[読書] タイム・リープ (著:高畑京一郎) 上下巻 読了 | FFXI FreaQ-Ency

[読書] タイム・リープ (著:高畑京一郎) 上下巻 読了

作品概要
「 タイム・リープ あしたはきのう(上・下) 著:高畑京一郎 イラスト:衣谷遊  」

 鹿島翔香。高校2年の平凡な少女。
 ある日、彼女は昨日の記憶を喪失していることに気づく。
 そして、彼女の日記には、自分の筆跡で書かれた見覚えのない文章があった。

 ”あなたは今、混乱している。若松くんに相談しなさい……”

 若松和彦。校内でもトップクラスの秀才。
 半信半疑ながらも、彼は翔香に何が起こっているのかを調べはじめる。
 だが、導き出された事実は、翔香を震撼させた。
 ”そ、んな……嘘よ……”

 第一回電撃ゲーム小説大賞で金賞を受賞した高畑京一郎がくみ上げる時間パズル。
 最後のピースが嵌まるとき、運命の秒針が動き出す--。
 '97年初夏、映画も公開もされ、多くの読者を魅了した話題作が遂に文庫化!!

AMW書籍検索 より

※例によってこの先ネタバレがあったりなかったりします。
 見る人は注意してくださいね!



このブログで感想を書けているラノベの数は、今年に入ってから
私が実際に読んだラノベ冊数の大体三分の一ぐらいなんですよね。
あ、ていうか、別に読んだ冊数を自慢したいワケではないのです…。
世の中もっともっと沢山読んでる人が一杯いますからね…。

ラノベなんかの感想ブログをやっていて、ほぼ毎日のように読んだ本の感想を
書き上げている人はすげぇな、とか思うわけですが。この人は一体、一日に
何冊読んでるんだ? とか思うような人いますよね、実際…。

私個人の事情を言えば、そんなにラノベの感想ばかりをここに書けないというのが
まずあるし、一冊読んで「これは面白かったから感想書いておこう!」と強く思って
勢いすぐに書けるモノと、あとで書こうと思っているうちに、期を逸して時間が
経ちすぎて、自分の中で持ってたその本に対する感想みたいなのが薄まってしまって、
うまく文章に出来なかったりとか…。

あとは微妙に感想の書きづらいモノとか、残念ながら作品の出来的に
「うーん…」とか思ってしまって、やっぱり感想を書く気にはならない
とかあるわけですよ…。そういう本なんかでも、感想を書いてたりする人は
やっぱりスゴイな、とか思うわけですけど…。

結局、勢いが大事って事ですね。勢いって大事です。


で、この「タイム・リープ」は、上でgdgd書いた理由で言えば
「面白かった!感想書いておこう!」という勢い系。
しかし、今更といえば今更なんですけどね。
何せもう10年以上も前の作品なわけですから。

「クリス・クロス 混沌の魔王」の作者の2作目なのに、当時の私は見向きも
しなかった作品だったりするんです。ここで当時の私の心情を語っても仕方ない
のですけど、なんで読まなかったのかといえば、「興味がなかったから」と。

「クリス・クロス」はゲームを題材にしていたので、それに興味を惹かれて読んだけど、
そもそもあの当時の私は活字の本をそれほど読む方ではなかったので、
作者は同じでも2作目は題材も舞台も違うから読まないでいいや、とか考えたわけで。
あと、女の子が主人公というのも理由としてはあったのかなぁ。

いや、多分興味はあったんですけど、その辺りにはなんか、あの時分にありがちな
妙なプライドというか自意識みたいなモノがあったんですよw
「こういう系の作品は僕は読まない(キリッ」みたいな。
これが若さ故の過ちか! とか、そういう大げさなモノではなくて、
単純に中二病がこじれた高二病といった所ですかね。いやぁ、実におバカです。

で、そう思ってしまった作品を何故今頃になって読もうと思ったのかといえば、
色々とラノベを読んでその感想なんかを色々と見たりしていると、
この作品の名前がしばしば上がってるんですよね。

それでこれだけ名前が挙がる作品ならば、実際に読んでみるしかない、
そう思って読んでみることにしたわけです。高校生時分に持っていた妙な自意識とか
そんなの知らないし! そんなチンケなモノは取り下げるに限るし! みたいな。

で、ここまで長い前フリとかいらないような気もしますが、キニシナイ!

読んだ感想としては、確かにこの作品、名前が挙がるだけはある! と。
スゴイね、これ。マジでスゴイ。これだけしっかりと構成されてる作品は中々ないわ…。
「パララバ」の作者インタビューで、この「タイム・リープ」の名前が挙がるのも、
そりゃそうだわ。そんでもって「パララバ」がその影響を受けてるってのもまた納得。


本を読んで面白かったならば、その勢いで感想を書いちゃうぜー! とか
書いておきながら、ここまで物凄い出来の作品だと逆に書きづらいってのがまた…。
凄すぎて逆に何を書いても…みたいなアレなんですよ、アレ。アレです。
アレアレ詐欺(違 

だけど、まあ、これを出た当時に読まなかった事は後悔してないですけどね。
興味を持って読むのと興味ないのに読むのとじゃぁ、違いますからね、やっぱり。
「読んでいたら…」とか考えても仕方ないですし。むしろ、今だからこそ読む気になって
そして、読んで良かったと、そういう感じですよ。

しかし、この「タイム・リープ」って10年以上前の作品であるのに、今の時代にも
本屋で売ってるんですよね。そこにも驚いたといいますか。私の買ってきたヤツだと
発行年が2008年12月で第十二版とか、それなりに最近だったり。てーか、こんだけ
重版かかってるとか、もうね…。世の中1年足らずで絶版になる本がどれだけあるのかと
考えると、この作品がそれだけ「それだけの事がある作品」の証なんですよねぇ…。
いやはや…。


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