えりっき脳内議事録(えり丸)

Diary and memo written by a pathologist.

2012年1月 名古屋大学大学院医学系研究科(MDPhDコース)を修了し、博士(医学)を取得しました。
2013年3月 名古屋大学医学部を卒業し、医師免許取得しました。
2015年4月 名古屋市内某病院にて初期研修
2015年4月 名古屋市内某病院にて病理医として勤務
自己炎症疾患友の会会員、PIDつばさの会会員、日本免疫不全症研究会会員、日本癌学会会員、日本病理学会会員、日本臨床細胞学会会員、日本検査医学会会員。

医師であると同時に、TRAPS(TNF受容体関連周期熱症候群)の患者でもあります。TRAPSは、自己炎症疾患周期性発熱症候群、また、広義の原発性免疫不全症に含まれる疾患です。体調面でハンディがあること、またそれ以上に、研究者になりたいという幼少からの夢を初志貫徹すべく、病理医としてゆるゆると、しかし着実に歩を進めています。(2015.5.5)

ブログでは主に日記・趣味・NEJMお勉強記録などを書いています。NEJM(The New England Journal of Medicine)はOpen Access Paper、すなわち誰もが閲覧できる論文ですので、当方のブログで取り上げても問題ないという解釈の下、引用しています。NEJM関連記事の中で、私が特に秀逸だと感じたものはテーマを細分類してますので、是非是非読んで下さい。

ブログテーマを問わずコメント頂けると、とても嬉しいですm(_ _)m Ameba非会員の方もコメントできますので是非どうぞ!※迷惑コメント防止のため承認制とさせていただきます。コメント反映に時間がかかる場合があります。

テーマ:
4月の中旬頃、東区のデュボネさんで
友達の結婚お祝いと、転勤を兼ねてプチ同窓会を開きました。

名古屋城の東、名古屋市東区の主税町(ちからまち)界隈は、
江戸時代は武家屋敷が立ち並び、大正~昭和にかけては企業家の屋敷が立ち並んだといいます。
現在でも歴史を感じさせる立派な邸宅が立ち並び、緑があふれ、車の通りも少なく、
名古屋市中心部に位置するにも関わらず雰囲気のある街並みが残っています。

お邪魔しましたデュボネさんは、旧春田鉄次郎邸の一部で営業しているフランス料理店です。
和風の庭園を抜け、和洋折衷の建物でのフレンチは記念日にはぴったりだと好評でした。

写真は、同日の前菜、スープ、メイン、デザート。
少し前の話なので、どういった料理だったかはうろ覚えですので、視覚のみでお楽しみください。
友達のデザートにはメッセージも入れてもらったよ。

前菜

スープ

メイン

デザート

雰囲気が凄く良かったです。ごちそうさまでした。

この近くには、ラ・グランターブル・ドゥ・キタムラさん、料亭 か茂免さん、料亭 香楽さんなど、
有名店が多数ありますので、そちらもいつか訪れてみたいです。

また、この地区は「文化のみち」として観光名所としてPRしているようですので、
友人を名古屋に案内する時には、一緒に散策してみたいなと思います。

【お店情報】 Dubonnet (デュボネ)
住所: 愛知県名古屋市東区主税町3-6-2(駐車場あり)
電話: 052-936-1477
営業時間: 11:30~15:00(LO.14:00), 18:00~22:00(LO.20:30)
定休日: 水曜日(木曜日はディナーのみ)
URL: http://www.dubonnet.jp
AD
コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:
ご無沙汰しております。
まだ真冬だと思っておりましたら、いつの間にか3月も下旬に突入。
季節は春本番に突入しておりますが、私は浮かない心境でモヤモヤしております。
ブログに書き記すことができない程の、非常にまずい状況にあります。

*****

先週の土曜日のこと。
昔は車の運転中は専ら歌っていることが多かったが、
最近はラジオを聴いていることが多い。
これは、発想が独りよがりにならないようにと思って始めた習慣の一つである。
ふと、何気なく流していたラジオからピアノが聞こえてきた。
意識に止まったので、聞き入っていた。
パーソナリティが曲目を紹介するだろうと待って聞いていたが、
ついぞ解説を聞く機会なく、曲目も作者も演奏家もわからないままに目的地に到着した。
30分は聞いていたんじゃないだろうか。かなり長い時間に感じた。

最初の2曲は知らない曲であったが、映画に使われるような今風の曲であった。
キャッチャーなメロディーが耳に留まったといえばそれまでだが、
なんだろう、emotionalな印象を受けた。
テクニックがあるだけでなく、しっかり表現ができているというか。
荒ぶる感じ、いや、今思い返すと、奏者の苛立ちのようなものを感じたような気がする。
コンサートには相応しくない感情なのかもしれないが、音に表情があると感じた。

3曲目はガーシュウィンの楽曲だった。
この曲は感情を込めるような曲ではないと個人的には思う。
あくまで無機質に、テクニックをみせる曲。
この曲はでは前2曲とは一転、雑な印象を受けた。

雑さはさておき、心に留まるような演奏もあったのは事実で、
気になって帰宅後に番組を検索してみた。
どうやら、清塚信也氏のピアノリサイタルだったようだ。
私の聞いた曲は、Baby, God bless you、Brightness、ガーシュウィンメドレーの3曲だった。

この人の経歴を拝見すると、コンクールの入賞歴があるのに俳優デビューするなど、
正統派ピアニストのキャリアからは大きく逸脱している。
正直、迷走している感は否めない。
ピアノの才能あるんだから、それだけに集中すればいいのにと思った。
同時に、自分はこの人のことをとやかく言えないじゃないかと、自嘲した。
本人もきっとそう思っているのだろうか、それ故にこの演奏だったのだろうかと深読みした。
AD
コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:
Andexanet Alfa for the Reversal of Factor Xa Inhibitor Activity.
第Xa因子阻害活性を中和するアンデキサネットα

Siegal DM et al. N Engl J Med. 2015 ;373(25):2413-24.

BACKGROUND Bleeding is a complication of treatment with factor Xa inhibitors, but there are no specific agents for the reversal of the effects of these drugs. Andexanet is designed to reverse the anticoagulant effects of factor Xa inhibitors.

背景: 出血は第Xa因子阻害薬による治療の合併症であるが、これらの薬剤の効果を中和する特異的製剤は存在しない。アンデキサネットは第Xa因子阻害剤の抗凝固活性を中和するようにデザインされている。

METHODS Healthy older volunteers were given 5 mg of apixaban twice daily or 20 mg of rivaroxaban daily. For each factor Xa inhibitor, a two-part randomized placebo-controlled study was conducted to evaluate andexanet administered as a bolus or as a bolus plus a 2-hour infusion. The primary outcome was the mean percent change in anti-factor Xa activity, which is a measure of factor Xa inhibition by the anticoagulant.

方法: 健常で高齢のボランティアにアピキサバン5mgを1日2回または、リバロキサバン20mgを1日1回投与した。それぞれの第Xa因子阻害薬に対して、2部無作為化プラセボ対照化臨床試験を行い、アンデキサネットをボーラス投与またはボーラス投与後2時間持続静注を行い、評価した。主要転帰は抗凝固薬による第Xa因子阻害の指標である抗第Xa因子活性の平均%変化とした。

RESULTS Among the apixaban-treated participants, anti-factor Xa activity was reduced by 94% among those who received an andexanet bolus (24 participants), as compared with 21% among those who received placebo (9 participants) (P<0.001), and unbound apixaban concentration was reduced by 9.3 ng per milliliter versus 1.9 ng per milliliter (P<0.001); thrombin generation was fully restored in 100% versus 11% of the participants (P<0.001) within 2 to 5 minutes. Among the rivaroxaban-treated participants, anti-factor Xa activity was reduced by 92% among those who received an andexanet bolus (27 participants), as compared with 18% among those who received placebo (14 participants) (P<0.001), and unbound rivaroxaban concentration was reduced by 23.4 ng per milliliter versus 4.2 ng per milliliter (P<0.001); thrombin generation was fully restored in 96% versus 7% of the participants (P<0.001). These effects were sustained when andexanet was administered as a bolus plus an infusion. In a subgroup of participants, transient increases in levels of d-dimer and prothrombin fragments 1 and 2 were observed, which resolved within 24 to 72 hours. No serious adverse or thrombotic events were reported.

結果: アピキサバン治療群では、抗第Xa因子活性はアンデキサネットボーラス投与で94%減少したのに対し(n=24)、プラセボ投与で21%減少した(n=9, P値<0.001)。また、非結合型アピキサバン濃度は9.3ng/ml減少したのに対し、1.9ng/mlであった(P値<0.001)。トロンビン合成が2-5分以内に完全に回復した患者の割合は、100%に対し11%であった(P値<0.001)。リバーロキサバン治療群では、抗第Xa因子活性はアンデキサネットボーラス投与群で92%減少し(n=27)、プラセボ投与で18%減少した(n=14, P値<0.001)。非結合型リバーロキサバン濃度は23.4ng/ml減少したのに対し、4.2ng/mlであった(P値<0.001)。トロンビン合成が完全に回復した患者の割合は96%に対し7%であった(P値<0.001)。アンデキサネットをボーラス投与後静注すると、これらの効果が持続した。参加者の亜群では、一時的なdーダイマーとプロトロンビンフラグメント1+2の増加が観察され、24-72時間以内に回復した。重大な有害事象や血栓イベントは報告されなかった。

CONCLUSIONS Andexanet reversed the anticoagulant activity of apixaban and rivaroxaban in older healthy participants within minutes after administration and for the duration of infusion, without evidence of clinical toxic effects. (Funded by Portola Pharmaceuticals and others; ANNEXA-A and ANNEXA-R ClinicalTrials.gov numbers, NCT02207725 and NCT02220725.).

結論: 老年で健康な参加者において、アンデキサネットを投与後数分以内にアピキサバンおよびリバーロキサバンの抗凝固活性は中和され、その効果は静注中は持続した。臨床的な副作用はなかった(Portola Pharmaceuticals他が出資; ANNEXA-A臨床試験: 登録番号NCT02207725, ANNEXA-R臨床試験, 登録番号NCT0220725)。

病理をやり始めて10か月ほどになります。自分は臨床から離れて間もないので臨床に立つ能力はまだ十分あると自負していますが、周囲の老年病理医を見ていると、基本的な臨床知識でさえも欠落していくようです。好意的な推測をすると、知識が欠落するのではなく、臨床知識が全くup dateされない、ということだと思うのですが。専門以外の分野に疎くなるのは致し方ないとは言っても、「ここに書いてある薬品名は全く分からん」などと平気で言ってしまうのは、凄くがっかりします。

我々病理医は全臓器を診ます。「×××といった経過をたどり、○○○という治療をしたのですが、どうも腑に落ちません。病理学的に精査をお願いします。」と臨床から依頼があった場合、臨床経過を理解せずに標本だけでストーリーを組み立てるのはナンセンスです。故に、たとえ病理医であっても、臨床の知識を広く浅くでいいから全科においてup dateする必要があると思います。

そんなわけで、今日はNEJMでも読んでみようかと思い立った次第です。

今日の話題は、抗凝固薬。この系統の薬はひと昔前まではワーファリン一択だったと言っても過言ではないと思います。ワーファリンは効果が発現するまでに約2週刊程度の時間がかかり、かつ、食事の影響を大きく受けるため、採血にて薬の効果をモニタリングする必要があります。モニタリングという煩雑な作業を省略するため、イグザレルトやエリキュースといった薬が開発された経緯があります。現在では、新規の抗凝固薬は市場ではかなり多く処方されています。


抗凝固薬一覧

ただ、これらの新薬には重大な問題が一つありました。ワーファリンに対するビタミンKのような、中和薬が存在しなかったのです。抗凝固薬の特性上、出血という副作用はある程度は避けられず、中和薬が存在しないというのは致命的でした。脳出血のために一時的に薬の作用を中和したい、あるいは、緊急手術のために一時的に薬の作用を中和したい、そういう状況に頻繁に遭遇するからです。今回、効果的な中和薬が開発されたことで、ますますこれらの新規の抗凝固薬が使用されるようになり、ワーファリンは過去の薬となり果てるかもしれませんね。
AD
コメント(2)  |  リブログ(0)

AD

Amebaおすすめキーワード

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

ランキング

  • 総合
  • 新登場
  • 急上昇
  • トレンド

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。