経済的苦境もその要因であろうが、経済が好調な韓国でも自殺が多いことを考えると、おそらくこれは文化的な側面もかなり影響していることはいうまでもないだろう。中国の数字は正式には発表されていないらしいが、おそらく高いのではないだろうか?
一方でご存知のとおりキリスト教の影響なのか陽気な性格だからか南欧諸国では自殺は少ない。日本ではなにかと経済問題と自殺を結びつけるが必ずしもそれだけが要因ではないだろう。ある意味で、これは文化の問題であり仕方ない面もあるはずだ。
先日、ぼーっとOECDのページ (PDF)をはいかいしているとこのようなものを見つけた。
10代の自殺率である。
自殺大国といわれる日本であるが、実は10代の自殺率はそれほど多くない。そして、意外だが、ニュージーランドがトップ。東欧の国が多いのは納得いくとしても、意外にもアイルランドが5位になっている。韓国は日本よりも少なくOECDの平均以下でもある。
なぜだろうか?儒教的な概念があるので親より早く死ぬことは許されてないからだろうかと単純に思ったりもした。
また時系列で見ても、実際は下のグラフ(少年犯罪データベース より引用)にあるように若者の自殺は他の年代と違ってあまり増えていない。
我々はいじめなどを原因として10代の自殺が増えているかのような印象を結構植え付けられている。また、就活苦からの自殺というのもこのごろはたまに報じられている。マスコミとしては日本人の心がどんどん年代を問わずに病んでいると言いたいらしい。しかし、現実はそうではないのだ。過去の推移との比較でも国際比較でも日本の若者の自殺率は高くないのだ。
また、自殺は景況感や社会からの疎外感(職がないなど)と結び付けて説明されることが多い。そこで、10代の自殺率と10代の失業率を取ったグラフを作ってみると下のようになった。
(OECDより筆者作成)
グラフを見てのとおりあまり関係はありそうにない。もちろん、各国の長期的な推移との比較も大切だとは思うが、どうも単純に失業率が高いから自殺率が高いというわけでもなさそうだ。
いずれにしても、日本の若者の自殺率は高くない。マスコミってのは本当に適当なことを言うから怖いなあと改めて思わされた次第である。
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