ギフト | 映画を観よう

映画を観よう

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アミューズソフトエンタテインメント
ギフト

アメリカ 2000年

ケイト・ブランシェット、キアヌ・リーブス、ヒラリー・スワンク、ジョバンニ・リビシ、ケイティー・ホームズ、グレッグ・キニア


監督:サム・ライミ

脚本:ビリー・ボブ・ソーントン、トム・エバーソン


【ストーリー】

ジョージア州の小さな町に住む未亡人のアニー(ケイト・ブランシェット)は、人の運命を見抜く特殊な能力の持ち主で、時折人の占いをやっていた。夫婦仲に悩むヴァレリー(ヒラリー・スワンク)は、よくアニーの元を訪れるが、アニーは助言を受け入れるでもなくいつも同じことの繰り返し。ヴァレリーの暴力的な夫ドニー(キアヌ・リーヴス)はアニーを魔女扱い、先日も敷地内に入ったことで口論があったばかりだった。そんなある日、息子の教師ウェイン(グレッグ・キニア)と婚約者ジェシカ(ケイティ・ホームズ)が、二人の結婚の行方を占うためにやってきたのだが、彼女はそこに恐ろしい幻想を見てしまう。数日後、幻想は現実となりジェシカが失踪。やがて死亡が判明。事件解明のため保安官に協力を要請されたアニーは、占いでドニーを容疑者として浮かび上がらせ、裁判で彼は有罪になる。だが真犯人は別にいた・・・。



ケイト・ブランシェットの浮世離れした雰囲気はさすがです!

彼女目当てに観た作品ですが、脚本の名前を見てビックリ

才能豊かな人ですよねぇ~ビリー・ボブ・ソーントンです・・・



小さな田舎町でおきた悲惨な事件。

そこにいた占い師のアニー

断片的に事件が見えてしまうけれど

犯人の顔がはっきり見えない・・


そのため、暴力的なドニーに容疑がかかり

裁判でも有罪となってしまうのだけれど

ドニー役のキアヌ・リーブス・・思わず誰?と思ってしまいました


こういう霊的な力を持っている人が身近にいるので

妙にリアルで怖いと思いました

ハッキリと全てが見えればいいのだけれど

大体は断片的で、時間軸も少し入れ替わっていたりするらしい


この作品は、そういう部分があったために

事件解決に時間がかかったのだけれど

そこがまたすごくリアルでした!(私にとっては・・ですが)


見えない世界、人とは違う力

そういうのって周りからは受け入れがたいもの

それなのに、何かあると頼ってくる

でも、頼った側の思う答えが返ってこないと嘘だといわれる


人ってほんとうに自分勝手・・・

アニーのこと、彼女の子供たちのことを考えてくれる人がいない


映画の中にはないけれど

こんな小さな町、きっとほかの人たちだって

アニーに助けられたことがたくさんあるはずなのに・・・


心身ともに疲れきっているアニーに追い討ちをかけるように

これまでアニーと親交のあった修理工のバディが事件を起こす

このシーンは観ていてとても苦しかったです・・

精神を病んでいるとはいえ、バディの叫びが悲痛で・・


アニーは自分の無力さを痛感するのだけれど

人間って、そんなに強くもえらくもない

一人で子供を育てながら、自分にできることをしてきたアニー

だれかに頼りたい・・そんな心が

事件の本質を見せなかったのかもしれない


アニーはついに真犯人を見つけて危険な目にあう

それを助けてくれたのはバディ

彼は、ほんとうにアニーを大切に思っていた一人

すべての真実が明らかになったとき

アニーはどんな気持ちだったんだろうか?




神様から与えられた力はとても重く

彼女にとって、これからも楽な人生ではないはず・・


題名の「ギフト」とは

彼女が神から与えられた力だけではなく

彼女が人々に与えていかなくてはいけない力も意味しているのだろうと

ふとそんなことを考えた作品でした





【蛇の足】
サスペンス・ホラーとしても、なかなかいいと思いますが・・・アニーが見る映像が、ちょっとキツイのもあるので、ホラーが苦手な人はお気をつけください!!