【放談】W杯最終予選・ 次のアウェー豪州戦&今後の展望 | E.P & E.F.L

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 ここでは、「明日のアウェーでの豪州戦&最終予選の今後の展望」について触れていければと思います。


 まずは、「明日のアウェーでの豪州戦」について。

 相手についてですが、豪州は、今回の最終予選で日本の最大のライバルになるであろう相手であること。

 あまり参考にならないFIFAランキングですが、最新の2012/6/6発表分では、日本が23位、豪州が24位と肉薄しています。
 しかも、5月時点は、日本が30位、豪州が21位ですから、高齢化が進んでいるとはいえ、豪州は間違いなく難しい相手でしょう。

 且つ、「アウェー」での戦いであり、それが日本代表にとって最終予選初めての「アウェー」であることは、大きく戦況に影響を与えると思います。

 日本のパスワークが活かせるピッチコンディションであるのか?というのも大きく左右ゆるでしょうし、アウェーの雰囲気や、主審がどれだけホーム寄りの笛を吹くのかも影響するでしょう。

 で、更に、最大の懸念事項があります。
 それは、「吉田麻也離脱」です。
 吉田麻也と今野のCBコンビは不動のコンビで、バックアップも含めてほとんど計算できる選手が育てられていません。

 チームの屋台骨であるセンターバックの離脱がどれくらい影響するのか?
 それが、予選最大のライバルになるであろう豪州にいない。


  ザックが、この「豪州」と「アウェーでの戦い」、「吉田麻也離脱」というのを、どのように捉えているのかで戦術や戦い方が大きく変わってくると思いますが・・・。


 私の個人的な見解からすれば、「豪州」と「アウェーでの戦い」であっても、吉田麻也がいれば、負けることはないだろうと思っていました。

 しかし、麻也の抜けた穴に、おそらく栗原が入ってくるでしょうが、彼の代表での経験値が少ないことから、どうしても難しい戦いになるのではと思ってしまいます。

 特に、最終予選から、日本は前線からの連動したプレスを徹底していて、トップに楔のボールが入る際には、いくら高い位置でも、今野も吉田麻也もボールに奪いにいって、相手の起点を作らせない完璧な仕事をしました。

 前線からの連動したプレスが機能して、コンパクトな陣形がキープれさていて隙すらつくらせなかったことが、2試合連続の実質、被決定機0に繋がったんだと思います。


 この日本代表の戦い方に対して、CBという軸のポジションである代役の「栗原」が、どれくらいのプレーを見せてくれるのかで戦況は変わると思いますね。

 元々、「栗原」は、前から相手を潰す守備は得意でない印象で、Jでは下がって遅らせつつ、J屈指の身体能力で抑えるというスタイルの選手だと思います。

 ただ、それは、日本代表のスタイルとは逆の発想ですし、それが豪州に通用するとは思えにくいんですよね。

 だから、いかに「栗原」が今のザックJAPANの攻守一体の戦術を理解し、実戦できるかで、豪州から主導権を握れるのか、否かが大きく関わってくると思います。

 また、中央のCBという重要なポジションで経験の浅い選手が入ると、全体としてピッチの選手達の心理に、カバーの意識が働きやすくなるので、どうしてもラインが下がりがちになってしまう恐れがあります。

 結果的に、「栗原」も下がり気味にプレーしてしまって、チームも「栗原」をサポートするために下がり気味なって、チームとしてコンパクトを失って、攻守のバランスを失うのが一番最悪なパターンだと思います。

 バックアッパーを作れていなかったのは、チーム作りの問題で、「栗原」自身の責任ではないと思いますが、彼がいかにこの状況に奮起して能力を発揮できるかで、大きく戦況が変わると思いますね。


 試合を左右する重要時間帯は、「入り方」にあると思います。
 ここ2試合の、オマーン戦、ヨルダン戦のように、開始早々から、ガツンとした勢いで相手を圧倒したプレスを見せられるか?が大きいと思います。

 これは、ザックが「90分をどのようにプランするか?」にかかっていますが、私は、豪州であろうが、アウェーであろうが、ここ2試合の試合の入り方を続けるべきだと思います。

 豪州に対して、受けに回ると非常に厄介です。
 フィジカルの強い相手ですし、豪州はオマーンにアウェーでスコアレスドローの「勝点1」止まりだった訳で、心理的プレッシャーは豪州の方が大きいと思っています。

 だから、日本はここで勢いのまま、おなじように試合開始直後から畳み掛けて 豪州に『やはり日本強し』を印象付けて試合をすべきだと考えます。

 様子見の入り方は必要ないと思いますね。

 日本は既に、勝点6を得ている訳で、仮に負けてもダメージは小さいです。

 ならば、変に相手にリスペクトしすぎることなく、ガツンといくべきです。


 で、ここからが「今後の展望」になる訳ですが、

 ここで、豪州に勝とうものなら、日本は3試合で勝点9、豪州は2試合で勝点1で、一気に当面のライバルになるであろう相手を一気に離して、非常に優位に予選を進められるのです。


 それも踏まえて、ザックがこの状況をどう捉えて、90分の試合展開をシミュレートして選手に指示を出すのか、ここが非常に重要だと思います。

 できれば、豪州もアウェーで圧倒するくらいの日本代表を見てみたいですけどね。


 豪州に勝って、次の9月のホーム・イラク戦で勝利を得られれば、消化試合半分で、実質的なW杯の内定となるんじゃないでしょうかね。
 勝点12になる訳ですから、残り4試合で勝点2くらい取れれば、2位以内での抜けは間違いないでしょう。

 W杯最終予選で、経験の浅い選手を使って本戦に向けて底上げをしていきたいものです。
 残り試合の中東でのアウェーを、成長を期待したい選手に経験させることは、2014年以降を考えても非常に貴重になりますからね。

 そのためには、まず 明日のオーストラリア戦でガツンといって、勝点3奪取といきましょう。