- 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 奇跡の人
The Miracle Worker
アメリカ 1962年
アン・バンクロフト、パティー・デューク、ヴィクター・ジョリー、アンドリュー・プライン
監督:アーサー・ペン 『俺たちに明日はない』
原作・脚本:ウィリアム・ギブソン 『JM』
【ストーリー】
1980年代の後半、ケラー家では7歳のヘレン(パティ・デューク)が、動物のように生きていた。目も耳も口もきけない三重苦のヘレンは、色も音もなく、感触だけを頼りに生きていた。ある日、盲学校に依頼してその卒業生アニー(アン・バンクロフト)がヘレンの教育に来てくれた。それは、ヘレンを憐れみ溺愛するしかない母親と、その母に甘えることで愛を確かめるヘレン、そして、アニーの想像を絶するような苦闘の始まりだった・・・。
最近、衛星放送で過去のアカデミー賞受賞作品を放映しているのですが
その一つである、この作品を久しぶりに観ました
今は亡き、アン・バンクロフトの鬼気迫るアニー
そして、後にアニー役を演じたパティー・デュークのヘレン
二人の真に迫る演技に圧倒されました
学生の頃に新旧二つの『奇跡の人』を観たのですが
本のヘレン・ケラー物語を頭に置きながら
ただ、二人のぶつかり合いを
スゴイ!!大変だなぁ~
ヘレンを中心に観ていました
これだけの障害を持ちながら
なんと強い人なんだろう・・・と
けれど
自分が子供を産み、育てるという経験をした今は
ヘレンよりも、彼女を愛する二人の女性について
新たな観方をしていることに気づきました
ヘレンを愛している母
母の愛は無償であるけれど
ヘレンの人格を認めていない
この子の行く末を案じながら
ただ可愛そうと嘆く母
アニーは自らも視覚障害者であるから
ヘレンのことを可愛そうだと思うより
これから先どう生きていくかを考える
もちろん
アニーもまたヘレンを愛しているのです
どちらもとても極端な女性ですが
無償でありながら厳しい
そんな強い母になりたいと思ってしまいました