重心そのものの動きは、物体が「外から受け取る力」だけによって決まります。
空中を浮いているあいだは、ヒトが筋力を使って何をしようと重心の動きは重力だけで決まり、結果的に自由落下になります。
同様にヒトが大地に立って動くとき、重心の動きに影響を与えるのは「足裏から受ける力と重力」だけです。
さて、大阪集中講座!
常連のオモテダニさんの希望で過酷なスケジュールが実現した。
「大阪・構造動作“動き”のフィジカルトレーニング」
(1) ベーシック・骨格ポジション(7つの骨指標) 「鼻棘・鎖骨胸骨端・肘頭・橈骨頭・坐骨結節・大転子・脛骨前縁」の確認と骨盤(前傾、立位、後傾)・股関節の理解を深めフィジカルトレーニングの基礎となるポジションを学ぶ。
(2) ベーシック・フィジカルシステムの土台(接地・趾) 動きを加速させるための圧を分散する接地に必要な足のアーチ構造の回復をするとともに重力下に適応できるフィジカルシステムの土台つくりを学ぶ。(長趾伸筋・長母趾屈筋・脛骨垂直感覚など)
(3) 「動トレ-“動き”のフィジカルトレーニング」 骨格筋の回復をするとともにポジヨナル“サポート・パワー・アジリティ”を高め円滑な重心移動を行えるようフィジカルトレーニングを学ぶ。(上腕二頭筋・広背筋・ハムストリングス・腸腰筋、腹圧など)
(4) トレーニング会 ゆっくり走り&股割り(MATATAWARI、骨盤垂直感覚など)
2コマのベーシックの時間を設けたことでトレーニングの目的がかなり整理された。
卓球をされている方から質問を頂いた。
『卓球に限らず「肩甲骨」を意識するテクニックやメソッドが多い。
それは、どうなのか?』
動きのフィジカルトレーニングは、テクニックを養うものではないこと。
動きがスムーズになるための条件を整え、動きを練習するトレーニングです。
「肩甲骨」を意識するということは、「筋肉」を意識することになる。
きちんと解剖学を学んだ方なら周知の事実であるが、上肢骨は胸鎖関節でジョイントしている。
上肢の可動ポイントは胸鎖関節であり、肩甲骨はその上肢骨の中の一つのパーツに過ぎない。
関節でもない「肩甲骨」を意識して動かすには、そのための「筋肉」に意識を注ぎ込まなければならない。
それよりも、動きのために胸鎖関節をフリーにすることが先決です。
卓球などテクニックとしての「肩甲骨の意識」ならば、競技において意味のあるものかもしれないが、「動き」「カラダ」を変えていくためのトレーニングにおいては、トレーニングの進行を妨げる意識でしかありません。
後半、“動き”のフィジカルトレーニング。
▲プッシュアップ
▲腹圧
▲スクワット
トレーニング会は、ゆっくり走りからはじまり締めはMATAWARI。
大阪男性陣頑張ってます!
飛躍的に進歩したオオカワさん!
皆さん、凄いです。
ハードスケジュールでしたが、終わってみればあっという間。
終了後、常連さんたちとお茶をして一日を振り返りました。
参加者の皆さま、ありがとうございました。