【放談】見えた光明の部分(ナビ杯・予選第7節 C大阪 5-0 鳥栖 より) | E.P & E.F.L

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 ここでは、先日の「ナビ杯・予選Group-A:第7節 C大阪 5-0 鳥栖」 の試合から見えた光明について「放談」してみたいと思います。


 前回の投稿でも書かせて頂きましたが、この試合に限っては前半早々に退場者が出て、前半終了時点で11対9という数的不利での試合だったため、チームの力を計ることなかなか困難です。

 よって、ここは、個人に目を向けていきたいと思います。

 個に向けて感じた光明は3人。



 1人目。
 「柿谷曜一朗」です。

 1.5列目として、力を発揮しだした感があります。
 この日の公式スタッツによれば、シュート数:6本。これは両チーム合わせて最多です。

 何より、良くなっていると感じたのは、自分がどこで仕掛ければ、相手に脅威を与えられるのかが分かってきているように感じたからです。

 曜一朗は、ペナルティーエリアの少し中で、シュートも選択できるし、パスも選択できるという中で威力を発揮する選手だと思っています。
 シュートレンジから考えれば、ペナルティーエリアの少し中にいないと、相手DFに本当の意味で脅威は与えられません。

 その為に、自分でそのペナルティーエリアの少し中までボールを運ぶのか?、そこで勝負できるように少しまでボールをもらうのか? といったゴールから逆算した位置取りなどが感じられたのは1.5列目としての自分の生きる道が見えてきているのかなと感じました。

 シュートも打てる、決定的なパスも出せる位置での柿谷曜一朗は、たくさんの引き出しを持っています。
 その引き出しを活かせる場所へのボールの引き出し方や、ゴール前への侵入の仕方が上がれば、もっと怖い選手になれると思います。

 香川真司が2シャドーや3シャドーで活躍できたのは、「ゴールという結果」に拘ったから。

 この日の曜一朗は2得点と、プレーが結果に繋がりつつあります。
 GKのタイミングを外すシュートなんかも、つかめてきているようにも感じます。

 是非とも、ミスターセレッソ「モリシ」のように、神出鬼没で、テクニックとフィニッシュ力のある選手に登り詰めて欲しいものです。

 来シーズン、「8」番が空き番号になることなく、曜一朗が背負うに相応しい活躍を期待したいですねえ。


 2人目。
 「丸橋 祐介」です。

 彼の復調、ならびに、SBからの攻撃参加は迫力があって、非常に魅力的でした。
 4-2-2-2のボックス型を採用している以上、攻撃に厚みを与えるためには、SBの攻撃参加が不可欠。

 左SBで丸橋の代役を務めてきた選手は、黒木、高橋大輔 と 効き足は右の選手。
 守備力では定評があるももの、攻撃参加、ならびにクロスの質という面では、やはり丸橋に「一日の長」がありますね。

 黒木、高橋大輔が攻撃参加をしても、ピンポイントでのクロスが入らない為、相手DF陣も、多少の時間やスペースを与えても怖さを与えられなかったと思います。
 持ち上がっても、クロスの際に右に持ち替えるだけの時間が必要でしたから。

 しかし、この日の丸橋は、その左SBの攻撃力高さを示しました。
 少しでもクロスのコースがあれば、FWにピンポイントクロスを上げることができますし、GKから逃げていくボールなので、GKも出にくい。

 この日のFWは、播戸と曜一朗でしたが、競り勝てないまでもピンポイントでボールが入ってくるために、こぼれ球で2次攻撃につなげることができていました。サイドで変に時間をかけていないから、中央の守備が整う前にクロスを上げることで、セカンドが獲れるようになる。

 いい循環で丸橋のクロスは機能していたと思いますね。

 スペースがあれば、積極的に縦に勝負して、止められてもCKを獲得したり、さすがと思わせる出来だったと思います。

 セレッソが攻撃的サッカーを志向するなら、やはり丸橋の存在は大きいと改めて思った次第です。


 最後、3人目。
 「ブランキーニョ」です。
 
 投入されたのが、68分と、20分強のプレー期間でしたが、大きなミスもなく、選手との連携もかなり良くなってきているように感じました。
 鳥栖に退場者がでて、2人少ない相手でスペースがふんだんにあったことも影響していると思いますが、個の技術力は十分あるし、あとは状況判断といったところでしたが、そのあたりも、自ら仕掛ける部分と、簡単にさばく部分で使い訳がある程度できていたと思います。

 そして、彼の最大の良さは、プレイスキックでしょうか。
 90分に藤本康太が5点目を決めましたが、これはCKからで、CKから正確なボールを送ったのはブランキーニョでした。

 キックの正確性は間違いなくあるので、セットプレーにおいてチームのバリエーションを増やすことができれば、ブランキーニョの正確なキックは活きてくると思います。



 この3人は、五輪代表やA代表で抜けることは無いと思われる選手達です。

 五輪代表やA代表での離脱中で、彼らが十分に輝けるようならば、セレッソも少しは盛り返せるのではないでしょうか。


 冒頭にも書きましたが、2人の退場を出した鳥栖相手なので、この日の出来だけで「良くなった」と判断するのは無理がありますが、いずれにしても、今後、セレッソが躍進していく為には活躍が不可欠な選手達だけに、大いに期待したいものです。