飲食店経営のジレンマ | ワインと旅と

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女性のライフスタイルがハッピーになる内容と大好きな食べ歩きとソムリエ資格も持ってるワインのことなど綴ります。

さて・・・GW明けですが、皆様はだるーい朝の通勤途中・・・でしょうか(笑)

ひねくれものの私なので、そんなタイミングで
あえて、
わざと
たまには、真面目な仕事の話をしてしまいます。




日々、どっぷり飲食業に携わっていると同業他社のお知りあいも増えるわけですが、

やっぱり、小規模店舗の場合、皆さんがよく言う問題は

「自分がいないと、お客さんが来ない」

ということ。

この人がいるから、この店に行く。

それって、よくあることではあるんですがお店として考えたら決していいことではないわけです。



「自分の客がたくさん来るんだ」


ていうのは、自慢でも何にもならなくて(そりゃ、こないよりはいいけどさ・・・)


「自分がいなくても、
お客様が来て楽しんでくれるんだ」


と言える店長なり、オーナーなりは凄い訳です。




あくまでも私の考えではありますが、

やっぱり、「その人がいないなら行かない」という店って

かなり辛い、と思うんですよね。(レストランなど、シェフに依存する店はもちろん除外ですよ)


その最たるものがクラブ、キャバクラなどかもしれませんが
これも、箱が大きくなるほどリスクは分散しますよね。
なので、数人でまわしているようなお店程
一人への依存度が強くなります。




もちろん、「値段が安い」とか「立地がいい」とか


そういう条件で「接客はあまり関係がない店構築」というものもありますが、

差別化、という部分で「人」以外に違いを出すのって案外難しかったりします。


味なんか、特にね。美味しい店、感じがいい店なんてそれこそいくらでもあって。


その中で、リピーターをいかに捕まえるか、ということを考えていかなくてはいけない。

だから、最近はどこに行ってもそういう視点でどうしても見ちゃうんだけど

未だ、「人よりもお店にしっかりお客様が定着している」


突き詰めると、それこそファストフードのお店みたいに

「マニュアルがあって、それに則れば動ける」

ということになってしまうと思うのよね。


でも、そうなるとやっぱり値段を極端に安くするとか

消耗戦になってくる。


いかに、面倒くさくなく(笑)、お金離れがよく(笑)、「いいお客様」を

捕まえるか、ということばかり目指していても、全てをそんな客層にするのは

まあ、これは無理がありますね・・・(笑)


「お客様を教育する」というのはよく言われる言葉ではありますが・・・


この辺りについては、ごく一般論的なことしか

書籍などになっていないと思うの。


そして、どこまで労力をかけるのか、

私のように、飲食業のこと以外にもやることが諸々ある人間は特に

どっぷりそれまでやって、消耗戦してる場合じゃない。

twitterの飲食業への活用はホットな話題ではありますが、

「twitterだけ」「ネットだけ」で売り上げが成り立っているというお店はまず聞きません。

大体、どこに聞いてもそれが半数を超えるっていうのはまずないんじゃないかなあ・・・。

また、「簡単に」集客できるかのように言われているけど、

やっぱり密なコミュニケーションをとろうと思うとけっこうべったり

ツイッターに張り付いていないといけないでしょうし。。。



また、これだけはいえることはリスクの分散も重要。
震災の際もつくづくと思いましたが・・・
複数の収入源や取引先を確保してリスクは分散しておくこと、ひとつに依存しないことは大事かと。
その店にいつ行くか、どのくらいいくか、はお客様の自由。
来なくなっていちいち凹んでいても理由が明らかにならないことも多いし

逆に、理由がわからないけど勝手に気に入ってくださる方もいらっしゃる。


ひとつひとつのやり取りを大事にすることはもちろん必要だけど、
このことは頭に常に入れておかねば。

小さなお店にとって
「自分がいなくても、
お客様が来て楽しんでくれるんだ」

というお店をいかに作るか。

この、重要で重要で、みんなが知りたいけどできない秘訣。


もうちょっと今後も掘り下げていき続けたいテーマです。

飲食店としての
理想が成り立っているお店の情報、あればぜひこっそり教えてくださいね(≡^∇^≡)