私の住んでいる町内には消防団がある。
来年度は私の班から消防団員を1名選出しなくてはいけない。
回覧板を回したけれども、当然、やりたい人なんかいない。
仕方がないので私が引き受けた。
というのも、
「行けるときだけ参加すればいい」。
と、アドバイスを受けたからだ。
私は、消防団のことをよく理解しないまま年末の顔合わせに参加した。
ところが、月に土曜日1回、日曜日2回出てくるようにいわれた。
私の場合、既に年間のスケジュールが入っていて物理的に参加不可能だった。
結局、私の入団は断られ、新たな選出をしなくてはならなくなった。
希望者がない場合は抽選だという。
そこまでして、選出しなくてはいけないものか?
で、消防団ってなんだ?
市役所に聞きに行くと、消防署本部に行くようにいわれた。
消防署というところには、初めて入った。
消防士のかたたちは、ホースを洗ったり、消防車の点検などをしている。
私は、総務課に通され説明を伺った。
非常勤公務員!
消防団員とは、非常勤公務員なのだそうです。
それを、できればやりたくない人たちを集めて抽選で行っていいのか?
各地団員の人数が決まっている。
私の班から選出できなければ、他所の班から選出しなければいけない。
人数を減らすわけにはいかないのか?
などなど、
随分、失礼なこともいってしまったが、何となく全体像が見えた。
消防署としては、地域は地域の人たちが守るという意識をもってほしいとの考えだ。
消防団の活動日程は、地域によりかなりことなるらしい。
私の地域は、土日ベースの活動だ。
若手の少ない田舎では、厳しいのかもしれない。
消防団の役割は地域の横のつながりを深める意味もあるという。
付き合い方法も全国的にみると、問題が多いようだ。
もう、この仕組みそのものを変えないと難しいのではないだろうか。
何か、複雑な問題をはらんでいるぞ...。
で、再度、班を回る。
年配の人たちは、若い人がやれという。
血圧の薬を飲んでいるのに何かあって一千万円ぐらい保障が出るのかー。
とか、、、
若い人は仕事でいない。
しかし、消防団員を一人選出するということに住民も班をまとめる会長さんもかなりのストレスを感じている。
地域を守る前に、健康を害していては本末転倒だ。
さて、さて、どうなることやら...。