69th Annual Meeting of JCA ① | えりっき脳内議事録(えり丸)

えりっき脳内議事録(えり丸)

Diary and memo written by a pathologist.

ポリクリの話じゃないんだけど,テーマはポリクリに分類しておきます.
さてさて,今日は癌学会1日目でした.昨日予め決めておいた予定通りのスケジュールでした.
会場は大阪国際会議場とリーガロイヤルホテルなんだけどさ,不便すぎるww
機能的な会議場ならパシフィコ横浜やなー,とか言っちゃ失礼かな?

午前: Symposia10 Cancer and Immunity

私はこの分野には詳しくないし,しかもin Englishなので,理解できるか不安でしたが,
思いの外,英語が聞き取れました.ちょっとは私の英語力も進歩したのかな?
それとも発表者の発表が分かりやすいからなのかな?
初めての英語のシンポジウム(随分昔ですな)では,全然聞き取れなくて内容分からなかったのにね!
肝心の内容は,ex vivoの現象を見るより,in vivoの現象を見ることの面白さ・大切さを感じたかな.
しかしまー,分野ごとに専門の略語ってあるじゃん?オーディエンスが略語を知っているという前提で
略語を使用されると,畑違いの人間にはきついね!理解不能な略語が出てきたら,
その都度抄録で単語の意味を確認作業をするという煩雑さがありましたww
CTLくらいは分かるけど,TILとかMDSCとかDTHって何やねん!みたいなw
5人の演者がいて,どれもこれも新鮮でしたが,特に2人目の先生の研究が,非常に興味深かったな.

お昼: Luncheon Seminars 11 Cancer Stem Cells: Lessons from B cell-lineage malignancy

松花堂弁当が美味しくなかった...って,関係ないか(笑)
内容はこれまた素晴らしい.白血病ではCSCの研究はやり尽くしつつあるけど,
リンパ系腫瘍ではまだ分からない事が多く,それについての最新のお話でした.
ちとブログで内容は書いちゃまずい気がするくらいに,最新過ぎるなぁ.
質の高い研究を順調に行いたいものです.そうすれば,
プレリミナリーなデータと推論を堂々と人前で発表しても,誰も追従も真似も出来ないんだよね.
オープンに最新情報を提供する姿勢と,研究者としての自信が素晴らしいなぁと思いました.

午後: International Sessions 8 miRNA dysregulation in cancers, and it's clinical applications

んーんーんー.いまいち?私がmiRNA研究をやっていた頃から殆ど進歩がないかな?
強いて言えば,最後の演者の方の研究が光っていたかなと思う.
午前とは色が違って,分子的な話が多いから,研究にダイナミックスを感じられないのだろうか?
あ,ウチの上司だった先生が,私がやってたコトを引き継いで発表してました.
私の名前もクレジットに載せてくれてて,最初に紹介してくれてたわ.
そんな事しなくてええのにな.まぁ,ありがとうって,ブログで言っておきますわ.
御挨拶に伺おうにも,なんやらTakが話しかけそうにしてたので,辞めといた♪