キル・ビルっていうかラブ・オーレン |   EMA THE FROG

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『KILL BILL』タランティーノ作品

タイトルそのまま「ビルを殺せ!」っていう映画。あらすじは、キル・ビル。以上。っていう感じ。

個人的にはルーシー・リュー演じるオーレンイシイのフェーズが特に気に入りました。中でも彼女が傭兵部隊クレイジー88を引き連れて青葉屋に登場する場面(あの有名なテーマ曲がガツンと流れるところね)を見た時点でこの映画は「正解」だと思いました。あとはあれね、オーレンイシイがヤクザの組長の首を日本刀ですっぱりやっちゃう場面ね。あとはあれね、オーレンイシイの生い立ちを描くアニメ部分ね、描いてるのが『MADARA』『サイコ』の田島昭宇とかで、製作がエヴァのプロダクションIGとかで、まあそういうの知らなくてもかっこいい映像なんだけどね。あとはあれね、オーレンイシイとユマ・サーマン(名前忘れた。ブライド?)の決闘のシーン。純白の雪積もる青葉屋の中庭で、いよいよ二人が激突!という直前に、オーレンイシイが静かに履き物を脱ぐんだよね、あそこしびれるよね。どうやらあれは、服部半蔵ことサニー千葉こと千葉真一のアイデアらしいけど。

要するにおいらオーレンさんに首ったけという事です。ブルース・リー的な黄色いジャージのユマ・サーマンとか別にあんまり気にならなかった。やっぱり銀色の着物姿で腰に日本刀さしてカタコトな日本語しゃべるオーレンさんが素敵。彼女の率いるクレイジー88がみんな変な黒スーツで変な黒マスクつけて日本刀で闘うのも素敵。theThe 5.6.7.8'sがステージで曲やってる青葉屋の舞台装置も素敵(椎名林檎の「やっつけしごと」のPVを少し思い出す)。オーレンの用心棒の栗山千明の役名が「ゴーゴー夕張」だというのも素敵。要するにオーレンさんを取り巻くすべてが素敵。

という僕なんで、正直ほかの3人(ビル入れて4人か)のシーンは全部物足りなかった。ビルの弟役の人は味のある演技をするな~と感心したけど、だとしても、全編オーレンイシイで作ってくれた方がずっとよかったよ。至る所に仕込まれている「らしい」過去の映画作品のオマージュ(ブルース・リーの黄色いスーツもそのひとつだろう)も、あんまり映画知らないからおれ気づかないし。DVD特典の監督及び出演者たちのインタビューを見てそれなりに分かったけど。

まあ結局言いたいのは、字幕では「マカロニウエスタン」ってなってんのにタランティーノは「スパゲティウエスタン」って言ってるのはなんでだ、ということです。


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