多文化主義の失敗 | ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

ロンドン・東京そしてNYといつの間にかいろんなところを転々とそしてまた東京に。海外なんて全く興味なかったし今もないという予想外の人生でした。今は東京に戻りしばらくお休みしていましたが少しずつ再開してみようかと思ってます。よろしくお願いします

中川とかいう少子化担当大臣が移民受け入れで少子化問題を解決しようと言ったらしい。しかし、現実にはより大量の移民を受け入れることに対して今のところ多くの日本人は抵抗が大きいようだ。では、なぜ移民は問題なのだろうか?

よくこのブログで書いている
ように移民を受け入れることは経済成長につながる。日本人がやりたがらないような職をより安価なコストで彼らは行う。そのことによって労働市場はより柔軟になるし労働力人口の増加にもつながるからだ。また、一部の日本人はたしかに職を失うだろうが、時間が経てば単純作業的な労働者を管理する仕事がより増えるはずだから総体としては日本人も豊かになるだろう。

一方で懸念されるのは文化的・社会的な摩擦である。文化・習慣の違いの問題は経済的メリットを超えるほど大きいものになる可能性は高い。今、ヨーロッパでもそういった見方が強まっている。今日は英テレグラフから記事を一つ紹介する。

Multiculturalism has left Britain with a toxic legacy


Some of the arriving groups have deep commitments to religious views that place women in a subordinate position, and which lead them to think that practices such as homosexuality are an abomination that should be severely punished.

Values that most of us would think of as essential elements of being British – tolerance, recognising the importance of equality before the law, or even the primacy of democratic elections as the way of deciding who should govern – have not been accepted by a significant minority of immigrants. Some even wish to cut themselves off from liberal and tolerant Britain completely. They hope to perpetuate their own religious values by having their own education system.


Does it matter? The doctrine of “multiculturalism” says it does not

移民のグループは女性を従属的存在とみなす宗教的価値観や同性愛などを厳しく罰せられるべきものと考える習慣を深く持っている。

イギリス人にとって重要な価値観、寛容さ・法の下の平等・選挙などは一部の移民には受け入れられていない。一部の移民はそれらの価値観を完全に遮断している。彼らは自分達の独自の教育システムを通してそれらの価値観を永続させようとしている。

これは問題だろうか?多文化主義の価値観でいうとそうではない。

文化的に異質な移民のグループを作りそれらをイギリスの文化に統合しようという努力が怠られてきた。“多文化主義”という美名の下に。それが今欧州各国を揺るがしていると言われる。

まあ、日本で言えば、“朝鮮総連”だとか“朝鮮学校”なんていうのはそれにあたるのかもしれない。また、自分達で集団を作って住んでしまう中国人もそういったものに値するだろう。

多様な価値観を持つことは自由だと思う。しかし、社会における暗黙のルールの存在やある程度共通した価値観の存在が経済活動をよりスムーズにし社会的に発生するコストを自発的に引き下げてきたことは間違いない。

多文化主義を“声を大にして”許容することは上記のコストを増大させ、経済的なベネフィットを相殺するだろう。

日本ではサヨク的な人々は多文化主義こそ素晴らしいといまだに思っているのかもしれない。。。。あるいは、日本にきたからには日本人の価値観を学び従ってもらわねばならないとの強制に嫌悪感を抱く人もいるだろう。

しかし、自由主義の立場から控えめに見ても“多文化主義の許容”は“移民受け入れによるメリット”を相殺してしまう。意味不明の嫌悪感から移民反対を訴える必要はないが、安易な移民受け入れ→経済成長万歳と言う考え方はおそらく間違いである。まして、それで少子化が解決というのはナンセンスのもほどがある。

いかに移民としてやってきた人々を日本のカルチャーになじんでもらうか。そのためのコストは誰が引き受けるのか?を真剣に議論することが必要である。

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