旦那の車を運転していて、フロントガラスについた無数の汚れを発見。
黄色いようなベチャッとしたものもある・・・。これって何の汚れ?!
旦那は『いっぱい虫が飛び込んでくるから、汚いなぁ・・・』
そう、つぶやいた。・・・虫かぁ・・・。
この世の中、人間が一番偉いわけで、
小さな虫がこうやって車に激突して
体が破裂して内臓がぐちゃぐちゃになって、
即死したって汚いなぁの一言で済んでしまう。
もしも・・・この先・・・
宇宙人が地球を支配するようになったら・・・?
大きな化け物のような宇宙人が大きなUFOを乗り回す。
そこらへんを散歩している・・・
じ~ちゃん・ば~ちゃんを平気で跳ね飛ばす。
じ~ちゃんもば~ちゃんも頭蓋骨から脳みそが飛び散り、
内臓は破裂し、UFOの窓にこびりつく。
そんな時に宇宙人がつぶやくのよ。
『まぁた人間が飛び込んできた・・・
きっちゃないなぁ・・・
洗車したばっかりやでぇ』
『そうそう・・・
まったく・・・天気がいいからって
散歩しとるなよなぁ』
なんて事を言いながら、ドライブするのよ・・・。宇宙人が・・・。
週末になるとデパートのセール売り場に
宇宙人がさおとエサ(1万円札だったりする)を持って
『そろそろセールの季節やし
どやっ?人間釣りにでも
行かへんかぁ~?』
↑なんで方言なんだろっ?
UFOの窓からさおに万冊ビラビラさせて、釣りが始まる・・・。
現金にはめっぽう弱い人間共が喰らいつく。
そして・・・釣り上げられるわけだ・・・。
『w(゚o゚)w オオー!
今日はまた・・・
活きがいいねぇ・・・
働き盛りのオスだよ』
何人も釣り上げて、夕飯前に帰りを急ぎ・・・キッチンへ・・・。
大きなまな板に転がされる人間・・・。
『助けてくれぇ~っ
助けてくれぇ~っ!』
どんなに叫んでも人間の言葉は通じない・・・
なんせ相手は宇宙人ですから・・・。
そしてさばかれるのよ・・・3枚下ろしに・・・。
人間の骨の上にそぎ切りにされた生肉を盛る。
宇宙人は舌鼓を打つ・・・。
『やっぱ、人間の
活き造りは最高~♪』
・・・なんて事を言いながらわいわいと・・・。
そういう未来が来るかもしれないよっ・・・
人間が今、残酷な事をしてる代償に・・・。
フロントガラスの汚れから私がふと思ったことを、話すと
旦那は半ばあきれた顔をして、こう言った。
『なんで虫一匹から、そんな事思うかなぁ~?』
旦那はまるで分かっていないようだった。
私が言いたい事は・・・
この世の中は人間中心に物事が回る人間社会だということ。
人間が何よりも一番偉く、好き勝手な事が許される。
そういう事よと付け足すと・・・旦那が言った。
『いや、違うねっ・・・』 (゚∇゚ ;)エッ!?
『この世の中で一番偉いのは
・・・(¬_¬)σ アナタですっ
人間中心じゃなくて・・・
ただの自己チュー
ですからっ!あなたは・・・』
私の警告じみた妄想は、そこで終わってしまった。
『(¬_¬)σ アナタが一番偉いんだって・・・』
そう言う旦那に私はたっぷりの愛情を込めて答えた・・・。
『ありがとう。
あなたとは長ーく
付き合えそうよっ
(o^-^o) ウフッ』
『はいはいっ・・・こっちは一生、うなされそうです・・・』
・・・そうつぶやいた旦那の言葉を私は聞き逃さなかった。