草原とボタン | 映画を観よう

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草原とボタン
ポニーキャニオン
草原とボタン(字幕)
WAR OF THE BUTTONS

イギリス/フランス 1955年

グレッグ・フィッツジェラルド、ジョン・コフィ、エヴァナ・ライアン、リーアム・カニンガム、コルム・ミーニー、ジム・バートリー、ジェラード・カーニー、アンソニー・カニンガム、トーマス・カヴァナー、ポール・バット


監督:ジョン・ロバーツ 『ポーリー』

脚本:コリン・ウェランド 『炎のランナー』

音楽:レイチェル・ポートマン 『サイダー・ハウス・ルール』『妹の恋人』



【ストーリー】

南アイルランドの小さな隣町。バリー(漁村)とキャリック(町)の子供達にとって、二つの町を分ける渓谷に掛かる橋に引かれた白い線が境界線だった。グループは互いに仲が悪く、毎日のようにケンカを繰り返していた。ついに、放課後に決戦をすることになった二つの町の子供たち。バリーの子供たちによるバリーズは、小競り合いの末、敵の先陣ゴリラ(ポール・バット)を捕虜にした。ゴリラをどうやって痛めつけようかと騒ぐ仲間を抑え、リーダーであるファーガス(グレッグ・フィッツジェラルド)は、ゴリラの服のボタンを全部もぎ取ってしまう。ボタンは彼らの戦いの戦利品だったのだ。ところが、次の対決では、キャリックのジェロニモ(ジョン・コフィー)率いるキャリックスが勝利し、この不名誉を被ったのはファーガスだった。ボロボロにされた上着のせいで継父に怒られたファーガスは、ある名案を思いつく。バリーズは素っ裸で戦いに挑んだのだ!これならボタンは取られない。そしてマリー(エヴィーナ・ライアン)ら少女たちの加勢により、バリーズは勝利した。こうして両軍の戦闘は日々続いていくのだが・・・・。

見終わった後に、なんだか不思議な心地よさと

少年たちの笑顔につられて微笑んでいる自分がいました!

ビデオのパッケージには、アイルランド版スタンド・バイ・ミー!と

書かれていたけれど、スタンド・バイ・ミーというよりも

「わんぱく戦争」のアイルランド版です!


とにかく双方のリーダーがカッコイイ!!

あれだけたくさんの少年たちを口笛や一声で収めるなんて♪


少年たちの喧嘩の理由はあってないようなもの

まるで『ウエストサイド物語』のよう

一度決戦をして、どっちが勝っても

負けたほうがまた決戦を申し込んで戦いは繰り返される


そんな中、バリーズのファーガスの考えた戦いはブラボ~♪

それは確かに、授業中に笑いがとまらないはずだわ・・(苦笑)


ちょっと、女の子にも加勢してもらって大勝利を収めるんだけど

そのときに、女の子に見られても堂々としているファーガス

ほかの男の子たちは、ちょっぴりプライドが傷ついたみたい・・


みんなで作る基地は『スタンド・バイ・ミー』や『ビッグ』より

ずっと大きくて、大決戦のときの旗なんかすごくカッコイイ


決戦の場所は砂丘や丘、川のほとり・・広く続く草原や森の基地

いつもながら、イギリスの映画の風景には心が和みます

ファーガスのガキ大将ぶりは、時々横暴に見えて

少年たちの反感を買うこともあるけれど

決戦の途中、流れ弾で負傷したウサギを助けるような

優しいところもある少年!でも、家庭環境が・・・


一方、ジェロニモも仲間の少年がファーガスの父親のことを

言った後に「それだけは言うな!」と釘をさす

(後に、自分が言ってしまうのはちょっとバツだけど)


残念ながら私には息子も居ないし、少年時代を知らないから(苦笑)

この不思議な戦いの経験はないけれど

勝利して喜び、歌ってアイリッシュダンスを踊るシーンは

一緒に喜んで、晴れ晴れした気になりました


それにしても、アイリッシュダンスのうまいこと!!

この作品はオーディションでアイルランドの少年少女たちを集めた

ということですから、このくらい踊れて当たり前なのかも・・・


ファーガスに追放された少年のせいで、

とうとうファーガスは少年院送りに・・・・

あの岩山でジェロニモを助けたのに!

大人たちは本当のファーガスを理解してくれなかったのか?


そうそう、このとき・・

あんな崖に登って怖くないのか??と思っていたけれど

ヘリで救助されたときのほうが怖かったのかしら?(苦笑)



でも、先生だけは・・・もしかしたらわかってくれたかも。

そう思っていたラスト、嬉しくなるくらい明るい少年の笑顔に

胸が熱くなりました!!



女の子マリーが強くて可愛くて・・・良かった~♪