちで聞かれます。
“被害者” である日本人がまずこの事件や、南樺太侵攻 (これも8月15日より後の話) のことを知らなければですね。