フライ,ダディ,フライ | 映画を観よう

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フライ ダディ フライ/邦画
¥3,551

日本 2005年
岡田准一、堤真一、須藤元気、星井七瀬、松尾敏伸、愛華みれ、塩見三省、渋谷飛鳥、坂本真、青木崇高、広瀬剛進、浅野和之、温水洋一、徳井優、大河内浩、田口浩正、神戸浩、モロ師岡

監督:成島出 『クライマーズ・ハイ』

原作・脚本:金城一紀 『SP』


【ストーリー】

鈴木一(堤真一)は、郊外にマイホームを持ち、愛する妻と自慢のひとり娘(星井七瀬)がいる平凡なサラリーマン。ところがある日、娘が男子高校生に殴られ入院するという事件がおきる。相手の石原(須藤元気)はボクシングの高校チャンピオンで父親は大物政治家。まともな謝罪もせず、教頭先生は事件をもみ消すため慰謝料を置いてく始末。すっかり心を閉ざしてしまった娘のために、鈴木は包丁を隠し持って石原の高校へと向かった。だが、校舎から出てきたスンシン(岡田准一)に一発でのされてしまう。実は、鈴木が乗り込んだ高校は石原の通う学校ではなく、この変なオヤジの話を聞いたスンシンと仲間達は、鈴木を夏休み中に鍛えあげ、石原と対決させるべく手を貸すことを申し出る。そして、鈴木は翌日から会社を休み、スンシンとの猛特訓をはじめるのだが・・・。



ちょっと気になっていたのですが

優先順位的に高くはなかったこの作品

娘が「これ観た~い」と言ったので

借りてきました


岡田准一好きなので

かな~り贔屓目に観ました(笑)


娘を傷付けられた父親が

金と名声で守られた犯人に復讐するべく

立ち上がってはみたものの・・弱い・・

そこで、ちょっとしたミスで知り合った

スンシンたちによって鍛え上げられる!


そ~んな簡単なジャケット裏のあらすじで

ロッキーっぽいスポ根ものか・・と

軽く観始めましたが

ちょっと違いました


これは

岡田准一扮するスンシンのと

堤真一扮する鈴木一の

それぞれの再生の物語です


アルジェリアの傭兵だったとか

土佐犬を素手で倒したとか

すごい武勇伝を並べられるほどの

腕っ節の強いパク・スンシン


でも、彼の強さは

彼自身が経験した恐怖に打ち勝つための

自己防衛のための強さで

ホンモノではなかったのかもしれない


特訓最終日に話す彼の過去と

ふっと見せた弱さは

思わず抱きしめてあげたくなりました

鈴木さんが頭クシャクシャとしてましたが

こういう愛情が人を強くするんだろうな~と

妙に漠然と感じたシーンでした



鈴木一さんは

なんで復讐なんか??と思わせるほど

めちゃめちゃヘタレな中年おやじ


でも、彼が強くなりたかったのは

娘の大事にうろたえてしまった自分を

なんとかしたかったんだと思う

もちろん、その手段は間違っていたけれど


不思議な青年たちに

後押しされて

本当に強くなってしまう


青年達へのお礼で遊園地に行った後

彼が話す娘への思い

恥ずかしげもなく

そういう思いを言葉にする親父って

案外少ないかもしれない



映画としては・・・どうだろうか


岡田准一の周りの青年達や

バスで一緒になるオヤジたち

なかなか豪華なキャストだけれど


逆に盛り込み過ぎて

主役の二人の設定や心情を

もっとハッキリしたほうがよかったかな~と思って

少しもったいない感じがしました



でも・・・

堤真一と岡田准一っていうだけで

甘~い私は、楽しめた作品でした♪