黒部峡谷&能登荘 5 (妄想編) | ×××えんちの事情×××

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旦那の車を運転していて、フロントガラスについた無数の汚れを発見。

黄色いようなベチャッとしたものもある・・・。これって何の汚れ?!

旦那は『いっぱい虫が飛び込んでくるから、汚いなぁ・・・』

そう、つぶやいた。・・・虫かぁ・・・。




この世の中、人間が一番偉いわけで、

小さな虫がこうやって車に激突して

体が破裂して内臓がぐちゃぐちゃになって、

即死したって汚いなぁの一言で済んでしまう。











もしも・・・この先・・・











宇宙人が地球を支配するようになったら・・・?









大きな化け物のような宇宙人が大きなUFOを乗り回す。

そこらへんを散歩している・・・

じ~ちゃん・ば~ちゃんを平気で跳ね飛ばす。

じ~ちゃんもば~ちゃんも頭蓋骨から脳みそが飛び散り、

内臓は破裂
し、UFOの窓にこびりつく。

そんな時に宇宙人がつぶやくのよ。



















『まぁた人間が飛び込んできた・・・
 きっちゃないなぁ・・・
 洗車したばっかりやでぇ』


『そうそう・・・
 まったく・・・天気がいいからって
 散歩しとるなよなぁ』



















なんて事を言いながら、ドライブするのよ・・・。宇宙人が・・・。




週末になるとデパートのセール売り場に

宇宙人がさおとエサ(1万円札だったりする)を持って



















『そろそろセールの季節やし
 どやっ?人間釣りにでも
 行かへんかぁ~?』
 

         ↑なんで方言なんだろっ?



















UFOの窓からさおに万冊ビラビラさせて、釣りが始まる・・・。

現金にはめっぽう弱い人間共が喰らいつく。

そして・・・釣り上げられるわけだ・・・。

















『w(゚o゚)w オオー!
 今日はまた・・・
 活きがいいねぇ・・・
 働き盛りのオスだよ』


















何人も釣り上げて、夕飯前に帰りを急ぎ・・・キッチンへ・・・。

大きなまな板に転がされる人間・・・。




『助けてくれぇ~っ
 助けてくれぇ~っ!』





どんなに叫んでも人間の言葉は通じない・・・

なんせ相手は宇宙人ですから・・・。

そしてさばかれるのよ・・・3枚下ろしに・・・。

人間の骨の上にそぎ切りにされた生肉を盛る。

宇宙人は舌鼓を打つ・・・。



















『やっぱ、人間の
 活き造りは最高~♪』




















・・・なんて事を言いながらわいわいと・・・。









そういう未来が来るかもしれないよっ・・・

人間が今、残酷な事をしてる代償に・・・。








フロントガラスの汚れから私がふと思ったことを、話すと

旦那は半ばあきれた顔をして、こう言った。




『なんで虫一匹から、そんな事思うかなぁ~?』




旦那はまるで分かっていないようだった。

私が言いたい事は・・・



この世の中は人間中心に物事が回る人間社会だということ。

人間が何よりも一番偉く、好き勝手な事が許される。





そういう事よと付け足すと・・・旦那が言った。

『いや、違うねっ・・・』 (゚∇゚ ;)エッ!?









『この世の中で一番偉いのは
 ・・・(¬_¬)σ アナタですっ
 人間中心じゃなくて・・・
 ただの自己チュー
 ですからっ!あなたは・・・』










私の警告じみた妄想は、そこで終わってしまった。

『(¬_¬)σ アナタが一番偉いんだって・・・』

そう言う旦那に私はたっぷりの愛情を込めて答えた・・・。









『ありがとう。
 あなたとは長ーく
 付き合えそうよっ 
 (o^-^o) ウフッ』











『はいはいっ・・・こっちは一生、うなされそうです・・・』





・・・そうつぶやいた旦那の言葉を私は聞き逃さなかった。