まずは、ナビ杯・予選リーグ突破。
ベスト8進出という結果を得られたのは、素直に喜ばしいですね。
ただ、ナビ杯に関しては、各チームごとに捉え方が異なり、若い選手に経験を積ませて戦力の底上げの場と捉えるチームもあれば、セレッソのようにベストメンバー軸にして、チームの成熟に重きを置くチームもあります。
正直、ナビ杯は結果だけの大会ではありません。
前者のような捕らえ方のチームにとっては、予選リーグ敗退でも、リーグ戦に向けた戦力の上積みができたのであれば、ある程度納得できることできます。
セレッソは後者でナビ杯を捉えて戦ってきた訳ですが、その中できっちり結果を残せたことは、チームにとっても、リーグ戦に向けても良かったと思います。
何より、ベスト8からはトーナメントでホーム&アウェー方式の2戦合計の戦いになる為、若い選手の多いセレッソにとっては、痺れるような中で試合を積めるのは非常にいいことだと思いますね。
ここまでは、ナビ杯・予選リーグを突破できた「結果」について述べてきましたが、ここからは、鳥栖戦について。
ホームで、5-0の大差での勝利はGOOD。
ただ、この試合については、非常にラッキーな要因が重なったことによる結果であることも言えます。
前半30分に、鳥栖・FW野田が2枚目のイエローで退場。
前半44分に、鳥栖・GK赤星が一発退場で、かつ、PKを獲得できたこと。
結果として、前半を2-0で終えました。
前半24分に、扇原の豪快なミドルシュートが決まるまでの試合展開は膠着状態であり、どちらに転んでもおかしくなかった中で、相手の自滅に近い形で数的優位で試合を進められて、追加点を得て、前半を終えられたことは大きなアドバンテージになりましたよね。
また、この試合の鳥栖の先発メンバーは、リーグ戦から大幅にメンバーを入れ替えてきていました。
前半を、終えた時点で、ある程度、勝負という側面は消えていましたし、前半で2人の退場を出した相手に、チームの戦力を計るのは難しい試合になりました。
で、後半も、鳥栖の自滅というか、集中力を欠く相手につけ込んで、曜一朗が2得点、CKから康太が1得点と加点して、終わってみれば、5-0の圧勝。
そもそも鳥栖は、11人での統率された組織力の中で、ハードワークに労を惜しまずに闘うチーム。
そんなチームが、選手を大幅に入れ替えてきました。
ただ、ゲームプランは、同じで鳥栖のハードワークと前線からのプレス、球際の強さで、セレッソに自由を与えず、個の力を発揮させないというところだったんでしょうが、前半で退場を2人出したら訳ですから、それはそれは厳しくなってましたね。
それだけ、セレッソの個の力が鳥栖を圧倒していたといえる訳なんですが・・・。
という訳で、セレッソはナビ杯・ベスト8に進出。
リーグ戦ではなか結果が出ていない中ですが、別の大会で結果を出したことで、チームは少なからず自信は生まれるでしょう。
で、リーグ戦は、すぐにやってきます。
中2日で、ホーム・長居スタジアムでの浦和戦。
清武のラストマッチです。
相手は、現在の広島を作った、ミシャ率いる浦和。
広島戦では、コテンパンにやられただけに、監督のゲームプランもチームの修正能力も踏まえて注目の一戦です。
清武自身も奮起して、ゴールという結果を出して、チームも勝利という結果で、ドイツ・FCニュルンベルクへ送り出したいものですね。
この次のセレッソ関連の投稿では、この試合で良かった点などについて書いていければと思います。