寒い日が続く。年末年始は施術の予約があったので、雪が降って交通機関が止らないか、心配していたが、特に天候の影響を受けることなく済んでよかった。しかし、寒波とコロナ禍の影響なのか、身体がむくんでいる人が多かった。身体にむくみがある状態は、関節の可動域が低下、あるいは、関節の運動方向にズレを生じさせる。むくみは、筋肉のポンプ作用を正常に戻すことで解消する。
むくみの状態は、水のようにサラッとした状態や粘土のようにムッチリした状態など、個人差がある。むくみの原因が、病気や食生活などではなく、運動器の不具合であれば運動と感覚を循環させて、筋ポンプ作用を正常に戻す。
むくみを解消するのには、その状態に必要な、施術、運動療法、動作改善をおこなうことが大切だ。
施術は運動と感覚が循環しやすい状態に身体を調整する。遠心性よりも求心性の施術がよい。求心性の施術とは、按摩マッサージ指圧師の資格の中でマッサージということになる。
運動療法は骨格位置を整え、関節運動のズレを修正し、筋肉の収縮率を高める。構造動作トレーニングに取り組んでいる人は、足指の握り込み可動域をMax、牧神の蹄と足のフィット感を充実させる。さらに、足関節の底背屈運動のズレを修正し、下腿の筋肉の収縮率を高める。
動作改善は、運動と感覚を循環させて、筋ポンプ作用を正常に戻した上で、運動において重心移動が円滑におこなえるようにする。ランニングやウォーキングで身体を動かしていても、手足がむくむ場合がある。これは、重心移動が円滑におこなえていないことを考えられるが、その背景に運動と感覚が上手く循環してない身体の状態があることが多いからだ。構造動作トレーニングに取り組んでいる人は、まずは立つ座る動作、歩行動作の修正し改善することからはじめるとよい。