最終回のサブタイトルは、あのチャリティーソングに掛けたものですね。
今年の大河ドラマの評価は難しいです。
幕末編は、
「被災地復興支援という制作局の思惑が色濃く反映されてつまらない大河ドラマになりやしないか?」という私の危惧をくつがえし、
幕末から明治にかけての歴史に興味を起こさせてくれました。
その反面、
会津の正義が強調される反動で対立藩とくに長州(長門・周防)が悪役として酷く描かれるなど、
危惧した通りだった所も少なからずありました。
局都合の傾向は明治編に入ってますます顕著になり、
日本の舵取りを進めた新政府の動きや西南戦争にはあまり光が当てられず、
結局は会津出身のおんな一代記で終結してしまいました。
最悪だったのは、
このゆり戻しでしょう。再来年の大河ドラマが、
また幕末から明治で、
長州の、ほとんど未知の女性を主人公とするという創作余地の大きいものに決まってしまったことです。
倍返しです。
これは、
本格的な大河ドラマを期待する視聴者には大きな失望を与えたと言えるでしょう。
もっとも、
本格的な大河ドラマを期待する視聴者は、
もはや少数派になっているのかもしれません。
※「花は咲く」は、2011年3月11日に発生した東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)の被災地・被災者の復興を応援するために制作されたチャリティーソングで、NHKが行っている震災支援プロジェクトのテーマソングとして使用されている。作詞は宮城県出身の岩井俊二が手掛け、作曲・編曲はやはり宮城県出身の菅野よう子が担当している。歌唱参加者は岩手県・宮城県・福島県の出身者とゆかりのある歌手・タレント・スポーツ選手で、花は咲くプロジェクト名義となっている。岩井は「この歌は震災で亡くなった方の目線で作りました」と、また菅野は「100年経って、なんのために、あるいはどんなきっかけで出来た曲か忘れられて、詠み人知らずで残る曲になるといいなあと願っています」と語っている。(Wikipediaより)