その中で行われた上級クラスの武原央直くんと儀典くんの対局。
この観戦記が大分合同新聞に掲載されました(2014/10/08朝刊 12面)
ぜひ、合同新聞をご覧下さい。
今日から3日間の連載予定です。
一緒に研究して下さいね。
写真をカラーアップしてみましょう。
2014/10/08の記事は以下の通りです。
【武原兄弟・登場!】
別府市制90周年記念事業「べっぴょん子ども将棋大会」。別府市在住の幼・小学生の大会が誕生しました。ちなみに「べっぴょん」は別府市のうさぎキャラ。記念すべき第1回目、会場のニューライフプラザには31名の選手と家族、総勢70名を超える参加者が集まりました。浜田博別府市長も来場、大盛況でした。
本対局の武原央直君、儀典君は双子の兄弟です。友人の薬師寺寿邦君(明星小5年・写真中央)と組み、文部科学大臣杯団体戦大分県予選に挑戦し3位、続くバッチグー団体戦では優勝。みごとなチームワークを見せてくれました。
今回の兄弟対決は「上級」、つまり別府市ナンバーワン小学生を決定するクラスです。
さて、互いの居飛車棒銀が進み、33手目▲2三歩成。子ども棋士の皆さん、あなたが後手ならここでどう指しますか?研究してみてくださいね。
(英之介)
第1譜
▲7六歩 △3四歩
▲2六歩 △8四歩
▲2五歩 △3二金
▲2四歩 △同 歩
▲同 飛 △2三歩
▲2八飛 △8五歩
▲7八金 △8六歩
▲同 歩 △同 飛
▲8七歩 △8二飛
▲3八銀 △7二銀
▲2七銀 △3三角
▲同角成 △同 金
▲2六銀 △2二銀
▲8八銀 △8三銀(図)
▲2五銀 △8四銀
▲2四歩 △8五銀
▲2三歩成
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2日めです。
【弟の先攻、兄の巻き返し!】
将棋教室に通う二人。自宅でも対局を振り返り、反省や相手陣形の研究をしています。また、お父さんとの練習対局も大きな力になっているようです。兄弟、親子、友人との切磋琢磨は明るく楽しく、そして真剣。だから、ぐんぐん力を着けてきました。
さて最初の局面図、2三の「と金」を、後手は「銀」と「金」のどちらで取れば良いのか。子ども棋士の皆さん一緒に考えてみましょう。先手最大の狙いは龍を作ること。それを阻止するにはどうしたら良いのか。銀で取ると、次の▲3四銀への対処が難しい。しかし金で取れば大丈夫そうです。
本譜、後手は銀で取ることを選択。先手龍を許してしまいました。こうなると先手のペース。一気に勝負が決する可能性もあります。しかし、ここでしぼまないのが兄の央直君。ぐんぐん巻き返し、67手目▲7九銀の局面は、互角とも言えそうです。では後手の「次の一手」を研究してみましょう。
(英之介)
第2譜(棋譜)
△同 銀
▲3四銀 △同 銀
▲2一飛成 △4一銀
▲2二角 △4二角
▲1一龍 △3二金
▲5五角成 △8六歩
▲同 歩 △同 銀
▲8七歩 △9五銀
▲9六歩 △8四銀
▲6九玉 △2四角
▲5六馬 △3三角
▲1三龍 △8五銀
▲5九金 △8六歩
▲同 歩 △同 銀
▲8七歩 △同銀成
▲同 金 △8八角成
▲同 金 △同飛成
▲7九銀
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3日目
【さわやかな姿】
最初の図から、後手には△8九龍と桂を取っておく手がありました。本譜は△7八銀。あくまで先手の王将狙いです。積極果敢な手ですが、ここでは「王手は追う手」の格言を覚えてほしいところ。追いかけていく王手は逃がすことも多いものです。結果として、この一手が痛かった。紙一重で勝負が分かれたのです。
弟の儀典くんは、しっかりと受けきり、再度の攻勢へと転じます。手が進み、103手目▲4二角成から、きっちりと寄せました。
敗れた兄の央直君は、負けましたとしっかりあいさつ。儀典君もありがとうございましたと頭を下げます。このさわやかな姿こそ、子ども棋士の手本となるものです。二人はこれからも磨き合いを続けていくでしょう。なお、儀典君は三位入賞。優勝は松本武大君(明星小5年)、二位は小野照記君(同2年)でした。第2回は10月12日の開催予定です。
(英之介)
最終譜(棋譜)
△7八銀
▲同 銀 △7九金
▲5八玉 △7八龍
▲6八銀 △6九銀
▲4八玉 △8九龍
▲7九銀 △同 龍
▲3四馬 △7八龍
▲6八金打 △7九龍
▲2四馬 △4二金
▲同 馬 △同 玉
▲2二龍 △5一玉
▲3三桂 △3二銀打
▲4一桂成 △同 銀
▲3三角 △4二桂
▲3一銀 △5二金
▲4二銀成 △同 銀
▲2一龍 △4一銀
▲7二銀 △6二金
▲4二角成 △同 玉
▲2二龍 △5一玉
▲6一金 △同 金
▲同銀成 △同 玉
▲6二金
まで111手で先手の勝ち
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