詐欺師ノ穢レ~その参~ | 廃屋廃人物語

詐欺師ノ穢レ~その参~

 

 

こないだNETにドリスタの試打に行った時の事

 

営業マンから

 

 

営業マン> 主任、あの詐欺師の話が気になってしょうがないです…

 

僕> ちょw

 

 

というわけで今日はその続き

 

でも途中から読んでもさっぱり意味わかんないと思うので、前回までのお話のリンクがコチラ

 

 

 

詐欺師ノ穢レ~その壱~

詐欺師ノ穢レ~その弐~

 

 

それでは今日の第三幕

 

詐欺師ノ穢レ~その参~

 

はじまりはじまりー

 

 

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パチ屋に勤めてる男の子の基本的ポジションはスロコーナー

 

当時は目押しサービスなんてものが有りました

 

お客さんから目押しを頼まれたら目押しをしてボナを揃えてあげるのね

 

そして当時働いていたこのお店

 

実は従業員のその殆どが目押しが出来なかったのです

 

だもんで目押しが出来る人間は、まずほぼ確実にスロコーナーに入れられたのです

 

 

毎日毎日スロコーナー

 

来る日も来る日もスロコーナー

 

 

で、このお店

 

パチは現金機が主流というかCR機の客付きは悪かった

 

スロは割とお客さんはいましたが

 

 

お店の配置的にはこんな感じで、

 

 

現金機

現金機

現金機

現金機

CR機

CR機

スロ

スロ

スロ

 

 

というようなシマ配置

 

スロコーナーの隣は比較的お客さんの少ないCR機コーナー

 

 

男の子はいつもスロコーナー

 

ヒマなコーナーの担当に憧れていたのです

 

スロコーナーから覗き見る世界

 

そこは別世界

 

 

そして"それ"に気づいてしまったのはそんなとある日

 

 

たまにCR機コーナーのランプがつくと、スロコーナーから出張暇つぶしで飛び込んで行く男の子

 

空箱を渡して、玉の入った箱を降ろす

 

 

あ、またランプついた

 

空箱を渡して、玉の入った箱を降ろす

 

 

あ、またランプついた

 

空箱を渡して、玉の入った箱を降ろす

 

 

確変突入50%でもこんなに連荘すんだなぁとその日は思ったくらいなもの

 

まぁこんな時も有るんだろうなって感じで

 

 

それからまた数日後

 

 

あ、またランプついた

 

空箱を渡して、玉の入った箱を降ろす

 

 

あ、またランプついた

 

空箱を渡して、玉の入った箱を降ろす

 

 

あ、またランプついた

 

空箱を渡して、玉の入った箱を降ろす

 

 

またこの台…

 

こないだも確変継続50%の台で普通に15連くらいして即交換して帰ってたのに…

 

同じ台で普通に15連以上してる…

 

 

でも打ってた人はこないだの人とは違うなぁ

 

中央からカウンター側に2台目…

 

マークしてみようかな

 

 

そう思った男の子

 

スロコーナーにいながらして、いつもその台をマーク

 

 

基本的にそのコーナーは死んでた列

 

20台有ってもお客さんがつくのは大体1、2人、多くて5人とかそういうレベルの列

 

 

でもそんな誰もいない列でも、ふらふらとやってきたお客さんが座るのはやっぱりあの台

 

中央からカウンター側に2台目の台

 

 

やっぱりおかしい

 

当たり前のようにまた10連以上している

 

当たったから台を見に行くと、やっぱりまた確変

 

 

でも打ってる人間はまた違う

 

だけどこの台

 

やっぱりおかしい

 

 

そう思った男の子は夕礼で発言をしてみた

 

中央からカウンター側に2台目の台が、確変継続率がだいぶおかしいと

 

 

すると返って来たのは

 

波が――

 

とか

 

打ち込みが――

 

とか

 

反動が――

 

とか

 

 

現在も昔も完全確率以外のモノは信じていない男の子

 

1/2を軽々と10回とか15回とかクリアするんですよ、ゼッタイおかしいの!!

 

そう言ってもちゃんと聞き取って貰えず

 

 

でも一人だけ理解を示してくれた人がいたのです

 

それが強面おじさん

 

 

実を言うとこの強面おじさん

 

攻略法とかそういうのにとても精通してられるお方で

 

当時まだ若かった男の子は、なんでこの人、パチ屋で働いてんだろうなって思ったレベルのお人

 

 

その強面おじさんが興味を示してくれたのです

 

心強い仲間を得た男の子

 

 

打ってる人間は毎回違う

 

でも誰もいないような列にふらっと来て、座るのは中央からカウンター側に2台目

 

そして当たり前のように確変が10連以上する

 

終わったら即止め交換

 

 

強面おじさんと二人でマークをしたその台

 

そして導き出された結論

 

 

強面おじさん> ありゃホントにおかしいな、何かあるぞ

 

男の子> ですよねぇ

 

 

一人では伝わらなかった事も、二人なら

 

何より、そういう闇の部分にも精通している強面おじさんが一緒に発言をしてくれるなら――

 

 

結果から言うと、そこまで言われるなら調べてみようとなり

 

その検査結果

 

その台の中からジョジョの第3部で言う、肉の芽が発見されてしまうという大変な事態に発展

 

 

よく気づいたなぁと店長から褒められてドヤ顔の男の子

 

だけど問題はこれだけでは終わらないのである

 

 

誰が

 

いつ

 

肉の芽を植えたのか

 

 

今度はその調査が始まる事に

 

 

でもこの問題は、割とあっという間に解決を迎えた

 

遅番の仕事が終わって帰る時、お店の警備をかけて帰る事になっていました

 

お店の警備をかけるのは責任者

 

そして翌朝、早番の責任者が警備を解除して中に入る

 

 

お店の警備をかけたり解除出来るのは、店長、主任、そして責任者だけ

 

一般のヒラには警備をかける事も解除する事も出来なかった

 

そして警備会社の方には、この日は誰が何時に警備をかけたとか

 

この日は誰が何時に警備を解除したとか、そういう記録が全て向こうの方に残っていた

 

 

とある日の記録

 

その当日の遅番社員が全員帰った後

 

誰もいない真夜中に、警備を解除してお店に入っていた責任者がいました

 

 

遊技台のデータとも照合

 

その日を境に――

 

 

 

全ての調査が終わった後、その調査の全てを聞かされた男の子

 

 

男の子> え、お兄さんが!?

 

 

 

突きつけられた事実

 

そして――

 

 

 

続くっ